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メリーさんの執事【R.s.༗】

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メリーさんの執事【R.s.༗】

80 - 《偽王の幻夢境編》第80 - 素性

2024年12月07日

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記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事《偽王の幻夢境編》の続きでございます…では、続きをご覧下さい。作者



……世界は動き出していた…

奪い奪われ、肥えて飢えて、

打って撃たれ、食われ喰われ。

全ては、混沌としたカオスを好む。



……会議の中、大きな音が一つ鳴る。

〈ガコン〉…

〈ゴーン…ゴーン…ゴーン〉

大きな振子時計が時刻を知らせる……

ベール「おや?こんな時計は置いてありましたかな?不思議です」


鐘凛「時計が鳴っただけだろう、話を続けないのか…」

ペルニカ「あ、そうですね…話の続きですが……何か出てますよベールさん」…


…ふと、横目でベールの変な所からクルクル回る謎の生物がはみ出ていた。…


ベール「何です?……失礼…造生物が反応して出てきちゃった様……です…この造生物は確か危機察知様の……」…

すると、造生物はピーーと鳴き叫ぶ。


ラッハー「この臭いは…直ぐにでも、ここから離れた方がいい」

アルバネ「誰も気づいてなかったの…いつから隠されてたの」

アルキス「火薬か、お前ら行け」配下の大男と少女に命令する

ファングスマン「承知」大男は巨大な机を持ち上げ盾の様にし身構える

アイビー「了解」速ざに守りの魔法を展開し訪問者達も包み守る…


〈ッ……ドッ。キィィィィィィン〉

爆発と共に別の閃光手榴弾が散らばり振り、視界と音も遮る…。

爆発の衝撃により建物は崩れていく。

ペーリナ「うわぁあ何?何なの!お兄様、耳と目が…」

クルシュ「大丈夫…ペリーナ、手を握って、ここに居ますよ。ヤカとルピタもお側にいますので」


ダビンチ「我らに加護を…」魔術的な何かを全員に与え守る…

ダイラー「…お前らも行け」

fe.「お守りいたします」

克氏[カツシ]「我々も自分の身は」

博誠「自身で守らないといけんな」


その場にいた者達は、ガラガラと落ちてくる瓦礫や家具の数々から身を守る。…そして、粉塵で目の前が見えなくなって行く…やがて、明かりは消え暗く…

……視界は暗転し……


\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

\\\\\\\\\\場面は変わる\\\\\\\\\\

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\


ガランっと瓦礫から岠腕魏[ゴウキ]が岩壁をどかし出てくる…

瀧奈「蝕鸊[ショクヘキ]、そのまま建物が崩れない様に固定してくれ…岠腕魏とアレフは瓦礫をどかすのを手伝ってくれ」

Tsアレフ「わかった」

同じ部屋だった2人は突然に崩れた建物から皆んなを探す…

〈ガラン〉と別の方向から音がする。

ラス「ご無事でしたか」

瀧奈「2人とも大丈夫だった」

αメリー「うん…でも」

……ドゴゴゴっと爆発音が鳴り地面から

アズラト「生きてる〜?」旅冴の腕を引き上げるとグチャって半分取れる…

旅冴「今、殺されかけてる〜」

ベネット「え?あ…」

メイザー「…あった」上着を拾い着る

バベル「っ…寝不足だ」

〈ドン〉と、大きな瓦礫をどかす岠腕魏、そこからロディと爻綺が出てくる

ロディ「ありがとう助かった」

爻綺「お互い無事ですね」

瀧奈「他の皆んなは…」

テットラ「お兄さん、僕の大事な物と2人知らない?」

ジャンヌ「テットラのマグナコアキューブが無いのと、ゲーティアとティファレットの2人が居ないんです…残ってたのはいつも身に付けてるリボンと…この腕輪くらい」…慌てた表情で瀧奈に壊れた腕輪と赤いリボンを渡して見せる…

