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「私は、この世界を救うために来ました」と宣言した少女『勇者』。でも彼女は戦い方を知らなかったので、仲間の助けを借りて必死に頑張る。そんなある日、仲間たちが何者かに殺されてしまう。生き残ったのは自分だけだった。 「私がしっかりしてなかったから…」と自分を責める勇者だったが、それを聞きつけて現れたのは…別の世界の人間だ(・)っ(・)た(・)。 彼の名は『ゼロス』。 『君を助けに来たんだ』と彼は言うが、勇者にはどうしても信用できない部分があった。なぜなら彼にはもう既に大切な仲間がいたからだ。 それでも二人は懸命に戦ったが、やがて敵によって捕まってしまう。 それからどれほど経ったか。 再び現れた彼らから衝撃的な言葉を聞くことになる。 なんと彼らは異世界で自分たちの墓場を作っていたというのだ。 どういうことなのか説明を求めると、彼らは答えてくれなかった。 代わりに教えてくれたのは、自分たちとは違う姿の人間が存在しているということ。 そして、それらは魔物と呼ばれる災厄であり、人類にとっては非常に危険な相手だということ。 だから私たちは、この世界を守るために戦うことにしたのだと。 それが新たな使命となったことを理解した勇者は、二人の仲間である女性たちの魂を集めようと、彼らのお墓へと向かう。 けれどそこは空っぽとなっていた。 そこにあったのは小さな光の玉だけだ。 それしか残されていないことに驚きながらも、勇者はその玉を手に取った途端、不思議な感覚に襲われる。 すると突然頭の中に映像が流れ込んできたのだ。 そこには一人の少年の姿があった。…いや、少年のように見えるが、青年のようにも見えるし老人のようにも見え、また幼い子どものようにも見えた。 だがその顔には見覚えがあるような気がして、しかしどこで見たのかがわからない。 さらに、謎の声は続ける。 「どうか彼女たちを解放してください。あなたならきっとできます。だからお願いします!」 少年は頭を下げる。 しかし、どうして解放する必要があるのだろう…? そう考えている内に映像が変わる。 【※】ある男の独白 「どうして僕はここにいるんだろう」 疑問に答える者は誰もいない