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―ああっ・・・感じる・・・
そして彼が鈴子のスカートを脱がし、パンティ越しに股間に触れた
その瞬間、心の中で恐怖が震えた
鈴子の視界が突然暗く、冷たく見えた、みるみる過去の暴力の痛みの記憶が、目の前の優しい柚彦を覆い隠した
「いやっ!やめて!!」
鈴子は慌てて身を引いた
「鈴ちゃん?どこか痛かった?」
柚彦はただ心配そうに彼女を見つめた、彼の温もりを感じるはずが、逆に恐怖が胸を締め付けた。柚彦が手を伸ばし、鈴子に触れようとすると、鈴子は飛び上がって、反射的にそれを避け、ベッドの隅で丸くなった
もはや鈴子の恐怖は彼女自身を覆いつくし、別れた元夫(俊哉)の鬼の形相が目の前に陽炎としてあらわれた
鈴子自身が混乱し、涙が溢れそうになった
「大丈夫?何かあった?」
と優しく尋ねたが、その声が彼女の心をさらに傷つける
「ごめんなさい!ごめんなさい!柚彦君!私・・・やっぱりできないっっ!」
泣きじゃくる鈴子の心は絶望感が漂っていた、柚彦を愛しているのに、心の内側では暴力の記憶が彼女を縛り付けていた、一度受けた元夫のDVの恐怖は、今でも彼女が柚彦に心を開くことを阻んでいた