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わかる…私も久しぶりに会う人と会う時めっちゃ気まずいし何話せばいいか分かんないもん 笑
一旦、本編に戻ります。(本編でも過去は、語られます。)
↑頑張って、分かりやすくします。(作者は飽き性何です、すみません。)
そもそも、”ボク”としての鈴ちゃんを出せただけで十分。(←おい)
お詫びに長めに書きます。
NOside
カチッ、カチッと時計が鳴る中、鈴が目を覚ました。
手が少し冷えていて、意識がぼんやりしている。
「(寝ていた?)」
冷えた手を擦りながら、意識を覚醒させるようにパチパチ…ッと瞬きをした。
しかし、眠気が鈴を襲い、カクッと首が下がる。
「(顔を洗わないと…。)眠たい…。」
鈴はおぼつかない足取りで、ふらふら動きながら、洗面所に向かった。
洗面所で手に水を溜めて、顔に二回ほどパシャパシャとかけた。
タオルを顔に押し当て水気を取る。
「窶れた顔…。」
鈴は、自虐気味に言った。
「__…このままいけば、”死.ねるのかな。”」
鈴は、自分の目の下にできた隈を、指でなぞりながら言った。
僅かに微笑している顔は、新しい玩具で、遊ぶ子供のような無邪気さがあった。
ピンポーン
突然鳴ったインターホンに、鈴の肩がビクッと震えた。
まるで、夢から現実へ引き戻されたような感覚があった。
「…はいはい。」
先程の無邪気さはどこへやら、まるで仮面を付け替えたかのように、鈴の雰囲気が変わった。
ドアの先の者を、待たせるわけには行かないので、鈴は少しだけ早歩きをしながら、玄関に向かった。
鈴は無警戒にドアを開け、相手を迎え入れた。
「どうぞ、お入りください。」
「…どうも。」
相手は、深めにかぶっていた帽子をとった。
相手は、気まずそうに口を開く。
「…久しぶりだね、鈴。」
「お久しぶりです、”雫さん”。」
「また、お逢いできて嬉しいです。」と付け加えた。__彼女も、どんな顔をすればいいか分からなかった。
月野side
私は今、猛烈に緊張している。
何故かと言うと、”あの子”に会うからだ。
四年ぶりに連絡を貰った時は、思わず携帯を落としそうになった。
私は、その日のことを思い返した。
『調べて欲しいことが有ります。』
挨拶もなしに、最初に言うことがそれか。
そう突っ込みたい衝動を抑え、どういうつもりだと問いただした。
もう立場上、協力も再会も許されない。
“裏”と”表”、そういう壁が出来てしまった。
『?…どういうつもりとは?貴女は私の”保護者”でしょう。』
「…は」
何言ってんだ、こいつは。
私はもう、貴女の保護者に成れない。
鈴は本当に”分からない”といった様子で、こっちが困惑してしまう。
私は、今までは夢だったと、一瞬錯覚してしまった。
いや、あれは現実だった、夢じゃない。
「…なら、こちらから条件を一つ。」
『おや、内容も分からないのに、決めるのですね。』
「分かっているさ、大統領の件でしょ。」
『…やはり、騒がれますか。』
「現に上層部と私の部下は、大騒ぎだよ。」
…最も、私はこの子がやったとは思っていないが…、
『話が反れましたね。…貴女にはあの防犯カメラ映像の、解析をして欲しい。』
「…分かった、その代わり、私は君に会いたい。」
特に理由はなかったけれど、ずっと面と向かって話したかった。
でも、その対価は__________
『…分かりました。パスポートの準備はこっちでします。』
「ん?パスポート?」
『何、寝惚けてるんですか。私に会うのでしょう?渡米するんですよ。』
「…え”」
貴重な休暇が犠牲なるらしい。
このドア一枚先に、あの子がいるのだ。
会いたいと言ったのは私だが、一体どんな顔をして話せばいいのか。
勝手に、居なくなったことを怒ればいい?
感動の再会だと、涙を流し、抱き合えばいい?
…論外だ。もう、どうにでもなれ。
私は、ほぼヤケクソでインターホンに手を伸ばした。
何か語彙力上がってない?
オトマトペ、使うようになったよね。
久しぶりに人に会う時、どんな顔したらいいか分からんよね。
♡···100