どーけし関連のぷーくすとぅド捏造小説です。
いろいろ注意!
kr.side
俺はkr。pnたちと共にPKST団として活動している。
今回狙った宝は、シークレットアイ。そしてその会場は、アルベルトという男が管理しているらしい。これはtrが集めた情報のほんの一部だ。この前行ったゴルゴン邸とも共通点があるらしく、馴染みの名前が出てきた。
「道化師」
今回どんな関わり方をしてくるのかは未知数だ。今回もtrは一足先に仕事を終えたので、留守番だ。trは道化師とは会っていないようだしまぁ1人置いて行っても大丈夫だろう。
嫌な予感はするんだけど…
pn「krさーん、行きますよー?」
kr「ぁ、今行くー」
考えすぎかもな。
sn「いぇーい」
「みってるぅー?」
pn「snお前いい加減ジャミング使ってカメラ煽るんやめろw」
(※ジャミング:監視カメラ、金属探知機を無効化できるぞ!)
kr「ほらー、警備きちゃうよー?」
—ビービービー—
「「「あ、」」」
kr「逃げろー笑」
sn「やっちった⭐︎」
pn「ふぅざけんなぁよぉ」
sn「pnさんそれ本当に怒ってます?」
pn「怒ってるよ!」
kr「www」
「くふふっw」
pn.side
突然そう聞こえたと思えば、俺たち3人はいつの間にかバラバラになっていた。
pn「あれ!?」
「sn!?」
「krさん!?」
「どうなってるんだ、」
sn.side
sn「え!?」
「どこここ!?」
「え!pnさん!?」
「ねぇなにこれ!!」
kr.side
kr「ッ」
「来たか…」
やっぱり動くよな。pnもsnくんもいない。俺に仕掛けてくれば、2人は無事なはず。
「頼む、俺に来い」
???
「やあやあ」
「久しぶりだなぁ諸君」
「「「ッッ」」」
「お前らのことはカメラで見ているよ」
pn「何が目的だ!」
「ほぉ?」
「黄色い彼から質問だ」
「目的、か」
「お前らの情報収集かな」
kr「2人とも無事なんだろうな」
「今度は青の彼か」
「まだ手は出してない」
sn「まだってなんだ!」
「まぁそう焦るな」
「紫のちび」
sn「なんで僕だけちびなんだよ!」
「これから、あー」
sn「無視すんなぁ!!」
「どうするかな」
「お前にしよう、楽しめそうだ」
「1人の元へ行く」
「他2人は、その1人を探せ」
「話はそれからだ」
「www」
「そんな怖い顔をするな」
「青のお前」
「お前のとこへ行ってやる」
kr.side
正直、俺のところへ来ると知って心底安心した。もういい。どうなってもいい。俺が、pnたちを守りたい。どうなっても、もういいんだ。
—ガチャ—
道「お、いたいたぁ」
「青い君」
kr「なんのようだ」
「お前と話すことなんてない」
道「お~」
「冷たいねぇ」
「お前に聞きたいことがあったんだ」
「緑の彼の情報をはけ」
kr「ッ」
こいつ、trのことを知っている、。
kr「嫌だと言ったら?」
道「んー、とりあえずはくまで拷問的な?」
「…w」
「覚悟はできてるようだな」
kr「あぁ、はくつもりはない」
道「まぁ、いいだろう」
「条件だが、お前は抵抗してはいけない」
「避けるのはありだ」
「万が一お前が俺に反撃した場合、」
「他2人にナイフが降り注がれる」
kr「はっ!?」
こいつは何を考えているんだ。俺が何もできなくなる最大の手を出してきたか、。くそっ。
道「あるいは、俺が直接手を下しに行く」
「お前が気絶した時もそうだ」
「じゃあ、覚悟はいいか」
kr「…あぁ」
「とうにできてる」
俺がそういうと道化師はにやりと笑い、消えた。いや正確にいうと、素早く後ろに回った。
kr「ッッ」
道「よくよけたなぁ」
「はははw」
「愉快だ」
—ドン—
kr「かはっ」
続けて出た蹴りに対応できず、壁に打ち付けられる。
道「ギブアップしてもいいんだぞ?笑」
今ので肋が何本かいったな、。
kr「…結構だ」
道「やはりお前は面白い」
「選んでよかったっ!」
立ち上がってすぐにもう一撃。
kr「ぐッ」
「ッッ」
思い切り飛んで三発目を避ける。すごい音と共に壁が崩れた。
kr(こえぇ、笑)
まだ少し余裕はある。pnたちがここにきたら、一旦終わるはず。それまで俺はここでこいつを留めるだけ。
kr(また消えた、!?)
