「ねぇユウマー。俺ユウマの事好き。」
一瞬自身の耳を疑った。そして今でも疑ってる。目の前のそいつはずっとにやにやこちらを伺うばかりだ。
「え。」
沈黙を通り越してやっと声が出た。
「だーかーら、ユウマの事が好きなんだって。」
「あ〜。なるほど。」
なるほどと言ってしまったが全然なんだか分からなくてぼーっとしていた。いや。好きってなんだ。
好き、、恋愛感情?いや男同士だろ。
「でもユウマってハカの事好きでしょ?」
「はぁ?!」
反射的に声が出た。いつものこいつの抜け目しかない発言。驚く俺をほっぽいてオッキーは話を続ける。
「でも、俺この気持ち止められる気がしない。」
ずいっとオッキーの顔が俺に近づく。俺が1歩、後ろに後ずさると壁に背中が当たる。
「お、おいなにしようと」
「ごめんねユウマ、」
そう呟いてオッキーの顔と俺の顔の距離がゼロに達した時柔らかい何かが唇に当たった。いや、何かじゃない。明らかに唇だった。
内心驚きしか無かった。硬直してもはや震えてる俺の体にいやらしくオッキーは腰に手を回す。
腰から伝わる気持ちの悪い感覚がゾワッと走って「くぁ、」という変な声が紛れに出た。
でもここで終わりじゃない。唇がぺろっと舐められてオッキーは俺の口に舌をねじ込んで
きた。
「ぅ……つ?!」
驚いて目を開けるとオッキーの赤く綺麗な瞳が間近で見える。
瞳の中の瞳孔は広がっていた。
ぐち、ぺちゃというリップ音しか聞こえなくて俺は行き場の無い手をプルプル震えさせている。
「ん…ぐ……ふぁ…」
酸欠で目がぐるぐるしてきた時、オッキーはやっと俺の口から舌を離した。
俺は過呼吸になりながら袖で唇を拭いた。
「ね、ゆーま。俺はユウマへの気持ち止められる気しない。だからさ、俺と仮でもいいから付き合ってよ。」
「おま、…ばか…かよぉ、」
頭がぼーっとして俺はオッキーに倒れ込んでしまった。
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ちゃす。なぎです
なんかショートに急に水色髪と黒髪の明らか性癖な美男子が流れてきてなんじゃこりゃってなって速攻で描きました。
ちな本編見てないので口調合ってるかわからんです。オキユウ可愛い。
一言。俺はハカちゃんとユウマが結ばれることを前提としてオキユウを書いてます。よろしく
コメント
5件
尊いかよ
続き欲しいです!