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食事を終える頃になると、演奏する曲調が落ち着いたムードのある音楽に変わり、何組かがフロアでソシアルダンスを踊り出した。


「一緒にどうですか?」


と、彼女に手を差し伸べると、


「でも私、ダンスなんて、したことがないですし…」


困ったように顔をうつむかせた。


「私が、リードをするので」手を取り、イスから立ち上がると、


「じゃあ、少しだけなら…」言う彼女を伴って、フロアへ出た。


「私に合わせて、足を動かしてみてください。私が出したら引く、引いたら出すという感じでステップを踏めば、ある程度は踊れますので」


「は…い…」まだどこか不安そうな彼女の手を片手で取り、一方の手を背中に添えると、曲に合わせてゆっくりと足を動かした。


曲はスローワルツで、耳元で「前へ、後ろへ」と、囁きながら踊る内、彼女も少しずつ動きに慣れてきたようだった。


そうして一曲が終わる頃には、彼女の腰に手を当てて回る軽いスピンターンを決めることもできて、ささやかな拍手をもらい席へと戻った──。

「責め恋」政宗一臣先生Ver.

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