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静かな楽屋で、初めて身体も重ねる夜が始まる――
「……こーじ、声、出さないで」
さっくんの囁きが耳元で響く。
「うん……ふぁっ、んっ……なんか恥ずかしいわ」
そっと身体を寄せて、すぅっ、ずるっ、と滑り込む。
ぬちゅっ、じゅぷっ……水音が小さく重なる。
くちゅっ、くちゅくちゅ……静かな楽屋に湿った音がこだまする。
「痛くない?」
「うん、だいじょうぶやけど……あっ、んっ……もっと……」
ずぶっ、ずちゅっ、ぴちゃっ……息を殺しても、響く熱いリズム。
ぴたり、ぴたり……止めてはまた進む。
とろっ、とろとろ……身体が求め合い、溶け合う音。
ぽたり、ぽたり……汗がこぼれ落ちる。
「さっくん……あぁっ、やばい……」
「まだ、こらえて」
小さな吐息と湿った音が織りなす、秘密の夜の調べ。