「ぁ、」
後ろに気配を感じ振り返るがもう遅い。道化師が鉄パイプを振りかぶった。
—ガンッ—
kr「ぐぁ”ッ」
鈍い音がした。目の前が霞む。
kr「おらッ!」
「っ」
「はぁはぁ、」
足の力を振り絞り前へ飛ぶ。距離をある程度とって息を整える。視界がぼやける。眩暈がする。顔に血が伝う。出血してしまうと明確なタイムリミットができてしまう。俺の手持ちは、ナイフ一本と非殺傷の拳銃。どちらも反撃になってしまう。万が一、気を失いそうになったら使おう。
道「思っていたよりしぶとくて嬉しいよ」
「もっと楽しませてくれ?」
俺は血を拭って余裕そうに言う。
kr「はは、」
「臨むところだ」
pn.side
pn「早くsnくんを探さないと」
?「—さ-!」
?「p—ん?」
?「pn—?」
pn「近くにsnがいる?」
「snー!」
—ドンドンドン—
pn「こっちだsn!!!」
sn「pnさん!」
pn「今開ける!」
—ガチャ—
pn「とりあえず第一合流完了だな」
sn「はい!」
「早くkrさんを見つけましょう」
pn「あぁ」
その後とりあえず手当たり次第歩いているがこれといってなにもない。罠とか敵の登場とかあるかと思ったんだけど、。
—ドン—
pn「なんの音だ!?」
sn「何かが崩れる音ですかね、?」
pn「壁とかか…」
「音の方へ行こう」
sn「はい」
kr.side
kr「カハッ」
「ゴホッゴホッ」
道「やられっぱなしで辛いなぁ?w」
「そろそろ話したらどうだ?」
kr「いやだ…」
「絶対に言わない、」
道「はぁ、物分かりが悪いのが残念だ」
「なぁ?kr」
kr「ッ!?」
いつ名前をッ
—ドン—
kr「あ”ッ」
—バコンッ—
—ズル…—
何度壁に叩きつけられただろう。もう何度目かわからない。ただ鈍い痛みとぼやけた視界が続く。
kr(ぁ、やば、ぃ)
「くっ、」
—グサッ—
kr「ッッ…」
道「?」
「急に自傷してどうしたんだ」
kr「はぁっ、はぁッ」
「気にするな、」
俺は思い切り腹を刺した。内臓などの急所を外して。かといって刺したからには出血する。これは賭けだ。
道「…ふっ」
「あははははwww」
「いいねぇ、面白い」
「実に興味深いよ」
「krくん」
吉と出たな。多分もうしばらくは視界がいい。この間にpnたちがきてくれたら。
kr「っ、」
さっきよりスピードが上がったッ。これがこいつの本気、。
道「ははは」
「いいねぇッその顔ッ!」
「いい目してるよ!」
正直なんでこんなこと思ってるのかわかんないけど、なんかすごくゾクゾクするというか面白いと思ったんだ。きっとその時俺らはギラギラした目で見合ってた。
—ガチャ—
pn「krさん!」
道「もうちょい待っててよ」
「ここからが楽しいんだ」
kr「危ないからこっち来るなよ?!」
pn「っ、はい、!」
sn「これって、」
ちらっと確認してすぐに前を見る。俺はきっと今怖い顔をしている。2人には見て欲しくなかったけど、今はどうしても無理だ。
kr「くふふwww」
「おもしれぇ、」
道「ついに壊れてしまったかなぁ?」
「そんなタイプじゃないだろう」
kr「久しぶりの感覚だ」
「反撃できてたら、勝つのは俺だな」
道「よくいうっ!」
—バコンッ—
アドレナリンが出ているのだろう。さっきまで全然避けられなかった攻撃を軽くかわせる。少しして道化師の仮面が一瞬ずれた瞬間があった。
あいつは、ニヤリと笑った。
kr「っ、」
「pn、snくん!」
間に合うか!?
