私は虐められいた。
私はオタクで根暗で背が高かった、そのくせ気が弱いから簡単に標的にされたいじめっ子達は私を汚い、気持ち悪いって避けてた。
そんな私のクラスのあだ名は「怪物」だった。
私はただ普通に過ごしてるだけ、背が高いのは遺伝だし、オタクなのはたまたま好きなのがアニメやゲームだっただけ、気が弱いのは相手が嫌な顔をするのを見たくないだけ。
私はただの『普通』の女の子なのに、「怪物」なんかじゃないのに。
それなのにまた言い返せない、反撃出来ない、それで傷つく相手を見たくないっていつもどこかで考えてる。
だから私はまた耐えるいつもの「怪物」になる、私は「怪物」だから誰も助けようとはしないし、誰も見向きもしない。
私が虐められていても誰も何も感じない、それが周りの『当たり前』だから。
だから……
高校三年生の夏。
私がいじめっ子に学校の屋上から突き落とされても誰も何も言わなかった、何もしなかった、誰も救急車も警察も呼ばなかった。
夏の強い日差しと五月蝿い虫の声が響く中、私は少しづつ腐って行った、最初は指が、次に手足が。
少しずつ、少しずつ、身体からウジが湧いていくのを見つめながら私は酷い激痛と共に朽ちていく、夏の校舎裏で1人の生徒が腐って酷い悪臭を放っている。
なのに……それなのに誰も何もしない…
あぁまただ、また私は存在しない「怪物」にされている。
いつもそう、私を虐めていたいじめっ子もたまたま私が目に付いたからいじめてた、私だからじゃない、クラスの皆も私が居なくなっても気づかないほど私に興味が無い。
誰も何も気づかない、校舎裏で1人の死体が腐っている事も知らずに、夏の高い気温と、強い日差しで私が腐るのはとても早かった。
痛くて、苦しくて、辛くて、惨めで、悔しくて……どうしようも無い感情が、今まで感じたことの無い感情が自分の中でぐちゃぐちゃに混ざっていく。
何度も助けてって叫んだのに、見つけてって叫んだのに、それなのに私は死ぬまで一人ぼっちだった。
生きていた時も、死ぬ時も、死んだ後も、ずっとずっと一人ぼっち。
私は何か悪いことをしたの?生まれたことが悪い事だった?生きていたのが悪い事だった??分からない……分からない…分からない、分からない!分からない分からない!!!
そんなの私は知らない!生きている事が罪なら、生まれてきたことが罪なら、私は……
どうして『人間』として生まれたの?
どうして「怪物」として生まれなかったの?
皆私がどうでもよかったんだ……
そんな事を考えているウチに私は朦朧とする意識の中目を覚ました。
『どう……して…?』
何故か死ぬ3年前の自分に戻っていた、私は高校三年生の夏に死んだはず。
なのに何故私は今高校一年生に戻っているの?またあの地獄を受け入れろと?またあの苦しみを受け続けろとでも言うの?
『許さない』
私は絶対に許さない。
絶対に諦めない、アイツらに復讐してやる。
そして私は2ヶ月後教室のクラスメイト、先生も含め全員を殺し、見て見ぬふりをした学校の人々を病院送りにした。
そして今私は空を眺めている。
背後に警察が居るのも分かっている、けど警察に何もすることは無い、そして私はおもむろに立ち上がり。
警察に言う。
『私が死ぬ瞬間を見つけてくれてありがとう』
そう一言。
前世では誰もしてくれなかった、誰も気づいてはくれなかった。
私をいじめたヤツ、私を虐げだヤツ、私の存在に気づきもしなかったヤツらに復讐して殺して暴れ回った。
もう悔いは無い。
そして私は夏の強い日差しと五月蝿い虫の声が響く中飛び降りた、今だけは誰よりも『自由』で美しく、誰よりも『普通』の女子学生として。
さようなら世界、さようなら皆さん
私は新しい世界で『私』として生きます。
〜完〜