瀧奈「2人が…」

メイザー「…俺も壊してしまったが大丈夫たろう……」

バベル「壊したのか…こんな便利なのを」

ロディ「人の事を言えぬが、今はその時では無かろう……不安な所があるから3人とも来い…爆破で地下への入り口が無くなってなければ良いか」

……ロディは、瀧奈とメイザーとバベルについてくる様に言う…

瀧奈「わかった」

……4人は移動する、

地下への扉は何故か綺麗に…空いている。

ロディ「ベールはしっかりと鍵をかけたはずだが……」

奥へと進むと、2人怪しげな影が見える、そこには間違えた姿のアダム(神纍)と、茶髪で褐色の青年が1人。

アダム(神纍)「ラシェーズ、これでいいんだよね…この力が」

ラシェーズ「そう、それでいい……後は…この4つ…運が良ければ6つ…」青年の手には神秘的な矢と太極図(片方)が見える…

そして、アダム(神纍)の手には杯と小さな魔石の2つが握られている…

瀧奈「あいつが持ってるのって」

ロディ「2人のだ…それとベールの聖杯も奪われておる……」…

突如として〈プヴゥルルルルル〉と奇声が鳴り響き地面が揺れる…

ラシェーズ「うん…無理だね勝ち目がない相手が起きてしまった……早く離れよう…ペルペトゥスの第2魔石を取り返しにくるよ」

アダム(神纍)「わかった」

…奴ら2人が何かに気づき逃げようと準備をする間、訳のわからない瀧奈はアダム(神纍)の姿を凝視し警戒する…

そんな中、ロディは直ぐにラシェーズと言う青年に走り近づく…

……別でバベルとメイザーはアダム(神纍)に先制攻撃を仕掛ける。

アダム(神纍)「敵意を向けられた…」そっとこちらを見る…

バベル「返してもらう」

…バベルの爆撃をアダム(神纍)へと間近に放つ…放ったはずだった…

…逆にバベルが吹き飛ばされ、メイザーの剣は当たる手前で止まってしまう…

メイザー「止まった…のか……」

アダム(神纍)「その暴力も拒む」

……メイザーもバベルと同じ様に飛ばされるが、切られた跡が残る…

ラシェーズ「ロディ!ロディ ロディー!あ〜鷲の上着が来るよ〜、ふふ」まるで子どもの様な反応で満面な笑みで跳ねる…

ロディ「ラシェーズ!今…君がやっている事はホロコーストの出来事と同じ結末を起こす行動だ!やめろ!」

ラシェーズ「フェルキンだけずるいよ、神様は皆んなに可能性を与えなくちゃ…同じ人種でもこんなに違うんだ」

ロディ「やめろ!まだ…まだ……」

ラシェーズ「軍人で、強くて、優しく、でも哀れで可哀想な僕達の為に裏切り者として迫害されて迷って…迷って…それでもロディは皆んなの事を考えてくれてた…」

ロディ「あの時は…多すぎたんだ……」

ラシェーズ「ねぇ…何で最後まで希望を見させてくれなかったの…」…

……何かがロディに取り憑いてるかの様に拘束しまとわりつく…苦しく度し難い記憶が何年も続くロディの苦悩が…

瀧奈「……助けに行かないと」…

ラシェーズ「君は来ちゃダメ…」

一線の閃光が、瀧奈の頭にピンっと当たる…その瞬間、瀧奈に狂気が襲う。

瀧奈「あ……」足が止まり動かなくなる。

見えないモノに拘束された感じだ。


コルモ(謎の動物)「かえろ」ひょこっと小さな謎の動物現れる。

ラシェーズ「持って帰ろう、コルモ」ロディのポケットを探り太極図(片方)を奪う…が、

無意識だが、ロディはその腕を掴む…

鋭い目だけロディは向けていた。

ラシェーズ「ヒッ……アダム…早くソイツのも取って行こう!」慌てて振り払い逃げる

…その声を聞いたアダム(神纍)は、メイザーから剣を奪おうとするが、

メイザー「取らせぬ」ギルメシアを呼び出し同時にアダム(神纍)に襲いかかる…

ラシェーズ「あぁ…アンチレジスタルズ(無抵抗者共) …」ギルメシアに向けて魔術を放ち動きを止める…

