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坂川は目を瞑ると一度冷静になるべく息を吸ってゆっくり吐いた。そして目を開けると落ち着いた声音でこう話す。満「君はどうしてここまで僕を虐めるんだ、理由は何なんだ?おいっ、答えろ、」少女「それはさっきから言ってるでしょ、あなたが退かないからよ。」少女は坂川の様子を見定めるような視線でそう言った。満「君の攻撃、物凄く強烈で痛すぎんだろ、まるで人を虐めるのを楽しんでいるかのようだねぇ」坂川は挑発するようにそう吐き捨てた。少女「何を言っているのよ、私はただはやく君にどこかへ行ってほしいだけなの!」坂川の言葉に少女は物凄い剣幕で叱責し、坂川にグイッと近づく。坂川は少女に感情を吐き出すように昂った声音で叫ぶ。満「あのさぁ、君の事情なんて僕には分かんないけれどこのまま何もしないで死んでいいの!?これだけの力が有れば大勢の人を助けられるだろうに…それなのに君は助けられるかもしれない人を見過ごして死ぬつもりなのか!君はこのままじゃただ責任から逃げた卑怯者だよ、死ぬのは全てが終わってからでもできるんじゃないの!」坂川の叫びを聞いた少女は一瞬だけ坂川の表情を推し量るように見据えた。そして静かに目を閉じると何かを考え込んでいた。突如訪れた居心地の悪い静寂に坂川は思わず少女に声をかけた。満「あっ、あのぅ……何か僕の発言が気に障りましたかねぇ?」だが少女は坂川の存在を意に介さずにただ深い思考に浸っていた。