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【神楽宵視点】
「貴方は、僕を救済して下さいますか」
貴方に悩む間はなかった。
驚く間はなかった。
不快に感じる間はなかった。
「するよ」
「助ける」
「だって」
「俺のエゴだから」
「今は無理でも」
「いつか、絶望の底から」
「君がみている、絶望の谷から」
「深淵から」
「どん底から」
「どこにいても」
「何があっても」
「絶対に」
信じられなかった。そんな言葉。
信じても、裏切られると思っていた。
だから、期待しないように。
愛さないように。
信じてしまった。
縋ってしまった。
助けてほしい。
それを、貴方が叶えてくれるなら。
「ありがとう」
A.From the depths of despair.
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