メイザー「剣となれギルメシア」

…ギルメシアは聖剣へ変化し、メイザーの手元へと引き付けられる、その方向には狙ってアダム(神纍)の間へ挟まる様に引き付けメイザーは挟み撃ちに剣を突き立てる。

アダム(神纍)「両方から…」…ギルメシアの剣に気を取られて来るメイザーに攻められるが、一瞬の瞬きで突然と現れた人形がアダム(神纍)を守り身代わりになる。

(人形)ウッドマン¿「奴ヲ倒サナクトモ今ナラ回収デキルゾ」人形の背中から、見た事ある短刀が排出される。

アダム(神纍)「取った」短刀を聖剣状態のギルメシアに突き立てし、形が変形した短刀がギルメシアを封印する。

メイザー「なに!…戻って来いギルメシア!」……自身の剣にギルメシアを元に戻そうとするが、封印されたまま戻って来ない。宝石の輝きは薄れ消え普通の石に成り果ててしまった。

(人形)ウッドマン¿「驚イタヨ…手ニ入レタ剣ハ、高イ魔力 ガアルダケノ鉄クズデ騙サレタ…今ハ確実ニ貰ッテ行ク」

メイザー「返しやがれ!」強引に人形を切り壊し短刀を奪い取ろうと手を伸ばすが、避けられて届かない…

(人形)ウッドマン¿「早ク戻ッテコイ」何か焦った感じに地面に魔法陣を驚く程に早く一瞬にして描き込み終わらせる…

アダム(神纍)「うん…戻る」

ラシェーズ「……バイバイ」

コルモ「ゲートが閉まるよ」

……開かれた次元のゲートにコルモ、アダム(神纍)とラシェーズは入って消えて行く。残されたのは壊れた人形ウッドマンの抜け殻だけだった……

メイザー「っチ……今解いてやる」舌打ちをし周りを確認しロディと瀧奈に近づく。

〈ザグっ〉と見えない何かを切る。

ロディ「…すまない…取り乱してしまったの、ありがとう……」

瀧奈「ハァ…ハァ……頭痛いし動けなかった…何だアレ…精神的にも物理的に来る感じだった……」

メイザー「精神?…俺から見たら不可視に近い拘束の魔法だ」

ロディ「…2人の発言は合っている、アレは敵意ある者に内側と外側の両方を制限させる魔法なのだからな……」

メイザー「何か知っているのか」

ロディ「知っているとも、何故なら私が扱う魔法の一つなのだから…」

瀧奈「ロディの魔法…そう言えば魔法を使ってる所なんて見てない」

ロディ「そうじゃろうな、私の魔力元は、私が所持するマグナコアキューブから使っている……使う物も全てそこからでな」少し悩む感じにふと、横を見て気づく…

ロディ「バベルが気絶しておる様だが、2人とも動けるの?」

瀧奈「小生が行くよ、待ってくれ」

……瀧奈はバベルの方に行き確認し、瀧奈はヴェネを呼び出しバベルに治療を施す。

瀧奈「……傷はそんなに酷く無いし、大丈夫かな……疲労が溜まってるんだろうな…小生も頭が回らなくなってるし」バベルの腕を首にかけ担ぎ上げ移動する。

メイザー「もう一度聞く、さっきの奴とロスタードとの関係は?今まで何か隠していたな…」

瀧奈「収容施設に連れてかれる人々の幻覚を見せられた……ロディが言ってたホロコーストと言う言葉を少し知ってる。学校で、種族と権利の勉強で聞いた事はある……もしかするが、小生と同じ世界から、場所は…ナチスから来た者なのか」近くに寄りバベルを床に下ろし寝かせる…

一歩離れにロディと瀧奈は顔を合わせる。

ロディ「…見ず知らずの私達にここまでついて来てくれた…答えよう…」近くの机に腰をかけて落ち着き話す。


ロディ「…私は元々オーストラリア出身でな、ナチスに来る前まではスイスで技術を学び自然に囲まれた日々を過ごしていた…暗殺事件が起きるまでは平凡にの…」


……その頃のロディが元居た世界では、三国同盟と三国協商の対立が勃発していた…それをきっかけにスイスへと行ったロディは束の間の安全に過ごしてた中で、1914年にオーストリア皇太子夫妻の暗殺が行われた事件が起きた…

