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2日目の訓練では死んだような顔の隊員達がいた。ミズキとトウマを見ると「ひぃ!」と小さな悲鳴を上げた。余程の訓練があったのだろう。
3日目の訓練が始まる。
そこには大剣を構えた瓜生がいた。
「最終日だ!全員武器を持って来い!」
その一言に続々と武器を構える。
「ミズキちゃんはいよいよになったら武器を使いなよ。」
「俺らがカバーする。」
そう言ってリョウとハクトがミズキの隣に立った。
「ありがとう。」
「そうなるとハル1人で瓜生さんの攻撃を受けるのは難しいだろうから、僕と奏さんで出来る限りの隙を作るようにする。」
「大丈夫だよ、トウマ君。任せて!」
「よっしゃ!行くか!」
ざっくりと各々の動きを確認すると、他の隊員に混じって6人も参戦する。
「作戦会議は終わりましたか?」
背後からの水谷の声に全員が固まる。
いち早く反応出来たのはアリアとハクトだ。
その手に握られたウィップを確認するとアリアはすぐにナイフを投げる。ハクトは前衛となり、水谷との距離をつめた。
「いい反応ですね。敵は1人とは限りませんよ。」
ハクトの攻撃を避けると水谷はハクトを蹴り飛ばしウィップをしならせる。
「相変わらず容赦ないよな!ハル!」
「花村さんまで!」
ハルとリョウで花村の対処をしていた。
トウマが弓を構えた。
「トウマ?」
そう言ってトウマは天井に向かって矢を放つ。
「みんな!構えて!ミズキも!」
その瞬間、矢の先から眩い光が放たれる。
「チッ!閃光弾か! 」
トウマを中心に放たれた光は背を向けたメンバー以外の視界を奪った。
「はぁ!」
瓜生の前にミズキが現れる。ミズキはそのまま瓜生に蹴りを入れる。
「ふん!」
瓜生は軽く受け止める。
ミズキが次の攻撃に移ろうとしたが、瓜生の適応、反応の方が早かった。
瓜生は武器をしまうと、同じく素手でミズキへと攻撃をする。
「ミズキ!この程度か!」
瓜生はミズキを持ち上げるとトウマの方に向かって投げた。
「ミズキ!」
「よそ見するな!」
助けに行こうとするハルとリョウの行く手を花村が遮る。
「よっっっっと!」
トウマがミズキを受け止める、その間に瓜生は一気に間合いを詰める。
「させない!」
アリアが一瞬瓜生に向かってナイフを投げる。
「バカ!避けろ!」
「アリアさん、よそ見はいけません。」
「いったぁ!」
加減をしてある水谷のウィップがアリアの腕に当たる。その拍子にナイフを落とした。
「アリア!」
一瞬でミズキは武器を持ち瓜生の攻撃を受け止めた。
「ミズキ、戦場だとな仲間が次々に目の前で死んでいくこともある。お前達は今全員で同じ戦場にいるが、数年もすれば消えていく奴らがいる。今もそうだ。半分の奴らがリタイアし、奏がリタイアだ。それはなぜか?お前らの力がまだ弱いからだ!力がなきゃ誰かを守ることも戦場に立つことも許さん!」
「はい!」
「全力で打ってこい!」
「はぁぁあ!」
ミズキはただ夢中に全身の力を込めて瓜生に斧を振り下ろした。
訓練が終わり、みんなで屋敷に戻る。
明日からはリョウ、ハクト、アリアはそれぞれの部隊に帰り、研修の続きとなる。
「意外と研修早かったな。」
「それはお前らだけな。」
「あーあ、なんだかまたトウマ君と離れるなんて、寂しいなぁ。」
#GL
真冬の花火🐢🐢🐢🐢🐢
246
#曲パロ
「俺も、せっかくミズキちゃん達と組めたのに、もう解散なんて。」
「あはは。」
「•••あのさ。」
ミズキがアリアとリョウ、ハクトの前に立つ。
いつもならハッキリ言うはずが、今は少し戸惑いながら顔を赤くしている彼女の姿があった。
「良かったら、その•••文化祭、来てくれないかな•••。」
「それいいな!」
「ハル、わかってるのか!?俺達執事だぞ!?」
「まぁ、いいじゃん!」
「日程は?」
アリアがミズキに聞く。
「来月の第3日曜日!」
「了解。仕方ないから、予定空けといてあげる。その代わり、トウマ君の写真よろしくね。」
「アリア、ありがとう!」
「ちょっと、ミズキちゃん!俺とハクトも行くからね!」
「は!?俺は、別に•••特別だからな!」
「決まりだな!」
「良かったね、ミズキ。」
「うん!」
その姿を遠くから叶と花村が見ていた。
「おい、叶、泣くなよ。」
「別に、泣いてないわよ。」
そう言って叶は花村から顔を背ける。
「本当に歳とるとダメね。あんな当たり前のやり取りで泣けてくるんだから。」
「やっぱり泣いてる。」
「うるさい!」
ちょっかいをかけてくる花村を叶はあしらう。
「•••これで少しは紅葉もあの人も、報われるのかしらね。」
「そうだな、お前が元気なのが一番だろ。」
「それならあの子達のお陰ね。」
そうして2人は6人の世話に戻る。
「•••俺、ミズキちゃんに呼んでもらえてないんだが•••。」
「私達は今日の訓練で嫌われてしまいましたかね。父親代わりは大変ですね。」
肩を落とす瓜生を水谷は慰めた。
ミズキにとって今までの学校行事は苦痛だった。 普通になるための訓練だと思っていた。
それでも今はこんなにも楽しみになっているのだから。