kr「よっ、いけるッ」
—バッ—
ギリギリ道化師とpnたちの間に入る。道化師はそれがわかっていたかのように俺の胸ぐらを掴み方向を変え壁に叩きつける。
kr「ぐッ」
「「krさん!」」
道化師と一対一で見つめ合う。
道「ふふふw」
「楽しかったよ」
「krくん」
—グサッ—
kr「!?」
「ぁ…、」
道「まだ少し起きててくれよ?」
kr「ッ…」
—ズルッ—
道化師は俺からナイフを抜き、距離を取る。
pn「krさん!」
「krさん…っ、」
sn「うぅ…、」
「もっと早く見つけられてたら、」
kr「笑笑」
「十分早かったよ、」
pn.side
krさんはそういい、ぐったりと壁に寄りかかる。見れば見るほど痛々しくて、。
sn「ぐすっ」
snはずっと泣きじゃくってる。krさんはそんなsnを見て優しく笑う。苦しそうな顔してるのに、薄く笑って、大丈夫なんて、いっちゃってさ。
pn「…なんで、なんも、、最低だ、」
kr「!」
krさんがハッとした顔で僕を見る。声に出てしまったみたいだ。
kr「ごめんね」
「俺、自分勝手だったね」
そう笑うkrさんは苦しそうだった。
道「くくくw」
「可哀想だなぁ」
「kr」
pn「なんだと?」
道「可哀想だといったんだ」
pn「なんで」
道「krはお前たちのせいでそうなっているんだ」
「あぁ、まぁもっといい言い方をすると”ために”だがな」
どういうことだ?俺たちのため?
pn「krさん、どういうことですか、?」
kr「はぁっはぁっはぁッ、」
「あいつに、きいたほうがッ、はやいよ、」
道「まぁそうだな」
「krはもう話すのもきついだろうからな」
pn「は…?」
道「俺とkrは勝負をしていたんだ」
「俺は情報が欲しいといったな?」
「俺が欲しいのはtrくんの情報だ」
「どうも彼が邪魔でね」
kr「っ」
「ふざけるな、!」
「お前にはっ、渡さないッ」
「ゴホッゴホッ、カハッ」
—ボタボタ—
krさんの口、傷口から血が溢れる。
「「!?」」
sn「krさっ!」
道「もうやめておけ、kr」
「それ以上は死ぬぞ」
kr「はぁっはぁっ、」
「俺たちはシークレットアイを諦める、」
「だからお前も、もうやめてくれ」
kr.side
おそらくシークレットアイとは道化師の目のこと。俺たちが盗んだ宝は別のものだろう。
道「さすがだkr」
「まぁ、いいだろう」
「俺はお前を気に入った」
「今回は特別だ」
kr「どうせなら、俺の情報屋にでもならないか、」
使えるものは使う。これは俺もあいつも同じだ。
道「ふっ」
「いいだろう」
「好きに使え」
「ただたまに俺と手合わせ願おうか」
kr「次は反撃していいんだろうな、笑」
道「あぁ、楽しみにしている」
pn「krさん正気ですか!?」
kr「本気だよ」
「じゃあ、早速悪いけど君がやったこれ、なんとかしてくれない、」
「なかなかしんどいんだけど、」
道「ここに仲間を呼べばいい」
「そこまできているぞ」
kr「あぁ」
道「部屋はこっちだ」
「あとでこい」
kr「あぁ、よろしく頼む、、ふー、」
pn「krさん!」
「いろいろ聞きたいことはありますがまずは宝!」
「なんでいいなんていっちゃうんですか!」
kr「はぁっはぁっ、」
「それはッ、ふー、」
「シークレットアイが、あいつの目だからだよ、」
「仮面をしてるのはそれだと思う」
pn「~ッ!」
「じゃあ、道化師を情報屋にした理由は!」
「信頼していいんですか!?」
kr「信頼に足るかどうかは、直接戦った俺らにしかわからないとは思ってたよ、」
「だから俺のっていったんだ、」
sn「み、耳にしてるの、!インカムあるなら僕たちにも渡しといてくれればいいじゃないですか!」
「なんでそんな大事なこと教えてくれないんですか!?」
kr「それは…」
貧血で頭が回らなくなってきた、。
sn「…答えられないんですか、」
えっと、なにいいたいんだっけ、。頭が重い。黙っているとsnくんが口を開く。
sn「信頼してたのは、僕たちだけだったんですか、?」
「ショックです、」
その言葉を聞いた時胸がズキズキ痛んだ。息することも、表情を変えることもできずに、ただsnくんの顔をみつめていた。そんなこと、ないのに。思ってないのに。俺は、俺が大切なのは、一番大事なのは、pnたちなのに。結局俺は、なんの、ために…?