それは、大きな戦争の始まりにした…

その世界での人類歴史の一つ、

第一世界大戦の火種だった。……


瀧奈『ロディは小生よりも遠い昔の生まれなんだよな…何歳なんだろう、見た目ほどお爺さんじゃないし…タイムスリップ?でも…そんな昔から…』…


ロディ「考えておるな…そう難しくない。ただ…1人の軍人と会ってしまったのが良くなかったのだろうな……」

瀧奈「1人の軍人と…」

ロディ「メイザーよ、夢はあるか…野望はあるか……」

メイザー「野望…世界統べる皇帝となり世界征服を成しとげることだな」…

ロディ「世界征服…彼も同じだった…実績と成功を成して行くに連れて、やり方が大きく変わり過ぎた……人間の欲望は到達するまでの過程より到着点しか見つめない」

…少し一息ついて、

ロディ「その軍人は、科学や機械と神話や都市伝説が好きだった…」

……机から立ち上がり、

ロディ「それをきっかけだったのだろうか、哀れに思ったのか、はたまた…私達にそこまでの価値が無かったのか……列車から、戦争から逃げ出した…」

ロディ「・・・真っ直ぐな視線だった…私達を腕一つ振り下ろすだけで、撃ち落とせるだろうに……」

……瀧奈は何となく理解していた、埋もれて行く歴史書の中に大きくのせられた1ページと人物名はロディの言葉で思い出す……

ロディ「長話になった……私とロスタードは別の世界から来た…そして放浪していた中、アンデルセンとその方達の好意で生きて来れた……私達が来て数日くらい経った時だろう…マグナコアキューブの存在が降りて来た…原因はわからない」

メイザー「……わからないって事だけは、わかった……だが、コレだけ言ってやる…俺とソイツは別者だろう」…


……少し長い沈黙が続く……


〈カン…コロン…〉物をかき分けて入ってくる人影がやって来る…

ベール「おやご無事です?床に描かれてる魔法陣は何です?…」

ロディ「…すまない、権限を取られてしまった様だ…」

ベール「なんです……まさか、ペルペトゥスの権限を一部取られてしまったのです?」

メイザー「それが何かわからないが、大半は持ってかれた…」

ベール「そんな……造生物にココを護る様と命令したのです……居ないですね…そんな事があるはずが…取られたとして何故、ペルペトゥスの権利はそのままココに……」…

奥の部屋を見に行ったベールは、戸惑い固まり考える…

……部屋には綺麗に暗殺されたベールの造生物達が並べられ置いてあった。

ベール「ハンドッグの警戒心ならば気づくはずなのです……なのになぜ、こうも抵抗なく確実にやられてるのです……こんな事ができるのは完璧な姿隠しが前提かつ人並み以上の腕力を持つ者くらい…です……」

メイザー「完璧な姿隠しができる奴なら居るだろうココに」…

ベール「シェス・マサース=エルド、隠者を持つ方…あぁだとすると困りです!」


瀧奈『ベリッジと正体不明のウッドマンに3人目のエルドと言う人……裏切るにしても、3人除いて2つの意見が別れようとも14人を相手にする事になるのに何故だろう…まだ1人や2人は紛れてるんじゃないか…』瀧奈は険しい顔で深く考える…そして嫌な予想をしてしまう……


瀧奈「まさか2人じゃないよな…」

メイザー「消えたゲーティアとティファレットが裏切り者って可能性か」

瀧奈「…裏切り者って決めつけられない……2人は見つかって無いし持ってた物を取られていたから…それに無事かも……」

ロディ「誰が裏切り者か言い争い仲間割れしたら元も子もない……取られはしたが、理由はわからぬがデウスキャスターズの行動はマグナコアキューブが反応する所へ来るだろう、ここもいずれバレるが、持って行った者の方にも行くはずだ…」

