テラーノベル
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何でも許せる方のみお進みください。
※腐要素が含まれます。
zmさんメイン
マフィアパロ
zm side
見慣れた重い扉を押すと、ずらりと沢山の人間が並んでいた。
赤いカーペットが長く引かれており、真ん中にはやけに豪華な椅子。
ここまではしなくて良いんだけどな、といつものように思う。
身長には合わない黒いスーツを羽織りながら、歩を進める。
周りにいた人間は、俺が進むにつれて最敬礼を崩さずに、緊張したような雰囲気を放っていた。
ひらひらと、黒が舞う。
俺の服装を言うなら。黒。に尽きる。
スーツといっても、ジャケットは当たり前のように黒。
普通、白いシャツが印象的なのだろうが、俺が今着用中のシャツはグレーだ。
何でこんな黒尽くし。
まあ、裏の世界に住んでいるなら、別に違和感はない。
長めの髪は束ねてて、俺の顔はそのまま。
部下の前だし、別に問題はない。
どこかに出かける時は、ローブ被るけど。
椅子に座ると、最前列にいた一人が、俺の前に来て、恭しく頭を下げた。
「お久しぶりです。ボス」
よく通る少し低めの声。
片目を隠している髪が、さらりと垂れた。
この顔を見るのも久しぶりだ。
「………嗚呼、久しぶりやな」
「調子はどうだ?」
いつもの調子は崩さずに、あくまで威厳のある統領として。
「いつもと変わらず、やらせてもらってますよ」
「なら良い」
「此処は絶対に崩させない。俺たちが王者や。邪魔者は即座に排除しろ」
わざとらしく足を組んで、命令を飛ばす。
にやり。男が笑った気がした。
「御意」
「改めて、俺が新しい統領だ!裏切り者は絶対に逃さない。俺についてこい!!」
椅子から立ち上がって、全体に聞こえるように大きく叫んだ。
各々緊迫した表情をしてそれから決意を固めたように俺を見据え、敬礼した。
『御意!!』
俺は密かに口角を上げた。
親父を殺して正解だった。
親父は俺をマフィアにするつもりは無かったらしいが、それは俺が許さない。
この座は、譲らない。
事を伝え終わると、部下たちはぞろぞろと持ち場へと戻っていった。
残ったのは、俺を含め、二人。
「いやあ、強引なことしますねぇ、zmさん」
「utもなんだかんだ協力してくれたやん」
「ありゃ〜、バレてました?」
飄々と笑うこいつはこのマフィアの幹部。utだ。
簡単に言うと。詐欺師。
「まァ、zmさんがトップに立った方が、面白そうやない⁇折角なんやし、僕を楽しませてな」
こいつは娯楽に飢えている。
だからこそ、協力してくれたんだろうが…………。
「分かってる。その為には協力してもらうで」
「んはは。性格さっきと全然ちゃうやん」
「お前もそうやろ。唯一素が出せるんやし、ええやん」
「せやせやzmさん。そのスーツ似合ってんで、かっこええやん」
「それはありがとさん。取り敢えずなんか手っ取り早い仕事の情報でもないのか?」
「帰ってきたばっかなのにもう仕事?相変わらずやねぇ」
へらへらと笑うと、ポケットから煙草を出した。
「うげ、此処で吸うなよ」
「えぇ、残念。美味しいのに」
「ut、お前もお前で動いてるみたいやん」
「せやね。zmさんが帰ってくるって言うから、張り切っちゃったわ」
「そおか」
「ま、良い仕事探してきまァ〜す」
utは笑みを浮かべると、手をひらひらと振って出ていった。
「………自由なやつ」
俺はため息をつくと、扉に向かったのだった。
はい。前アンケートでとった新作。
新作多いよね、ごめん(遠い目)
どうなるかはまあお楽しみで。
結構今回のutさん強キャラ。
というか見てくれみんな、アイコン豆腐。さんが書いてくれた。
めっちゃ可愛い。うれしい。
天使じゃん。
と言うことで天使をかけて
next♡ 1004
回覧ありがとうございました。
コメント
7件
うわぁ神きた・・・マフィアとか需要しかない!! utとzmの関係も色々考えちゃう・・・ あと宣伝(?)ありがとうございます・・・!! なんかめっちゃ褒めてくれて口角ぶっ飛んじゃった
新作有難う御座います!! マフィアパロまじ大好きなんで嬉しいです!! ut先とzmさんの裏表で口調とか絡み方変わるのめっちゃ好きです まじもうるかさんが書く文章好きすぎるんだが、。
やった新作(神作)だーー!!✨ ありがとうございます!!! もうじゃんじゃん出しちゃってください! しかも堅気が登場するのは神 すぎます...!!!(*>∇<)✨ 続き楽しみにしてます!!