kr「あの、ちがくて、」
「しんらいしてないわけj、」
ショックを受けた顔をしているsnくんに慌てて訂正しようとする。
tr「あ!」
「いたいた」
kr「ぁ、tr、、」
tr「おぶりましょうか?」
kr「…ぅん、」
tr「はぁい」
pn「なんでtrは驚かないんだよ!!」
pnの大きい声に少し体が強張る。
tr「これこれ」
そういって指さしたのはインカム。そう俺はずっとtrに情報提供していたのだ。
あ、せつめいしなきゃ、。
kr「ぃや、あの、もともとなにかありそうだと思っt、ッ」
「ゴホッゴホッ、ごめ、」
後ろにいる2人の声がしなくて、また胸が痛む。失望、されているのだろうか、。
tr「笑笑」
「しゃべりすぎですよ」
kr「ごめん、ね、」
おれ、こんなんで、このままいきても、いいのかな、。
pn.side
tr「pnもsnさんも、」
「krさん今すぐ死んだっておかしくないんだからそんなに質問しない」
pn「…ごめん、」
sn「…はい、」
kr「あやまらなくていいよ、」
「ごめんね、俺のせいで、」
sn「そ、それは違うと思います、」
「krさんは、僕たちを思って、やったんですよね、?」
kr「もちろんだよ」
krさんはそう汗だくで、苦しそうに笑う。だんだんと呼吸が浅く、荒くなっていく。それと共に呼吸音もおかしくなる。余裕のない顔になっていく。
sn「あ、あの、」
「…krさん、?」
tr「気を失ったか、」
道「ようやくか」
「はやくしろ」
tr「あぁ」
突然現れた道化師につい身構えるけど、道化師は普通にtrとやりとりしてkrさんの様態について話していく。
道「…こいつ」
tr「どうした?」
道「悪化してんな」
tr「やっぱりか、」
pn「?」
俺たちが疑問に思っていると察したのか話していく。
道「上から順に言っていくぞ」
「まず頭を強く打っている、そして右頬にあざ」
「左頬に切り傷、左肩が軽く外れている」
「肋は三本折れていて、肺に刺さっている」
「腹部に二箇所刺し傷、右足首は打撲している」
「出血箇所は大量、出血量も大量」
「お前ら、すぐにつれてこないで何をしていた」
「本人が何も言わないから連れてこなかったのか、はたまた気が動転していたのか?」
「話を聞くことを優先していたな?」
「俺は見ていたぞ」
tr「まぁ、お前が言えたことでもねぇけど」
道「…それは申し訳ないと思っているさ」
「だからこうしてここにいる」
tr「じゃあ、はじめよう」
道「あぁ」
道化師に言われてハッとした。何してんだろう、俺。krさんは、どんな気持ちだったかな。待っててくれるtrの情報は絶対に漏らさないって必死に言わずにいて、反撃したかっただろうに俺たちを守るために耐え続けて。やっとの思いで助けられた仲間に、「最低」なんて言われて。攻めた口調でずっと質問されて、。krさんのことだ。全部自分の責任、だとか、自分が悪いとか思ってるんだろうな、。ずっと、我慢して、。
pn「…っ、」
「ぐすっ、」
sn「pnさん、」
「僕たち、言わなきゃいけないこと、たくさんありますね、」
pn「ん、」
「なんで、あんなこと言っちゃったんだろうな…、」
kr.side
1人の病室で目覚める。酸素マスクを外しながら、周りを見る。隣の部屋が騒がしい。どうやらまだアルベルト邸にいるらしい。注意深く聞けば、pn、snくん、trの声だった。楽しそうだなぁ、。俺がいなくても、trがいれば守ってくれるし、pnはみんなを引っ張って行ける。snくんも、サポートをたくさんしてくれて。
俺は、何ができていただろう。俺は、言葉足らずで、傷つけるし、不器用でたまにpnたちにも怪我させるし、治療費だってほぼ俺のだ。金の無駄とはこれのことを言うんじゃないか、?立ち回りも下手だし銃も半分と少しくらいしか当たらない。俺ができることは全部他の人もできる。単独行動はtrのほうが上手いし、頭はpnのほうがいいし、変装はsnくんのほうが上手い。
kr「…あれ、」
「なんで泣いてんだろ、」
「はは、、ださ、」