バベル「行動する前に、兄様の研究室に行った方がいい…」目覚めたバベルは倒れがなら発言する…

バベル「ロディなら、兄様がいつも行ってたもう一つの研究室の場所を知っていないのか?…話は途中まで聞いてた」起き上がり腕や足を伸ばす…

ロディ「……行こうか、私よりも多くを知っている彼なら何か残しているはずだ」


アルキス「ベールと、お前か……ペルペトゥスの反応があって来てみたが……どうやら封じ込まれているな…」腰からナイフを取り出して魔法陣に突き刺し擦るが、床はおろか魔法陣の跡さえも傷一つ付かない。

ダビンチ「……ナイフで削ろうとも無駄だ、それは旧時代に使われた技術に近い…より工夫もされている…完璧すぎる程に…」

カーミュラ「あなた達、何をしてるの?ここは……例の場所ね…」


……後から数人やってくる…地下にこの様な場所がある事を知り辺りを見渡す、

そしてロディは、今の現状を半分隠しつつ説明し事を話す…

……怒りを露わにする者や不安を抱える者、そして…先の事を考える者も…


ダイラー「騒がしい……見ず知らず者に加算するメリットはあるのか?例え実力が多少あろうとも、コソコソと奪って逃げる奴らの企みは知れた事でないだろう」

ラッハー「同意見だ。一部の者ども、私達はデウスキャスターズと、その奴らの侵入から、小さな王を守る事が優先だ」

ダビンチ「…私は彼に同行しよう、持ちうる知識を貸そう…ペルニカ構わないか?」

ペルニカ「え…えぇ良いわよ……ダビンチ伯爵も似た様な経歴を持ってますし何かお力添えになると…私は過信してそう思います……よろしいでしょうか?」

ロディ「良いとも、是非…私達に知恵を貸してもらいたい」


……ちょっとロディの横から顔をひょこっと出し顔を見つめてくる着飾った人型の猫(ケットシー)がロディに話しかける…

ナマムギ「あ…あの、僕はナマムギと言います……えっと…僕も知識的分野で助けになれたらなと思って良いでしょうか?」…

ロディ「あぁ、貸してくれ」


克氏「ふ……″猫の手も借りたい″ってな状態だからな…な…」隣の凛太郎にくだらない話しをふっかけてニヤける…

凛太郎「黙っててください」目線を真っ直ぐに真顔で見てみぬフリをしている…

博誠「申し訳ない…」ナマムギとカーミュラとその連れに謝る…

カーミュラ「…何故あなたが謝るのです?…それに、人手が足りないのは多少の事実。私の子猫を一旦…預けるわ」

ナマムギ「カーミュラ様、シュロフ、くれぐれも気おつけくださいね」

……カーミュラはナマムギの頭を撫でる、

シュロフ「ダイジョウブ…ウン…」


ロディ「……瀧奈よ、αメリーとラスも連れて行けぬか?」

瀧奈「わかった、先に上に戻って、2人に話して待ってる」

……瀧奈は戻って行き、皆んなと合流する。そして、全員と…αメリーとラスにさっきまでの話しを言う。

αメリー「行こう」

ラス「移動手段は どうしましょう…」

アズラト「車があるじゃない、私が簡単にちょいと…」

瀧奈「……どうしよう…不安だ」

……そんな中、ロディとバベルとメイザーにダビンチとナマムギがやって来る。

ラス「…来ましたよ」

瀧奈「あ、話はしたよ…皆んな大丈夫だ」

ロディ「大丈夫なら良かった…紹介しよう、この人達はジェントル・ダビンチ伯爵とナマムギだ」

ナマムギ「はい…所で運命と悪魔の権利を持つ方は?」

バベル「すぐそこ、目の前にいる…お前と同じ身長の子だ…」

ナマムギ「……この子が…」

テットラ「?…僕じゃない僕じゃない」

……ナマムギは少し横に居たテットラとαメリーを見間違えるが、直ぐに直す…

ナマムギ「……この子が……と…僕より小さいのがいる…」

オグリ「こいつ、オイラを見て最初の言葉が小さいって言いやがったんだな」

ベネット「……」なんか笑顔で見てる…

