テラーノベル
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4話目も閲覧注意です。
救 「内藤さーん?聞こえますか?今から救急車で運びますからね」
暫くして救急隊員が来た。
救 「猫宮さんも一緒に来てくれませんか?」
青 「勿論です」
俺は、担架に乗せられる彼の後に続き、救急車に乗った。
俺の目の前には、出血を止め心臓マッサージを続ける救急隊員の人と、
動かずに眠る親友がいた。
今のこの瞬間だけは、夢であってほしいくらい痛くて苦しかった。
ないこのほうが苦しんでいるのも辛いのも分かっている。
なのに、俺は弱気になってしまう。
そんな俺が情けなくて、ここに居ることが間違いな気がした。
救 「心拍が再開しません、AEDくださいっ」
病院に着く直前、ないこの体が急変し、車内が騒然とした。
ないこは電気ショックで体が跳ね、それでもまだ眠り続けている。
二回目も失敗に終わった。
俺は、そんな親友を見ていられなかった。
目を閉じ下に俯く。そして耳を塞いだ。
気が付くと待合室に座っていた。
ふと我に返り、立ち上がると隣に居てくれた看護師の方が声をかけてくれた。
看 「猫宮さん、大丈夫ですかっ?」
青 「それよりもっ…ないこはっ!!」
看 「大丈夫です、ICUに入って手術を受けていますよ」
青 「様態は?」
看 「生存率がかなり低いですが緊急手術ができているので一命を取り留めることができています」
青 「本当にありがとうございますっ…」
そうして、ないこの手術は約3時間続いた。
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