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〜渡辺side〜
渡辺「…はぁ…。俺は何やってんだ…」
帰り道を1人で歩きながら今日のことを思い出してため息が出る。
家でもちろん特訓しつつもゆっくりしてたところに掛かって来たふっかからの電話。
ふっかは戦うのをもう止めるとか言ってきて俺はパニックだった。
けど事務所に行って直接会ったら言ってないって言ってきて。
しかもふっかは俺も同じことを言ってきたって言ってきて…。
俺の頭の中には怒りしかなくなった。
ふっかは照にも掛けたらしいけど相変わらずふっかは掛けてないって言い続けて…
喧嘩して康二にめめ、ラウールに心配かけて…。ラウールは泣きそうになってるし…
俺は気まずくなって事務所から出て帰った。
渡辺「…よく考えたら分かるだろ…」
ボソッとつぶやく俺…
俺らを優しく見守ってくれる最年長がそんなこと言うなんて有り得ねぇ事なのに…
佐久間たちを見捨てて世界も守らないなんてそんな事絶対にアイツは思ってない…
渡辺「…最低だよ俺は…」
怒りに任せて自分を見失うとか…
佐久間たちがいたら殴られてるよきっと…
めめたちにも申し訳ないことしてしまった…
きっと今頃電話の奴を調べてくれてる…
…謝ろうにもなんて言えばいいか分からない…。つか、許してもらえるはずがない…。
エンジ「ほう!効果抜群なのだな!」
渡辺「…は?」
どうするべきか考えていたらいきなり目の前に怪しい男が現れた。
エンジ「しかしすぐに間違いに気づくとは、君たちの絆は強いのだな!」
渡辺「…何言ってんだお前…?つか なんでその事を知って…まさかお前!」
エンジ「うむ!俺はシャドー王国のエンジだ!よろしくな!」
渡辺「…やっぱりか。つかよろしくとか言うなよ…!」
闇の奴なのにそうは思えないくらい明るすぎるエンジとか言うやつ。
…けどやっぱり俺はコイツらに騙されてた。
…俺の所為でグループを壊してしまった…
渡辺「…っち!お前許さねえーぞ!」
もちろん騙された俺が悪い。
けど俺たちの絆を壊しにきた奴らに怒りが込上げる。
俺がこいつを倒す。そしてアイツらにちゃんと謝る。
エンジ「うむ!良い目だ!どこからでもかかって来い!」
渡辺「舐めてんじゃねえ!」
俺が両手に水を出して攻撃して行くのをあいつは余裕そうに見つめてくる。
俺は構わずに水を手に出してそいつにぶつけた。けど…
渡辺「なっ!」
エンジ「いい水だ!…だがその程度では俺には届かない!」
アイツに触れたら俺の水が蒸発した…
やつの身体はそんなに熱いのか…。
けど今ので分かったけど奴の能力は炎だ。…真っ黒で炎とは呼べない不気味だけど…。
涼太の炎の方がよっぽど綺麗だし俺は涼太と勝負したりしてる。…負けはしない!
それに炎が相手なら有利なのは俺の水の方だ。
渡辺「炎が水に勝てるわけないだろ!」
俺は力を込めて水を放つ。
エンジ「見事だ!だが…!」
渡辺「なっ!これも止めただと!?」
アイツは黒い炎を身体中に纏わせて俺の水を防いでいた。
…俺の水が届かない?…いや、そんなこと有り得ねぇ!
渡辺「まだだ!」
俺は水の棒を作って棒から水を出してアイツに向かって行く。
エンジ「おお!素晴らしい殺陣だ!まるで水の龍が舞っているみたいだ!」
渡辺「喋ってんじゃねぇーよ!」
俺はエンジに向かって棒を振り下ろすけど当たらない…。喋ってんのに簡単に避けやがる!
エンジ「……………….!」
渡辺「熱っ!バカな…!」
エンジに棒を掴まれた途端に棒までも蒸発して消えてしまった…
…こいつには…俺の攻撃は効かない…のか…?
エンジ「どうした?元気が無くなってるぞ!」
渡辺「…ぐっ!」
エンジに俺の攻撃が何も効かなかったことを目の当たりにして動けなかった俺ほ首を掴み持ち上げられた。
渡辺「…離…せ…!」
なんとか声を出したけど…息が苦しい…
エンジ「これで終わりだ!また戦おう!」
渡辺「ぐわっ!」
エンジの強力な真っ黒い炎の攻撃を受けた俺はそのまま地面に倒れ込んた。