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まさかの三本目

続きです


どぞ!



俺の名前は小峠華太。

絶賛空龍街のカフェで、青山の兄貴と宇佐美と作戦会議中の元男だ。


あの日はとりあえず一度家に帰って着替えて休んだ後、翌日に集まろうということになった。


青山「ちゃんかぶが天羽組に戻るなら、麒麟町からはキツイんじゃないか?」

小峠「そうなんですけど、空龍街に空いてる部屋ってありますかね?」

宇佐美「あ、もう調べてますよ!ちょっと実際に見に行ってきますね!じゃ!」


…我ながらできる舎弟を育てたものだ。

立派に育ってくれてお兄ちゃん嬉しい。(爆)

青山「ちゃんかぶの家問題はいいとして、問題は…」

小峠「兄貴たちをどうやって復活させるか、ですね…」


そう、俺たちは今ほかの兄貴たちを全員完全復活させるという史上最難関の壁にぶち当たっている。

この作戦は、青山の兄貴と宇佐美を抜いた天羽組構成員及びその周辺の人物(伊集院の旦那とか伍代とか)を俺が直々に会いに行って元気を出させて元通りにさせねばならないのだが……

小峠「人数多いし、全員頭いかれてるし、そもそも信じてくれるかわかんないし……」

青山「信憑性については多分大丈夫だ。俺も宇佐美も、ちゃんかぶの目を見た瞬間にわかった。ほら、仁侠者は周りに目を配ることが多いから、洞察力はカタギよりもいい。ましてやちゃんかぶ信者共なんかは歩いてる音とかそういうので分かるから、顔を見れば多分1発で分かる。」

お、おぉ……それは、なんというか……うん……

でも見ただけで気づいてくれるのは非常に好都合だ。

分かってくれたところで何されるか分かったもんじゃないが……


小峠「まぁ、攻めるなら舎弟たちから…ですかね。兄貴たちはまだしも、あいつらはまだ未熟ですから。メンタル面が心配です」

青山「妥当な判断だな。そうしよう。…でまぁ、1番荒れてんのが北岡、飯豊、速水あたりか。その3人がトップバッターだな」

小峠「了解です」

そして話し合いの結果、北岡、飯豊、速水に1番先に会いに行くこととなった。

青山「おやっさんと姐さんはその後だな。まぁ、とりあえず事務所にいるっぽい速水と……あー、あと茂木と水野と亘清も!ココに呼んだから。もーちょいで着くってよ」


ん?

…………………!????

待った待った待った待った待った待った待った!

早い早い早い早い早い早い早い早い早い早い!


小峠「待ってください!!?さすがに早すぎじゃ…」

青山「ん?まあ平気だろ!ちゃんかぶなら!あ、今ココ貸し切ってるから思う存分泣けよ!」


そんな満面の笑みで親指立てないでくださいよ!

