第六作品「???がない君達と、失うio」
イタリア視点ーーーーーーーー
みなさんこんにちは!
いや、こんばんはかな?
ioの名前はイタリア!
ごく普通の国!と言いたかったんだけど、、
ioには、すごく特別な力がある。
それは、他人に自分の五感を”あげる”ことができる。
目が見えない人を見えるように出来るの!
耳が聞こえない人を聞こえるようにすることだってできる!
特別な能力!
あ、気づいちゃった?
分けるじゃなくてあげるだって事。
目が見えない人にあげたらその人は見えるようになる。
だけど、ioは見えなくなっちゃうの。
あるひ、匂いを感じない人にあった。
その人は確か、カナダさんっていう人。
見た目は、可愛らしいしっぽのようなチャームをつけた帽子をかぶって厚着をしていた。
🇨🇦「自分の国の食べ物は美味しいけれどどんな香りかは知らないんです。」
そう言っていた。
そんな人世の中を見ればザラにいるだろう。
だけど、この人はとても辛そうな顔をしていた。
だからioは、
🇮🇹「辛いよね、それは。じゃあ、ioの嗅覚でいいならあげる」
そう言ってあげた。
嗅覚ならと。
その人は泣きそうな顔で、
🇨🇦「いいのですか?本当に、」
そう言っていた。
その言葉にioは、
🇮🇹「その代わり、死にたいなんて言わないの!」
そう言っておいた。
カナダさんは、「なんでそれを、」と言っていたけれど、そんなのは気にせず彼にあげた。
彼はすごく感謝しながら帰っていった。
ある日、味覚がない人と、目が見えない人にあった。
2人は付き合っているらしくてとても仲が良かった。
確か、イギリスさんとフランスさん。
片方はスーツにモノクル、シルクハットをつけていて、もう片方は、ベレー帽に首にスカーフを巻いている。
その2人はカナダさんから聞いてここに来たみたい。
2人ともやつれたように見えて、ioまで心が苦しくなった。
味覚がない人は、
🇬🇧「彼は目が見えないので代わりに料理をしているのですが、どのような味かわからなくて、苦しそうに食べている彼を見るのはもう嫌なんです」
そう言っていた。
そして、目が見えない人は、
🇫🇷「jeは彼の顔を見たことがありません。人生で一度でもいいから彼の顔を見てみたいのです 」
そう言っていた。
🇮🇹「じゃあ、あげるね」
そう言ってあげた。
2人は嬉しそうな顔をしていた。
🇮🇹「でも、感じたものが、みたものが残酷な事だってあります。そのことを忘れずに」
そう言って、僕の感覚をあげた。
2人が嬉しそうに「ありがとうございます、ありがとうございます」と言っているのが聞こえる。
その声を聞いて安堵した。
からんからん、と音が鳴って、その方を見るふりをする。
足音が1人だと伝えてくれる。
🇮🇹「今回はどうなさいました?」
彼は日本と言っていたかな。
落ち着いた雰囲気だったことは覚えている。
🇯🇵「僕は、触覚がなく、彼に抱かれても何も感じなかったのです。そのときに彼を傷つけてしまって、、 」
そのような事を言っていた。
だからioは、
🇮🇹「じゃあ触覚をあげよーう!」
そう言ってあげた。
途端に声が高くなっていて、とても嬉々としていた。
🇯🇵「ありがとうございます!」
そう言って足音が遠くなっていった。
カツカツと音が鳴って、頭が揺れる感覚がした。
誰かに抱かれている。
🇮🇹「だれ?」
そう聞くとギクシャクした口調で、
🇩🇪「ど、、いつ」
そう言ってくれた。
🇮🇹「そう、ドイツ」
そういうと、「どう、し、た?」
そう聞いてくれた。
だからゆっくりとした口調で、
🇮🇹「君に聴覚をあげよう。」
そう言ってあげた。
そう、彼は聴覚がない。
でも、大好きな大好きな人だ。
その人のためにあげれるならそれ以上嬉しい事はない。
🇩🇪「でも、、そし、た、ら、いた、り、が、」
そう言ってくれた。
だからioは、
🇮🇹「もういいんだ。」
そう言った。
その言葉の意図がわかったのだろう。
でも、でも、という彼にioは。
頑張って生きてねと笑いかけた。
ドイツ視点ーーーーーーーーー
彼が頑張って生きてねと笑いかけてくれた瞬間。
きいーん、と大きな何かが聞こえた。
俺の心臓の音も聞こえる。
呼吸音も。
初めて自分の声が聞こえた。
🇩🇪「イタリア、?」
そう言って彼の方を見た。
が。
彼は椅子に座ったまんま動かない。
肩を揺さぶっても、話しかけても動かない。
あぁ、俺が殺したんだ。
俺のせいで、彼の五感が全部なくなった。
ただ、何もなくなった部屋の中で、鼻のすする音しか響かなかった。
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最後めんどくさくなっちった⭐︎
コメント
7件
イタリアちゃぁん!逆に私の力で五感あげたるぞぉ…?
イタリーは優しいね、、、