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滑り落ちたアリシアの手はもう掴むことはない。
シオドールは両目を閉じたアリシアの右の頬に触れる。
「熱いが息はある。気を失っただけか…」
「くっ…俺を看病したばっかりに」
「すまない、アリシア嬢……」
――――だが、嘆いてばかりもいられない。
「お前は“生きたい”と言った」
――――だから俺が何度でもアリシアの手を掴む。
シオドールは滑り落ちたアリシアの手を掴み上げ、そのまま優しく抱き締める。
「今度は俺がお前を救ってみせる」
強い眼差しで決意すると、
アリシアを隣に寝かせる。
「ノア!」
シオドールが叫ぶと寝室の扉が開き、ノアが駆けてくる。<********************
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