青山「じゃ、俺は邪魔にならんようにどっか行ってるな!頑張れよ!」

小峠「ちょっ、待っ!!!!!……行っちまった……」

あんな爽やかな笑顔で去ってかないで頂きたいものだが、こうなってしまったならば仕方がない。

小峠「トップバッターあの3人じゃないんかい…」


そして俺はもうすぐここに来るであろうかつての舎弟たちを待った。




僕の名前は速水泰輝。

なぜか茂木、水野、亘清と青山の兄貴にカフェに呼び出された、天羽組の舎弟です。

誘ってくれた青山の兄貴には申し訳ないが、僕は今そんなことをしてる場合じゃないんだ。


なんとしてでも小峠の兄貴を殺した奴らのヤサを割らないといけないのに。

でも兄貴分の命令だから反抗する訳には行かないし、仕方なく事務所を出た。


速水「でもなんでカフェなんだろ?」

茂木「さぁ?」

水野「休憩ですかね?」

亘清「速水の兄貴は働きすぎです。休めってことなんじゃないですか?」


そんなことを言いながら歩いていると、いつの間にかカフェに着いていた。

中に入るが、朝方だからか人がいない。

速水「あれ?トイレでも行ってるのかな…」

そして僕たちは多分あるであろう青山の兄貴の荷物を見つけるべく、店内を散策しようとする。


数歩歩いた時、僕のパーカーの腕の裾がくいっと引っ張られた。

速水「ん?」


僕は誰だと振り返って、その姿を目に止める。





小峠「速水、茂木、水野、亘清」






僕らの目が、耳が捉えたのは、何百回も見た綺麗な空色の目。何百回も呼んでくれた僕らの名前。



嘘だ。


そんなはずない。

あの人が生きてるはずない。


だってあの日、白装束に身を包んだ貴方を全員で送り出した。


もう会えないんだと泣き叫んだ。



速水「なんっ…………………ぇ…?あに、き…?」


僕はその人の肩を掴む。




小峠「………ふっ、…久しぶりだなお前ら」




速水「あ……………っ、あ゛ぁぁぁあ゛っ!(泣)」

茂木「あ゛に゛ぎ………っ?う゛ぁぁっ!(泣)」

水野「ぐずっ………あにきぃぃぃぃっ!!(泣)」

亘清「な゛んでっ……あ゛にきっ…ぐぁ…!(泣)」


小峠「うぉっ!!?」


僕たちは勢いのあまり4人一斉に抱きついた。


小峠「落ち着けってお前ら!」

速水「無理ですぅぅぁっ!(泣)」


今何が起こっているのか理解は全くできないけど、小峠の兄貴が戻ってきてくれたということだけは理解した。

それだけでいい。それで十分だ。



僕の大好きな兄貴が戻ってきてくれたというその事実だけで、僕は幸せだ。



その瞬間、僕の意識は闇に落ちた。


小峠「速水…?速水ぃ!?」






小峠「…で、こいつどうしたんだ?隈エグいし」

俺は突如ぶっ倒れてしまった速水をとりあえず自分の膝に寝かせて、頑張って泣き止ませたほかの3人に問う。


茂木「速水の兄貴、なんだかんだ全然寝てなかったですからね」

水野「ずっとパソコンスマホとにらめっこして、たまに外に出て戻ってきて…の繰り返しですね」

亘清「おおかた、奴らのヤサを探しに探しまくっていたんでしょう…ずっと小峠の兄貴の仇を探してるんです」

小峠「そうか……悪いことしちまったな」


そして俺は膝で寝ている速水にできた、目元の濃い隈を優しくなぞる。


3人『(クッソ羨ましぃっ!!!そこ変われ!)』


小峠「お前達にも迷惑かけたな」

水野「っいえ!全然……」

茂木「小峠の兄貴、天羽組には戻るんでっか?個人的には戻ってきて欲しいんですけど……」

亘清「いや、逆に戻ってきてくれないと俺たち死んじゃいます……」

小峠「戻るよ。おやっさんにはこの後会いに行くし。お前ら、今日俺とあったことは兄貴たちには言うなよ?速水にも言っとけ」

ここでこいつらが兄貴たちにネタバレしたところで、信じてもらえるはずがない(失礼)。半殺し待ったナシだからな。

亘清「わかりました!」


そしてその時ちょうど青山の兄貴と宇佐美が帰ってきた。

青山「おう!やっぱり1発で分かったろ?」

小峠「はい!だけど速水が過労で寝ちまって…」

俺の膝の上を見た瞬間、2人のこめかみに青筋が浮かぶ。

宇佐美「速水の兄貴ぃ………そりゃダメっすよ…?(え、殺す?)」

青山「ははっ!速水は後で道場だな!」ニコォ


やめてください青山の兄貴。目が笑ってないです。宇佐美お前もだよ。しれっと自分の兄貴分に対して殺意を抱くな。やめろやめろ。


そして宇佐美は寝たままの速水を引っ掴んでズルズル引き摺って、カフェを出ていった。あ、速水死んだなあいつ。

茂木、水野、亘清もその後に続き、カフェ内には俺と青山の兄貴2人になった。


青山「さて、これで舎弟半分は片付けたな。残りは北岡と飯豊と、ほかの兄貴たちか」

小峠「とりあえずおやっさんと姐さんには会っておいた方がいいですよね…」

青山「それは俺が話通しといてやるよ。まかせとけ!」


青山の兄貴は本当にこういう時頼りになる。

まじで有難い。


さて、舎弟はあらかた片付けたが、これから忙しくなるぞ。



クリア

速水泰輝、宇佐美純平、茂木功志郎、水野陽太、工藤亘清、青山琉己、カリン

残り

小林幸真、和中蒼一郎、野田一、阿久津敏郎、工藤清志、冨樫宗司、永瀬光一、須永陽咲也、香月紫苑、南雲梗平、矢部光晴、北岡隆太、飯豊朔太郎、久我虎徹、伊集院茂夫、流川隆雄、伍代千隼、瓜生龍臣etc.


小峠「………いや多くね?」



to be continued…




はい、ここまで読んでくれてありがとうございます!毎度毎度長くてごめんなさい!


ここから先は多分御三家兄貴プラス北岡&飯豊以外反応集という形となります!雑処理で申し訳ございません!

全員登場し終わりましたら、ほのぼのとしたお話を書いていこうかなという形でございます!

次回はおやっさんとお話してからの、反応集①という形となりますので、よろしくお願いします!

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またまた禁断症状が… 今度こそ死ぬかもしれん

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