テラーノベル
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
昼休み。
教室は今日も賑やかだった。
「shk!」
クラスメイトの男子が手を振る。
「昨日教えてくれた手話さ!」
「『ありがとう』できるようになった!」
ぎこちない手つき。
でも。
一生懸命なのは伝わった。
shkは思わず笑う。
『すごい。』
『合ってるよ。』
「やった!」
男子は嬉しそうに友達の方へ戻っていく。
その様子を。
smは静かに見ていた。
最近。
shkと話す人が増えた。
笑う回数も増えた。
それは。
嬉しいことのはずなのに。
胸の奥が。
少しだけ落ち着かなかった。
「sm?」
akが声をかける。
smは顔を上げる。
「ぼーっとしてるじゃん。」
smは小さく首を横に振る。
『平気。』
手話を返す。
「ならいいけど。」
akは深く気にする様子もなく笑った。
その横で。
pyがsmをちらりと見る。
何か考えているような顔。
そんな気がした。
放課後。
「じゃあ職員室行ってくる!」
akが立ち上がる。
「プリント出してくるだけだから、先帰ってていいよ!」
「僕も行きます。」
pyも立ち上がった。
「え?」
akがきょとんとする。
「先生に聞きたいことがあるので。」
「そっか!」
「じゃあ一緒に行こ!」
廊下。
二人で並んで歩く。
「そういえば。」
akが思い出したように笑う。
「夏祭り、楽しみだね!」
「そうですね。」
pyも微笑む。
「屋台いっぱいあるかな!」
「ありますよ。」
「射的やりたい!」
「akさん、好きそうです。」
「え、なんで分かったの!?」
「分かりますよ。」
「まじで!?」
そのやり取りに。
pyは小さく笑った。
職員室から戻る途中。
階段を下りていると。
「あっ。」
akの足が止まる。
「あー……。」
「どうしました?」
「財布。」
「教室に忘れた。」
「……。」
pyは少しだけ呆れたように笑う。
「取りに戻りますか。」
「えぇぇ。」
「めんどくさい……。」
「夏祭り。」
「財布がないと何も買えませんよ。」
「それは困る。」
akは真剣な顔で頷いた。
その反応がおかしくて。
pyは思わず吹き出した。
「ふふっ。」
akが目を丸くする。
「……え?」
「どうしました?」
「今。」
「笑った?」
「笑いましたけど?」
「いや!」
「なんか珍しいなって!」
「そうですか?」
pyは少し首を傾げる。
でも。
その頬は。
ほんの少しだけ赤くなっていた。
「ほら。」
「財布取りに行きますよ。」
「あ、待ってよー!」
akは慌てて追いかける。
その後ろ姿を。
教室の窓から見ていたshkが。
smへ手話をする。
『仲良し。』
smも窓の外を見る。
『そうだね。』
『いいな。』
shkが笑う。
その笑顔を見た瞬間。
smの胸が。
また少しだけざわついた。
――なんで。
『……帰ろう。』
『うん。』
今日も。
並んで歩く。
でも。
smは気付いていなかった。
帰り道。
無意識に。
shkとの距離が。
いつもより少しだけ近くなっていたことに。
荻一野
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コメント
1件
読み終わりました……! smの胸のざわつき、すごく伝わってきました。好きな人が笑顔を増やしていくのは嬉しいのに、なぜか落ち着かない。その繊細な感情の描き方が本当に丁寧で、胸がぎゅっとなりました。最後の無意識に距離を縮める仕草、気づいていないのがまた切ないです。akさんとpyくんのやり取りも可愛くて、にこにこしながら読んでしまいました。素敵な話をありがとうございます🌷