こんな思いするくらいなら、死んだほうがましだ。俺の代わりなんてどこにでもいる。俺がいなくたって楽しいだろう。話し声が大きくなってくる。俺は急いで涙を拭いた。
—ガチャ—
tr「あれ、krさん起きたんですね」
kr「…ぁあ、うん、」
「ごめんね、迷惑かけて」
極力笑いながら言葉を紡ぐ。おかしいなぁ、胸が痛いや、。
pn「krさん、」
kr「どうしたの、?」
いっそのこと死んで欲しいと言ってくれ。そんなことすら願った。
pn.side
震える声で名前を呼ぶ。krさんは疲れた目で僕を見つめる。
pn「ごめんなさい、」
kr「へ、?」
驚いたように表情をなくす。
pn「僕、krさんが、守ってくれたのに、酷いこと言った、」
「krさんが、僕たちのこと頼ってくれなくて、」
「俺も、krさんのこと守りたかったのにできなくて、悔しくてっ、」
「ごめんなさいっ、」
sn「ぐすっ、」
「僕も、同じ気持ちです、」
「酷いこと言ってごめんなさい、」
krさんの表情は変わらない。でも、もう少し押せば、本音を言ってくれそうだ。
kr「おれは、」
「っ、ゴホッゴホッ」
「ぃ”、」
「…ごめん、いまは、無理だ、」
あぁ、俺たちはどれだけこの人を苦しめたんだろう、。今までkrさんにこんなこと言われたことないし、こんな表情させたこともない。初めてのこと。久しぶりにちゃんと聞くkrさんの声は、ひどく掠れ、震えていた。
tr「わかりました」
「ゆっくり休んでくださいね」
kr「…ん、」
kr.side
2人とも、辛そうな顔をしていた。俺は何がしたいんだ。あんな顔させるくらいなら、早く死んじゃえばいいのに、。
kr「あー、」
声が掠れる。俺はどれだけ気を失っていたのだろう。あまり嬉しくなさそうだったな、。
kr「やめよ、」
「たばこもってたっけな」
1人になった部屋。窓を開けると静かな風が吹く。
—カチッ—
kr「すー、」
「ふーー、」
道「怪我人がタバコか」
kr「いいだろ、俺の体だし、」
道「心配されるんじゃねぇの?」
kr「しらない」
今の俺に仲間について出してきても無駄だと言わんばかりの口調。でも、今の俺にはそれがぴったりなんだ。死に損ないの、役立たず。今の俺を表すのに最適だなぁ。
道「心底お前は優しいな」
「しんどいだろ」
「あ、一本くれよ」
kr「そう言うお前は自由だな」
道「そうかい?」
「案外不自由なもんだぜ、この体」
kr「それもそうか、すまん」
「偏見だった」
道「おーおー、真面目だねぇ」
「気にしてねぇよ」
「お互い大変だよな」
kr「…そうかもな、」
—1週間後—
—カチッ—
道「お前、起きてから毎日吸ってんなぁ」
kr「まぁ、」
そりゃ吸ってなきゃやってらんない。嫌なことばっか考えてしまう。自殺でも、とか思ってしまう。心が折れてしまう。
心が先に、死んでしまう。
道「いい加減ほんとのこと話したらどーよ」
本当のこと、。話してなにになるんだろう。俺だって何回か話してみようかと考えたことはある。でも、話してpnたちの悩みを増やしたり、困らせたりするのは嫌だ。俺が我慢していたほうがはるかに楽だ。
道「お前が何を難しく考えてんだかわっかんねーなぁ」
kr「話させようとしたって無駄だよ、」
「すぐそこにいるだろ」
道「…なんのことやら」
kr「いくら不調だからって、大事な仲間の気配わからなくはならない」
「なんでいるの、」
pn「…、」
「すみません、盗み聞きするつもりは、」
kr「なんでいるの」
pn「…krさんの、本音が知りたくて、」
kr「知らないほうが、いいと思うよ、」
pn「いやです、」
「ききます」
kr「俺は、pnたちの足枷になりたくないんだよ、」
「わかる、?」
俺はpn達の顔を見ず続ける。
kr「俺の、汚い面なんて、見なくていいんだ」
pn「仲間なのに、?」
「大事なって言ってくれたじゃないですか」
「おれたちも一緒です」
「krさんが大事です」
「krさんが、大好きですよ、」
kr「…」
嘘だとは感じない。信頼がなくなったこともない。ただ、自分のことが嫌いになってしまってるだけ。pnたちに、あたっちゃいけない。傷つけちゃいけない。俺が、我慢しておけば丸く治ること。