アズラト「…ふっ…笑える…」

ダビンチ「・・・」何か少し考えるが…諦めて夜空を見つめる…

ダビンチ「もう5時近くだろう…極星が7時を示す前になるべく行動を早く済ませよう……馬車はあるか?」

ナマムギ「あります!行く人は着いてきてくだい、僕が運転しますので」

アズラト「車あるんだけど…」…

瀧奈「行こう!行こうか」早歩きでαメリーを連れて離れて行く…

……ロディ達(瀧奈&αメリー&ラス&バベル&オグリ&ダビンチ)は、案内するナマムギの跡に着いて行く。

爻綺「僕も着いて行きます」少し不安そうに後を追い走って行く…


アズラト「あれ〜車あるよ〜」

メイザー「その車は使う……お前達はどうする、俺は行く当てがあるが」

Tsアレフ「邪魔じゃなければ着いて行くよ、ここに来て何をしたらいいのか…そもそもわからないからさ」


ジャンヌ「どうしよう…」

テットラ「僕も行く!」

ベネット「テットラは待ってた方が……さすがに今の状況だと…」

テットラ「何で?」

ベネット「力の源であるアスポティスタスは居ないし魔法とか使えませんし」

テットラ「え〜ベネットが教えるの下手だから魔法使えないんだよ」

ベネット「そんな事はありません!使える様にまた教えてあげましょう」

ジャンヌ「……何か始まったし…メイザー達はもう居ないし!何処に行ったー」


…ポツンと1人になったジャンヌ。

場面は移動して、


旅冴「せめて、僕1人でもキューブの行方と墓威を探さないと……時間が無いとか言ってたし…まずはココから何か手掛かりがあればいいんだけど…」

運良く完全には崩れなかった書庫に旅冴は本を取り、手掛かりを探る。

見知らぬ言語と文字が本に記されているが、旅冴は何となく理解し読み解く。

猫?「とても珍しい獣人ね……キメラにしては特殊かな…」

声がする方に振り向くと、宝石の様な三目の瞳を持った黒い猫又が旅冴の隣に居た。

旅冴「君も何か特別な感じだね…僕の名前は旅冴、君は?」

ネャリー「妾は、偉大なる四法幻獣の一柱…ネャリーだ」

旅冴「……偉大なネャリー様に、教えを受けてもいいですか」少し考え謙遜的な感じで話しかける…

ネャリー「……ふひ…イイ、良いだろう!良いだろう!叡智を授けよう」せっかくの可愛らしい猫の顔が台無しになる様なニヤケ顔をして、嬉しそうな感じに喉をゴロゴロ鳴らしている。

旅冴「……」『凄い嬉しそう』…

ネャリー「その本の内容が知りたいか?まずは座れ」

……旅冴は瓦礫に腰をかけ、様々な本の内容と知識をネャリーから聞く……

ネャリー「タイトルは、日が明けぬ低迷……記載者はウィリアム……」


本のページがめくり…

……場面は一瞬に変わり……


〈ポンッ〉本が閉じられる音。


墓威「・・・この記録、最終聖戦と同じ現象を再現しているのか…」大きな魔法陣と鎖で拘束されていた。

……目線は大きく移動し変わり、地上へと道に進み一つの部屋に着く…

ラシェーズ「クロウリー、まだ集める?」

ウッドマン¿「始めよう……その前に厄介な来客が来てしまった」


?緑色ローブの男性「質問の時間です」

……扉から入ってきたのは、見覚えのある…緑色のローブをきた気品な男性だ……


ウッドマン¿「デウスキャスターズ…」


……場面は大きく移動し、外に出る…


大きな屋敷から、草木が生い茂る道を通り抜け…山を越える…


その先にはボロボロでも維持されているちょっとした街が見える…そして、

離れた所から… ポツンと、

馬車を引くシャンタ鳥と馬の形をしたアンシェイドーが走行しているのが見える。



続く→




メリーさんの執事【R.s.༗】

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