さや「げ…ん」 「げん!起きて!」
げん「んん……?」
僕はさやの声で目が覚めると
そこは不思議な場所だった。
周りは白く、僕たちが立っていた目の前には
メッセージウィンドウが浮かんでいた。
こんなのアニメとかゲームとかでしか
見たことがない。
メッセージウィンドウに文が映し出された。
『職業を選択してください』と。
そして下にスクロールすると、
剣士、魔法使い、盗賊、弓使いなどなど…
ファンタジー作品に出てくる文字が
ずらっと並んでいた。
さや「なにこれ!もしかして職業を選ぶやつ?」
げん「多分そうだけど…なんのために…」
さや「よし!私は魔法使いで!」
『魔法使い』をタップすると、
さやの身体が光り始めた。眩しくて目を瞑る。
そして目を開けると…そこには…
魔法使いの姿をしたさやがいた!
ちゃんと魔法使いの帽子と杖
ローブを着ていた。
さや「ええっ!?本当に魔法使いになっちゃった!」
げん「マジか…それなら僕は剣士で!」
『剣士』をタップすると、
さやと同じように僕も身体が光り、
僕はマントを羽織って
腰に剣と背中に盾を背負っていた!
だけど旅人らしい服装だ。
これを剣士と言っていいのか…?
そしてウィンドウに次の文が映し出される。
『ステータスを確認したい時は、ステータスオープンと言ってください。』
げん「わぁ…なろう系でよく見るやつだ…!」
さや「2人で一緒に言ってみようよ…せーの」
“ステータスオープン!”
そうすると目の前に
パラメーターとLV、スキル一覧が表示された。
さや「私は炎属性使いだって!」
げん「自分は水属性だ!」
そう二人ではしゃいでいると
ウィンドウにまた次の文が映し出される。
『あなたたちの目的は魔王の討伐です。そう。あなたたちは勇者になるのです。それと途中あなたたちの仲間に出会うかもしれません。是非素敵な冒険を楽しんでください。』
そう映し出された後、辺り一面光に包まれる。
“うわぁぁ!!!”
“封印の場”
「魔王様!ご報告でございます!」
「何だね?」
「先ほど、勇者の素質が見られる者たちがこの世界に降り立ちました!」
「ほう…そうか人数は?」
「10人です…!」
「おぉ…今回は多いのだな…それは楽しみだ!」
「”あれ”を準備したほうがよろしいでしょうか…」
「あぁ…よろしく頼む。」
「はっ!」
「これは楽しくなりそうだ…ガハハハ!!」
コメント
2件
新作ありがとうございます! キャラデザも可愛かった…