sn「krさん、」
「お願いですからっ、」
そうsnくんが言う。声が震えている。泣かせてる。俺が泣かせてる。俺のせいで、。
kr「…もう、いやなんだ、」
pn「ぇ、?」
pn.side
ようやく口を開いたkrさんは、小さい声で続けた。
kr「もういやだ、」
「pnたちが傷つくのも辛いのも、」
「俺に、もっと力があればいいのに、」
「俺が、いなければいいのに、」
「俺にできることはpnたちの方がもっと上手くできる」
「俺は、いらないんだよ、」
pn「そんなことっ!」
kr「あるんだよッ!」
「俺がもっと器用にできてたらpnたちは裏切られた気持ちにならなかった!」
「俺がもっと上手く避けられてたら!もっと強かったら!」
「みんなにこんな迷惑かけなかった!」
「…こんな俺いらないよ」
pn「…、」
何も言えない。こんなに滅入ってるkrさんは見たことない。
道「kr?」
kr「ッ、はぁッはぁっ、」
—ズルッ—
kr「ぃ、った、」
pn「krさん!」
kr「やめて、」
「はぁっはぁっ、ッ、」
「ごめん、」
「こんなおれでごめん、、たよりなくてごめん、」
「こんな、こんなやつ、きにしないでよ、」
「だいじょうぶだから、」
こんなときでさえ笑うkrさんは、なんでこんなに優しいんだろう。なんでこんなに苦しいのだろう。今のkrさんには、何も届かないのが悔しい。
pn「krさん、、俺やだよ、」
「krさんと、一緒にいたいよ、」
kr.side
kr「おれ、は…、」
俺も一緒にいたい。そう言葉にする前に自分の考えと続く痛みに遮られ、俺は意識を失った。
pn.side
道「kr!」
krさんが倒れた。何かを言いかけていたけど、なんだったんだろ、。
道「ぁ、」
「っ、」
道化師の表情が固くなる。
道「tr」
「手術だ、今すぐ」
tr「どうしたんだ」
道「こいつ、この状態でどっか行ってたかもしれない」
「怪我が増えてるし、何より傷のほとんどが開いてる」
tr「!?」
「早くしないとっ、」
俺たちがぼーっと立ち尽くしてる間にtrがkrさんを運んで行く。
sn「krさん…、」
「僕、いやだ、」
「やだよぉ、ぐすっ、」
pn「泣くな」
「泣くなsnっ、」
「今一番泣きたいのは、きっと、krさんだ、」
sn「はいっ、」
kr.side
夢を見た。幸せな夢。
みんなが笑っていて、俺も、一緒にいていい。胸を張ってそばにいられる。そんな、嬉しい夢。
本当は、俺も一緒にいたい。こんな俺でもそんな願いを、抱えてもいいのだろうか。pn、snくん、tr、。みんな俺のこと、待っててくれんのかな、。そうだと、いいなぁ、。
pn.side
手術を終えたkrさんの頬を涙が伝う。
pn「ないてる、」
kr「また…、、みんな、と、」
pn「!」
望んでくれてる、?krさんも、一緒にいたいって、思ってる、?ちゃんと聞きたい。krさんの口から、ちゃんと。…久しぶりにちゃんと顔を見たけど、隈つくってるし少し痩せた。悔しいなぁ、俺が、もっと頼り甲斐のあるリーダーだったなら。
そうkrさんの手を強く握りしめた。
sn.side
sn「あれ」
先客だ。pnさんが寝てる。目のまわりが赤い。泣いてたんだろうな。そりゃそうだ。悔しいんだろう。僕も、悔しい。もっと使える人間になりたいな。pnさんの隣に座り、krさんの手を強く握るpnさんの手に自分の手を重ねる。
sn「あったかいですね、」
「krさん、」
tr.side
tr「あれ」
「あらあら笑」
「愛されてるね、krさん」
つい頬が緩む。krさんはsnさんとpnに手を握られながら寝ている。俺はそんな2人の対面に座った。
tr「krさん、はやく仲直りしましょう」
「みんな待ってる」
「大丈夫だよ、krさん」
道化師.side
こいつらはほんと、なんとも言えんなぁ。krはもったいないな。さてと、俺は情報収集へ~。
道「~🎵」
kr.side
kr「…ん、」
俺は目を覚ました。そうか、。倒れたんだっけ。
…何やら手が暖かい。どうしたものか。気配的にはpnたちなんだけど、。体を起こせないため確認ができない。
