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#怪異
イキリ火の玉
830
父からの手紙に目を輝かせるユミ。
ユミ「ママ、なんて書いてあるの?」
お母さんはユミのそんな顔を見て軽く微笑んだ。
母「どれどれ?」
お母さんが手紙を読み進めるにつれ、その声はいつの間にか、お父さんの声に変わっていく。
ユミの父『ママ、ユミ、村での生活はどうですか? 電波が無いので手紙を書きました。ユミ、入学式に行けなくてごめんな。希望していた大学の高山生物植物観測所の常駐メンバーに選ばれて、山の1500〜3000m付近の植物や生物を調べたが、やはりここは特別だ。写真も同封しておくよ。あと、大学に一度戻ることになったので、金曜日に家に戻ります。一緒にユミの入学祝いをしよう』
嬉しそうな声でお母さんが読み終えた。
ユミ「やった〜、パパに会える!」
母「もぉ〜、金曜日って今日じゃない!」
2人が歓喜の声を上げると、3枚の写真がパラパラと床に落ちた。
「あっ」
と言ってユミが写真を拾おうとする。
母「虫の写真でしょ。ママ、虫キライよ。ユミちゃん、しまっといて」
ユミは「うん!」と言って、リビングの壁にかかっていた通学バッグにしまい入れた。
その時、玄関から物音がして、「ただいま〜」と声が響いた。
ユミ「パパだ〜!」
コメント
4件
神作見つけた…!
いやあ、第12話、めちゃくちゃほっこりしましたね……! 父からの手紙で「金曜日=今日じゃない!」って気づく母子の温かさと、最後の「パパだ〜!」でどんどん盛り上がる再会シーン、家族の空気感が鮮やかでした。写真の中身(虫?)が後でどう絡むのか、すごく気になります。続きが待ち遠しいです!