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#吉田仁人
ゆ。
3,795
#ご本人様とは一切関係ありません
ぴよたろう
25
*注意書き 今回吉田仁人さんの両親が出てきますが全くの別人でございます。
ママとパパと呼ばないと振り返ってくれないというあの可愛らしいおふたりではなく
ちょー絶クソ親(主に父親)なのでご安心を。
勇斗side
俺たちは朝飯を済ませたあと、
ホテルを出発する用意をしていた。
仁人は見回りの仕事があるからと
先に出ていったらしい。
(気づいたら居なかった)
本当は目的地まで一緒に
行きたかったけど、用意に時間かかるし
これ以上わがままを言って不機嫌に
させても嫌だから行かせた。
ま、どうせ合流できるしいいか。
見回りの仕事が終わるのが
13時ぐらいだからかなり余裕がある。
遊びに行きたいとこもあるし、
勇斗「さっさと準備しねーとな」
<1階>
部屋から出てバックをフロントまで
取りに行くと、またあの女がいた。
勇斗「げっ…」
「なんでまたいんだよ…」
めんどくさいから気づかれないように
端を通っていると、
なにかあいつの歩き方がおかしい。
右往左往してるっていうか、
フラフラしてる?
気になってじーっと見ていると
急にあの女が倒れた。
勇斗「は!?」
ダッダッダッダッ
勇斗「おい!!」
「おい!どうしたんだよ!!」
伶奈「う、うう…」
勇斗「意識がない…」
「すいません!!救急車お願いします!」
急いでフロントの人に声をかける。
すると関係者だった俺も到着した救急車に
乗り込み、同伴することになった。
突然の事で酷く焦ってしまった。
それこそ、仁人の事を、
考える余裕が無いぐらいに。
普段ならそんなことありえない。
でもそれが、いけなかったんだ。
仁人side
仁人「遅っせぇ…」
「何かあったのかな…」
今俺は、見回りが一段落したので
指定されていた待ち合わせ場所で
勇斗の事を待っていた。
しかし、既に待ち合わせ時間から
30分が経過している。
もう14:30だ。
他の人には分からないが
俺との約束は破ったことも
遅れたこともない勇斗。
きっと何か理由があるんだろう。
俺は元々遅刻されても1時間ぐらいなら
待っちゃうタイプだし、
別にそれを苦とも思わない。
仁人「はぁ…もう少し待ってみよ」
5時間後
仁人「・・・」
結局勇斗はここには来なかった。
もう夜の7時。
遅刻と言っても限度はある。
待ち合わせ場所として有名な所なはずなのに昼間の大勢いた人々の姿は、
もう影も形もなかった。
それはそうか。
だってさっきまでここは、
大雨だったのだから。
傘も持ってなかったし、
勇斗がもしここに来て入れ違いになると
また待つことになると思って
雨宿りにも行くに行けなかった。
電話もメールも何回も何回も送ったのに
一向に返ってこない。
なんにも、返ってこない。
仁人「なんで…」
《あんたは悪い子だから》
仁人「っあ、あ…」
過去の記憶がフラッシュバックしてくる。
忌々しくも、やるせない記憶。
母の、泣いている顔。
母はいつも何かを憎んでいた。
父の怒って歪んでいる顔。
父はいつも何かに怯えていた。
思い出せない、顔がぼやけた
俺たちのはずの家族写真。
当てられた煙草の火の熱さ。
胸元の爛れた皮膚。
醜い俺たち。
一頻り泣いた母は、いつも俺に
こう問いかける。
「どうして、私はこんなに不幸せなの…?」
「幸せになっちゃダメなの!?ねぇ!!
仁人!!!!!」
仁人「そんなことないよ」
「幸せになっていい」
「悪いのは全部」
「俺なんだから」
「そうよね…あんたよね…」
「だってあんたは」
「悪い子だから…….」
そう言って母は、
嬉しそうに
俺 の 首 に 手 を か け る 。
その時の表情は未だに思い出せていない。
母の顔も、そして自身の顔さえも。
ブーツブーッブーッ
仁人「!」
スマホの振動で現実に戻ってきた。
これを思い出すのは久々だ。
最近は、あんまり無かったのに…
・・・なんか俺、勇斗居ないと
何にもできないな。
仁人「・・・もしもし?」
出てから気づいたが、
全く電話番号を見ていなかった。
一体誰だ…?
???「ごめん!!!」
「今、待ち合わせ場所いる!?」
仁人「あっ、勇斗…」
電話から聞こえたのは、
俺が待ち続けていた佐野勇斗の声だった。
仁人「うん。まだ言ってたとこ居るよ」
勇斗「ほんっとにごめん!!!!」
「なんかあのセンセーが倒れてさ…」
仁人「え、伶奈が?」
勇斗「そう…病院まで付き添ってたんだよ」
「・・・ほんとにごめん!!
今からでも埋め合わせできる…?」
伶奈が倒れたなんて…
全然知らなかった。
一体どこの病院だろう。聞かないと。
仁人「・・・とったんだ」
勇斗「あっ、ごめん…もっかい」
どこの、病院に…
仁人「俺より、伶奈をとったんだ」
勇斗「・・・じ、仁人?」
えっ…?俺、今なんて言った…?
・・・ち、違う、違う!!
俺は…
本当はそんなことが言いたかった訳じゃ…
仁人「ぅ、ごめん…もう」
プープープー
俺は走りだした。
勇斗side
勇斗「仁人…?仁人!!!仁」
プープープー
電話を切られてしまった。
・・・仁人があんな事を言うなんて
珍しいどころじゃない。
何かあったんだろう。
探しに行かないと…!!!
でもどこだ?どこに…!!
《俺さー3日目行くならあそこ行きたい!》
《海!》
《もちろん朝日も綺麗なんだけど、
夜もすっげぇ綺麗なんだって!!》
《勇斗と一緒に行きたい!笑》
《ね!約束だよ〜?笑》
勇斗「そこに居るのか…?仁人…」
俺は涙をこらえて走り出した。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
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