「まさかこんな事になっているなんて・・・」
エピックの友人の一人……カラーがそう呟く。
「もっと早くに来ればよかった・・・!」
デルタも相当強く後悔をしているようだ。
「ねえ、エピックの状態はどうなの?ドリーム」
「よくわからない・・・」
「それって、どういう・・・?」
「死んでもないし、かといって生きているかと言われたら……それもまた、違うよ」
「おそらくだが・・・いまこいつは夢の中にいる」
「ねぇ、兄弟・・・」
「ドリーム、言いたいことは分かってる。だが、今ここで変に干渉すればそれこそもう二度と戻ってこなくなるかもしれない」
「そんな・・・!」
「とにかく今はこいつがこっちの世界に戻って来るのを待つしかない」
「……うん、そうだね。兄弟・・・」
・・・もしも、エピックがこのまま戻ってこなかったらどうなるんだろう。
もし二度と会えなくなってしまったら・・・どうしよう。
俺の気持ち、伝えたかったのにな。ためらわず、もっと早くに言えていたら・・・
「美味しい?エピック」
「あぁ、すっごく美味いぜbruh!」
クロスって料理が得意だったんだな。割と意外だ。
・・・まぁ、闇AUのアジトでよく家事を任されてて疲れる〜、って愚痴ってたことあったほどだしな。確かに、当たり前といえば当たり前なのだろう。
・・・そういえば
「俺がここに来てからどのくらい経ったんだろう」
「ん?」
「あ、いやぁなんでもないぜbruh」
やっぱり、クロスと一緒に過ごすのは楽しいな。
ずっとこんな日々が続けばいいのに・・・
「ねぇエピック」
「なんだいbruh?」
「俺、今すっごく幸せだ」
にぱっ、と頬を緩めるクロスにつられて俺も笑みをこぼした。
「heh、俺もだぜbruh!」
・・・でも、なぜかたまにこう思う時がある。
・・・醒めるも何も、ここは現実だろ?それに、
「エピック、愛してる♡」
「あぁ、俺もだぜクロス♡」
この庭園で2人、幸せに過ごせるんだから何も問題ない。そうだろ?
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