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埃の舞う空き教室で、弁当を食べようとした。
ない。
弁当が、ない。
心当たりがあるのでいつもの教室に戻った。
予想通り、皆はニヤニヤ笑っている。
ゴミ箱をのぞいた。
私の弁当は、残飯のように捨てられていた。
プラスチックの容器にはこう書いてあった。
母はただでさえ忙しいのに、毎日弁当を作ってくれた。
なのに。
零れる涙を拭いながら、走った。
誰もいない教室の窓に駆け寄り、窓枠に乗り上がった。
そして、体重を掛けた。