それは、夏の出来事だった。
ミーンミンミンミーン
夜になっても泣き止まない蝉。
この蝉は、自分がすぐに死ぬ事を分かっているのだろうか。
もし、分かっているなら、どうして鳴いていられるんだろうか。
もし、分かっていなかったら、その事を知った時に、どんな事を思うのだろうか。
当然の話、僕は蝉じゃないから、蝉のことなんてなにも分からない。
それと同じ様に、君は僕じゃないから僕のことなんて何も分からない。
なのに、
それなのに何で君はそんなにも僕を心配するのだろう。
人の気持ちなんてすぐには分からないもの。
分かってたまるかと思うほど、分かって欲しくない時だってある。
なのに君は、なんで僕のことが分かるのだろうか、
そんな事を思い乍、僕はベランダで淡い月を見つめ、君の事を思う。
分かることなんて何一つない、
君の特徴くらいしか頭に出てこない。形のあるものばかりだ。
今にも消えてしまいそうな君を思いながら、タバコに火をつける。
口から出る煙
俺の呼吸の仕方
心拍数の速さ
君は、そこまで何でも知っているのだろうか、
「会いたい」
この言葉を使う日は来るのだろうか、
空を見上げると、星が滲んで見える。
見上げていないと、全て溢れてしまいそうで怖かった。
君は僕が必要なのか、僕は君が必要なのか、
夜になると色々と考えが広がってしまう。
自分がしてみたいこと、したいこと、まだ何も見当たらない。
また、沢山の迷惑をかけてしまう。
✂︎____________________✂︎
夜明けと蛍聴きながら書いたらほぼそれになっちゃいました💦
書きたい時に書いてますはい。
コメント
3件
マジ神すぎます好きです(( 夜明けと蛍いいですよね!ココ最近ずっとリピってますw