kr「ぉ、おーい、」
手を動かしてみた。だがあまり力が入らず片方しか動かない。たぶん、えーっと、これはtrかな。
tr「んん、ー」
kr「ぁ、おはよ」
tr「…」
固まるtrの頭の上には”now loading”とでも出てきそうだ。
kr「ふふっ」
tr「え”!?!?」
ようやく声を出したかと思えばえげつない声量だ、笑
pn「んー、」
「なんだよ、tr、」
sn「krさん起きちゃ、う、」
「「え”!?」」
2人の声も負けず劣らず…笑
俺はやっぱりこんなみんなが大好きだ。こんな仲間が大好きだ。そんな仲間達を守ろうと努力してきた俺も、認めていきたい、な、。
kr「体起こしてもいいかな、」
pn「え、あ、はい!」
「ちょっとどきますね」
kr「ありがとう」
「…」
pn.side
krさんは起き上がってすぐ視線を下げた。
俺たちは言葉を急かすことなく、待った。krさんが下を向く時、大抵何か言いたいけど一番適切な言葉を選んでいたり、本当に言ってもいいのか悩んでいたりする。ちゃんとわかってるから、いいのに。
kr「…俺ね」
「pnたちのこと、大好きだよ、」
「一緒に、いたいんだ、」
「いてもっ、いいのかなぁ、ぐすっ、」
俺は初めてkrさんの本音を聞いた気がした。本当はそんなことないんだけど、。なんて言うか、krさんがしたいことというか、。不安を、言ってくれたのが、初めてだったんだ。
sn「krさん、」
snはゆっくりkrさんの手を取る。
sn「大丈夫ですよ、」
「僕も一緒にいたいです」
目にたっぷり涙を溜めて、何回も何回も一緒にいたいって言った。
pn「krさん」
「俺も一緒にいたいよ」
「俺も、krさんのこと大好きです」
krさんが俺たちの顔を見る。そしてゆっくり手を広げた。俺はsnと顔を合わせ、krさんを抱きしめた。
kr「ありがとっ、」
「ありがとぉ、」
krさんが落ち着くまで、ずぅっとそのままでいた。trはゆっくりkrさんの頭を撫でた。
道化師.side
道「さてと、」
俺が来たのは、おそらくkrが来てたであろう場所。
道「ふーん、」
周りをゆっくり見渡した。戦った痕跡はあるけど、んー。なんかなぁ、。お、血痕発見。近づきよぉく見る。
道「ビンゴ」
よしよし。まぁこれだけでも今日は成果があったと言っていいだろう。かえるかねぇ。
—ガサガサ—
ふむ。あいつか。krをいじめちゃったのは。
道「あーあ、」
「もうちょい楽しめると思ってたのに」
krに怪我を負わせたんだからって期待しすぎたなあ。まぁ、今のkrは不調だから仕方ないけど。そんなkrに骨折させられているとは思わんかったがな。
道「くくっ」
「面白いなぁ」
tr.side
道「たでぇまぁ」
tr「おかえり、意外とかかったな」
道「まぁな、遊びすぎた」
「成果はあったぞ」
話を聞く限り今後krさんに危険が及ぶことはなさそうだ。
道「他はどうした」
tr「krさんのとこで二度寝」
「krさんは起きてるよ」
道「そうか」
「まぁ後でいい」
こいつの素性や本心、何を考えているかなど、不明な点は減らないがまぁ敵にはならなそうだ。
さて、krさんが全快したら次は何を狙おうか。
道「にやけてんぞ」
tr「あぁ、すまんすまん」
「これからが楽しみでね」
「…ん?」
—ドンドンドン—
—ガチャガチャ—
道「随分と乱暴な来客だなぁ」
tr「だな」
「準備はできてるが、」
「こりゃ修理代はいくらかねぇ」
道「ここは富豪の土地だ」
「どうにかするだろ」
そんな軽口言ってたらドアが壊された。
kr.side
俺は寝ている2人を横目に本を読んでいた。
kr「…」
殺気を感じた。複数人だな。
kr(んー、めんどくさい、)
多分あそこの奴らなんだよなぁ、。
—バン—
kr「おっと」
中に入ってきたようだ。あっちには道化師とtr。大丈夫だと思うけど。えっとー、1、2、、10人弱ってところか。来るな。
kr「よっと、いてて、」
2人を起こさないようにゆっくり立ち上がり、ドアノブに手をかける。
sn「んんー、krさん、?」
「どこ行くの、?」
起こしちゃったかぁ、。
