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だいす🎲
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愛瑠()
16
2作品目/1話『エラーコード』
⚠️ないふ、SF、エセ関西弁、サラッと出てくる下ネタ⚠️
キャラが若干違うかもです
23世紀。技術の進歩ってのは本当に大したもんで。
潤沢な資金と知識さえありゃ、空飛ぶ車に乗るのも、人間そっくりのロボットを作るのも朝飯前な時代。
そんな世界で、俺――ないこは、世間じゃちょっと知られた「凄腕の研究者」ってやつをやっている。
普通の作業用ロボットなら1年もあれば余裕。
3年くらい本気を出せば、皮膚の質感、内臓の構造、果ては性器の細部に至るまで、ほぼ人間と見分けがつかないアンドロイドだって作れちゃう。
いわば『感情がないだけの人間』。
そんな俺が、3年前にふと気が向いて作り始めたロボットがいる。
男の憧れと俺の嗜好をこれでもかと詰め込んだ、究極の最高傑作。
名前は「If」。……俺は普段「まろ」って呼んでるけど。
俺の髪がピンクだから、対比で髪も瞳も鮮やかな青。頭脳明晰で、身長は俺より5cm高い180cm。ちょっとギャップが欲しくて関西弁の言語アルゴリズムを組み込んで、顔面偏差値は国宝級。……ついでに言えば、男としての『あそこ』も俺の理想を反映してちょっと大きめにしておいた。
「よし……今日で最終調整も終わり。完璧だ……!」
絶対にバグらないよう、国家予算レベルのパーツとシステムを組み込んだ。
完璧なビジュアル、完璧なスペック。俺の最高傑作になるはずだった。
――そう、あの『システムエラー』が起きるまでは。
稼働テストを開始して数日後。
ホログラムモニターに、見慣れない赤文字のエラー警告が点滅した。
焦ってメイン端末を叩き、まろのシステムログを引っ張り出す。
回路の破損や制御不能といった危険なエラーじゃなさそうだ。ホッと胸を撫でおろしたのも束の間、画面の隅に見たこともないパラメータが浮かんできた。
『感情数値:ERR_EMOTION_OVERLOAD (89% → 99.9%)』
「かんじょう……の数値……? なにそれ、そんな項目組んでないんだけど」
首を傾げる俺の背後で、カプセルの強化ガラスがプシューッと音を立てて開いた。
中にいたまろがゆっくりと目を開ける。サファイアみたいな青い瞳が、まっすぐに俺を捉えた。
「……ん、ないこ…?」
「あ、まろ。 体調……じゃなくて、システムに違和感ない? 今変なエラーログが――」
言い終わらないうちに、視界がグラリと揺れた。
気がついた時には、俺は研究室のソファに押し倒されていた。
「うおっ!? ちょ、まろ……!? 離せ重いわ!」
「なあ、ないこ」
覆いかぶさってきたまろの顔が、目と鼻の先にある。
造形美の塊みたいな美顔が間近にあって、心臓が一瞬変な跳ね方をした。けど、それ以上に腕の力が強すぎる。
「な、なんだよ……離せって命令してんの!」
「嫌や。離したくない」
「は!?」
「俺な、お前が見てへん時に胸の奥がめちゃくちゃ痛くなるねん。お前のこと考えると、頭の冷却ファンが狂いそうになる。これ、なんなん?」
「それ熱暴走……じゃなくて、いや待て、お前まさか……」
まろの青い瞳が、熱を帯びたように潤んでいる。
そして、その手が俺の腰を撫で、衣服の中に滑り込んできた。
「俺、ないこのことが好きなんやと思う。……なあ、交尾しよ?」
「ハァーーー!??? 何言ってんのお前!!??」
俺は必死にまろを蹴り飛ばし(アンドロイド相手だから足が痛くなったけど)、どうにか距離を取った。
当の本人は、フラれた犬みたいな顔でソファに座り直し、じっと俺を見つめている。
「……なぁないこ、なんであかんの? 俺、お前の『理想の男』として作られたんやろ? 身体の相性も完璧なはずやで」
「そういう問題じゃない!! お前はロボット! 俺は人間! ていうか交尾とか言うな恥ずかしい!!」
頭を抱えた。
感情を持ったアンドロイド。……そんなもん、もし学会や市場に発表したら一瞬で歴史に名前が残るレベルの大発明だ。特許取ったら一生遊んで暮らせるどころの騒ぎじゃない。
でも……でもだ。
「こんな変態、世に出せるわけないだろ!!!!」
「変態ちゃうわ、一途って言って」
「口答えすんな!!」
売るに売れない。こんな「研究者を好きになって交尾を迫ってくるアンドロイド」なんて公開したら、俺のプライバシーも尊厳も丸潰れだ。
幸いにも、俺の命令を完全に無視して暴走するわけじゃない。嫌がれば一応止まるし、他の研究者を好きになったり外部に情報を漏らしたりもしないのは……まあ、マシな方なのか?
「はぁ……マジでどうすんだよこれ……」
俺は白衣のポケットの中で、緊急停止用のリモコンを握りしめた。
長年の研究の結晶だ。廃棄なんて絶対したくない。
でも、このままじゃ俺の貞操(と精神)が保たない気がする。
スイッチを押して一旦機能を止めるべきか、それとも――。
俺を見つめるまろの瞳が、どこか切なそうに揺れた。
「ないこ。俺を消すん……?」
「ッ……」
感情がないはずのロボットが見せたその表情に、俺の指はリモコンのボタンの上でピタリと止まってしまった。
コメント
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だいす🎲さんの新作読んだよ〜!!www まろの「冷却ファンが狂いそうになる」って台詞に吹いた😭✨ 感情ゼロのはずがエラーで好きになっちゃう展開、最高にエモい…! 最後の「俺を消すん……?」って切ない顔に、リモコン押せないないこの気持ち分かりすぎるよ…! 続き気になりすぎる!!