【体育祭の前降り―書くのめんどいから小噺で誤魔化そう―】
「おはよう。」
「「相澤先生復帰速ぇぇぇぇ!!!」」
包帯ぐるぐる巻きの相澤は、まだ戦いは終わっていないと告げる。そう、それは___
「雄英体育祭が迫ってる。」
「「くそ学校っぽいのキターーーーー!!」」
(体育祭とは…?)
今ではオリンピックに変わる、日本中が注目する雄英体育祭が始まろうとしていた__
【小噺①:テレビどころかこの世界に疎い優雨】昼休み、クラスでは雄英体育祭の事で話が持ち切りだ。
「……そんなに凄い催しなのでしょうか、雄英体育祭とは?」
「え!?知らないの!?」
「えっ?ああ、はい。お恥ずかしながら……」
「嘘でしょ!?」
「そんな人居たんだ…」
「すみません、てれびには疎いもので…」
しゅん、と真顔で落ち込む優雨に悶えた緑谷達であった。
【小噺②:実は乙女な優雨】いつもの様に食堂で緑谷、麗日、飯田の3人と食べようかと席を立ち上がり、優雨が移動した際に相澤に「校長室に来い。」と呼び止められた。
「冩屋優雨です。失礼致します。」
「よく来たね!」
「何のご用で…っ!?」
根津ともう1人の人物を見た途端、バッとその場に跪く優雨と驚いたのかビクッとする根津を見てその人物はくすくす笑う。
「普通にしてていいよ、優雨。ほら、こちらにおいで」
「!?そ、その、私は床で大丈夫ですので!」
「優雨」
「うっ…で、では失礼します…!」
「いつもと態度が違うね?」
「ふふ、私の前ではいつもこんな感じだよ。可愛いだろう?」
「そっそんな!可愛いなど…私には縁遠い言葉です!」
こちら、と言われた場所は耀哉の隣で、そんなの恐れ多いと言うが、耀哉にジッと見つめられて渋々、と言った具合に座る。初めて見る優雨に根津はクリクリの目をひん剥いて驚く。可愛い、という言われ慣れてない言葉に優雨はポポポ、と顔を真っ赤にして否定する
(可愛いね)
(ふふ、そうだろう?)
「うぅ…こんなつもりでは…!」
【小噺③:カラオケだョ!全員集合!】放課後、授業が終わり帰り支度を始めた優雨に芦戸が話し掛ける。
「ねーねー優雨ちゃん!今日時間空いてる?」
「(緊急任務がない限り)空いてますが…どうしました?」
「ファミレス行こ!」
「ふぁみれすですか?ええと…はい、大丈夫ですよ。」
「やったぁ!皆ー!優雨ちゃんも行くって!」
「ホント!?」
お財布の中身を浮かべ、大丈夫だと了承する。因みに、鬼殺隊の任務での給料は全て家計へ回している。
「優雨ちゃんと寄り道なんて初めてだね〜!」
「そうですね。私はあまりそういった事はしないので…」
「なんでだ?」
(鬼殺の任務をしているから…とは言えません)
「…特に意味はありません。ただ、そんな事をしている暇があったら家の事を手伝いたいので。」
「あっ…そっか、優雨のご両親…」
「すまない、嫌な事を思い出させてしまって…」
「いえ、大丈夫ですよ。こちらこそすみません、暗い空気にさせてしまって。」
「あの、ところで…ここに入るのですか?」
「え?そやよ。言われてなかったん?」
「私、ふぁみれすと聞いていたのですが…」
「芦戸〜?」
「ごめん!でも聞きたくない!?」
「嘘ついたんかい!」
「からおけ…確か、歌う所ですよね。私、今の歌なんて知らないのですが…」
「大丈夫大丈夫!なんならどんぐりころころとかでもいいから!!とにかく歌声を聞きたい!!」
「芦戸さん欲望に忠実だなぁ…」
この後カラオケではこの前善逸に教えてもらった紅蓮華と炎を歌って100点取ったとか取ってないとか
【小噺④:守りたいもの】優雨は用事があり、炭治郎達の通っているキメツ学園の近くを通っていたら、たまたま炭治郎、善逸、伊之助の3人に会った。
「あ、優雨さん!!お久しぶりです!」
「炭治郎…!」
「優雨じゃねぇか!んな所で何してたんだ?」
「少し用事がありまして…炭治郎達は?学校返りですか?」
「はい、そうなんです。」
「それで炭治郎の家で勉強会しようって話になって、今から炭治郎ん家に行く途中です。」
(今日も優雨さん綺麗だな〜〜!!んふふふふ!)
「そうなのですか?竈門べーかりーのぱんを買いに行こうと思っていたので、私もご一緒しても?」
「はい!勿論良いですよ!」
「ふふ、ありがとうございます。しかし、勉強会とは偉いですね。」
「そうですか?まぁ、俺達は平均点以上普通に取れるんですけど、伊之助がいっつも赤点スレスレで…これでも教えてるんだけどね!!この猪が覚えないから!!」
「はぁん??んだとこの弱味噌!!」
「おい、やめないか!まったく…すみません優雨さん。」
「大丈夫ですよ。元気そうでなによりです」
「あはは…元気過ぎるくらいですよ。」
「………」
「?優雨さん?」
「…いえ。前世と違い、炭治郎が大切なものを失っていなくて、善逸が前世よりも怯えず人と話していて、伊之助がちゃんと親に育てられて……普通の事かもしれませんが、私はそれが嬉しいんです。皆が幸せで、私、嬉しいの。だから……」
「今度は絶対、炭治郎達の幸せを守るね」
そう言って炭治郎、善逸、伊之助の頭を順番に撫で、微笑んだ。炭治郎はくすぐったそうに、善逸は照れくさそうに、伊之助は気持ち良さそうに笑った。
「……でも、本当は俺達ももっと鬼と戦わなければいけないのに。」
「えぇぇぇぇぇ!!?嫌だよ怖いよォォォォォ!!!!」
「俺はもっと戦いてぇ!!」
「ふふ、善逸らしいですね。けど、まだ学生でしょう?まだ、守られてていいの。」
「優雨も学生だろ!」
「今はそうですけど…」
「だったら_」
「けーど!前世では歳上だったんだからいいの!とにかく、貴方達は黙ってこの私に守られてればいいんだから!」
そう言って胸を張る優雨は、いつもとは違う__お姉さんの顔をしていた。
あとがきとか色々(読まなくてもいいよ!)
前世から病弱な上の兄の世話と弟の世話をしており、村の小さい子達とも遊んでた為、元々姉気質な優雨の姉みが増した。その為こういった場面になると敬語もなくなり笑い方も変わる。………なんて萌えません!?二面性があるのガチ好きなんですよね。たんなる我の趣味が故にこの話を作りました。次回は雄英体育祭から始まります。三( ゚∀゚)サラバー
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