kr「ぇー、っと」
pn「んー?」
「krさん、?」
pnまで起きちゃったし、。
kr「はぁ、」
苦笑いをし、仕方なく状況を話す。
kr「援護に行ってくるから、ここにいて?」
pn「嫌です‼︎」
「その体で行くんですか!」
sn「そうですよ!今度こそ死んじゃいます!」
「krさんがいくくらいなら僕たちg」
kr「それはだめっ!」
「絶対に」
つい声が大きくなってしまった。
kr「ぁ、いや、」
「今武器になるものもないし、武術そんなにやってないでしょ、?」
pn「絶対死なないですか、?」
不安そうに見つめられる。そりゃそうか。ゆっくり笑って言う。
kr「必ず生きてpnたちのとこに戻るよ」
pn「っ、はい!」
俺が行こうとした途端、ドアの前に気配を感じた。
kr「ッ、」
「2人とも、静かにしてて」
「いい?」
sn「なんでですか、?」
kr「今ドアの前にいるから」
pn「え”!?」
「「あ、」」
—ガチャ—
そうなるよなぁ、笑
モブ「いたぁ」
うわぁ、一番でかいのきちゃったよ、。
kr「2人とも俺の後ろにいてね」
「すぐ終わるから」
モブ「はっw」
「何言っt」
俺はすぐ後ろに回って首目掛けて蹴りを入れた。
モブ「かはっ、」
—ドカン—
大きな音を立ててそいつは倒れた。
kr「だからすぐ終わるって言ったんだ」
「2人とも、怪我はないよね?」
「「は、はい、」」
2人とも状況が理解できないと言わんばかりの顔をしている。その間に相手を廊下まで出して、
kr「じゃあ、ここにいてね」
そう言い残してtrたちの元へ向かった。
kr「さてさて、」
リビング近くまで来たが、思っていたより混戦のようで一時的に逃げおうせた奴らが続々と流れ込む。俺を見るなり、手負だとわかるからニヤニヤしながら突っ込んでくる。こいつらは学習能力がないようだ。
適当に流しながらようやく到着したリビングはなかなかの地獄絵図。
道「あ!」
「お前ッ、来るなよ!」
kr「そんな肩で息しながら言われても笑」
「trは?」
道「そこで伸びてる!」
kr「あらら、」
道「お前よくそんだけ話してっ、動けるなぁ、!」
kr「まぁこれくらいはしなきゃ」
「でも埒が開かない」
勢いよく回し蹴りをする。1人異様に固いやつがいるな。”固さ”というのは言い換えてしまえば”耐える力”とも言えるだろう。だがそんな奴とは戦ったことがある。懐かしいなぁ。
kr「おっと、」
「気が立ってるなぁ」
どうしたものか。これ以上動くとほぼ確定で傷が開く。
kr「ッ、はぁッ、」
さすがにここまで動くのは久しぶりだ…。こいつ、、。なにかないか。電気とか火とか…。そうか。
kr「道化師!」
「ここは充分な水があるか?!」
道「水道捻りゃいくらでもっ!」
kr「部屋濡れても許せよ?!」
道「はぁ?!」
まだよくわかっていない道化師を置いて水道まで走る。少しの間視界を遮ることができればいい。相手は図体がでかいだけ。中にプレートか何かを仕込んでいるんだろう。証拠に力がないし、動きが遅い。水道についてすぐ振り向き水を出す。水圧でふらついた隙に、床へ倒す。
kr「はぁっはぁっ、ッ」
さすがに開きますよねぇ…。動くのに問題があるわけじゃないけど血が滲むと弱点を晒す。早く済ませないと。台所から包丁を取り、つかの部分で首を思い切り叩けばさすがに効いたのだろう。気を失ってくれた。
kr「ふぅー、」
道「終わったかぁ、?」
kr「あぁ」
「流石にブランクを感じる」
道「しょうがないだろ」
「これから戻すんだろ?」
kr「そりゃまぁ」
道「じゃtr運ぶか」
kr「あぁ」
pn「krさん!」
sn「無事でよかったです!!」
「trさんはだいじょぶなんですか、?」
kr「あぁ、うん」
「命には関わらないよ」
「ただ骨は一本はいってるね」
道「よしkr、こっち来い」
「縫合するから」
kr「…」
「バレてた?」
道「ほんと、そんなんでやってけるのかよ、」
kr「まぁまぁ笑」 終わり
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