俺は照の様子がいつもと少し違うことに気づいていた。
最近、照がめめを意識しているような行動をしていることが何度かあったからだ。
特に、めめが何気なく照に近づくと、照が少し緊張してたり、視線を逸らすことが増えていた。
それに、めめが少し控えめに接するようになっているのも見て取れた。
ある日、メンバーが楽屋でそれぞれ作業をしているとき、俺は照を呼び出すことにした。
「照、ちょっといい?」
岩本は少し驚いたような顔をして振り返る。
「どうした、ふっか?」
「いや、なんか最近、めめのことをちょっと意識してるよね?」
照は少し動揺しながらも、苦笑いを浮かべて答える。
「意識してるって、そんなことないよ。ただ、なんとなく目黒が最近ちょっと…変わったっていうか。」
その言葉に少し納得した。
めめが照に気持ちを伝えたことを知っている俺としては、照がそのことを意識しているのは当然だと思う。
だけど、照はまだ自分の気持ちをどうすればいいか迷ってるみたいだった。
「照、俺から言っておくけど、目黒は本気でお前に気持ちがあるんだよ。」
真剣に言葉を続けた。
「だから、グループのことは気にしないでいいから、ちゃんと目黒の気持ちに応えてやってくれよ。」
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俺はしばらく黙って考えていた。
目黒の気持ちに応えることが、グループとしてどうだろうかという心配がどこかにあったが、ふっかがそう言うのなら、大丈夫な気がしてくる。
「でも、俺…正直、まだどうしていいかわからない。目黒の気持ちに応えていいのか、どうすればいいのか…。」
ふっかがにっこりと微笑みながら、俺の肩を軽く叩いた。
「大丈夫だって、照。お前はそうやって悩んでるうちに、めめがますます不安になるから、少しでも自分の気持ちを伝えてやれよ。あいつはお前に対して真剣なんだから。」
ふっかの言葉に頷く。
「そうだよな、ありがとう、ふっか。」
ふっかが言った通り、目黒の気持ちに応えることを決意した。
それがどんな結果になるのか、まだわからなかったが、少なくとも自分の気持ちに素直に向き合い、目黒との関係を大切にしたいと思った。
ふっかと話してから、これ以上目黒を不安にさせたくないという思いが強くなり、自分がどうしたいのか、どうすれば目黒が安心して気持ちを伝えられるのかを考えた。
コメント
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あ、キューピッドってことです???ふっかさん