伊武「…!」
黒澤「よぉ、待ってたぞ」
外出から戻った時、事務所のソファーに座ってそう言ったのは、筋骨粒々の猛獣のような男。
黒澤航太郎。河内組内部分裂、黒澤派の大将。仁義外れのシノギを悪としない、あちこちで恨みを買っている男だった。
だから、仁義を重んじている眉済の兄貴こと、眉済俊之をひどく敵対視している。
そこに与する俺も、勿論嫌われているはずだ。
だが、今日の黒澤からは全く殺気が感じられない。
伊武「…失礼します」
俺は一言だけそう告げ、その場から去ろうとした。
黒澤「おっと、まぁ待てよ」
伊武「!」
肩を強く引っ張られ、すぐそばにあった部屋に放り込まれる。
それと同時にドアが閉まり、鍵のかかる音もした。
伊武「何ですか」
黒澤「寂しいじゃねぇか。そんなすぐに帰られたらよ」
俺はそのまま壁まで追い詰められた。
逃げなければいけない。
そう思ったときには、既に奴の手は俺の腰に回っていた。
伊武「っ…!」
黒澤「別にお前と今殺し合おうなんて思ってねぇよ。ただ、俺とちょっと遊んでってくれや」
せめてもの抵抗をしようと、俺は奴に鋭い殺気を込めて睨み付けた。
伊武「触らないで下さい」
黒澤「おー、怖い怖い」
言葉とは裏腹に、奴の顔は俺を嘲るような、ニヤニヤとした笑みを浮かべていた。
俺は奴の手からすぐさま逃れようとしたが、生憎と、体格差が俺に味方してくれなかった。
黒澤のもう片方の手が俺の顔に触れる。頬から首筋にかけてゆったりと撫でられて、背筋にゾクリとしたものが走った。
伊武「んっ…」
黒澤「何だ、これだけで感じんのか?大人びた見た目の割には中々淫乱なガキじゃねぇか」
伊武「違います…!は、離して下さい…っ!」
肩を震わせて嫌がる俺を、黒澤はそばにあったソファーに引き倒した。
ENDです。いいね1000で続き投稿します。マジで設定ガン無視してごめんなさい💦
コメント
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んふふふ、推しが酷い目に合ってるのなんか好こ(クズ)
最高の予感ッ!