コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「現在、私たちの街が隣の『リリーガヴァン』を統治する“くろばら”様の手によって破壊されています。」
え…?
「原因は不明なままなのですが、突如、くろばら様が暴走を起こし、周辺地域を自身の強力な魔法を使って荒らし始めてしまったのです。」
くろばら様…?どういうこと?
🕯「くろばらってあの大魔導師の?」
「はい、仰る通り、大魔導師くろばら様であられます。」
敬意の払い方的に、この周辺では物凄い地位の持ち主なのだろうか?
にしても、なんで暴走なんて…。
💭「え、そんなとんでもない大魔導師が暴走なんて起こしちゃったらやばくない?すんごい魔法の力持ってるんでしょ?」
🧣「うーん、相当危険だと思う。」
🦊「なんか、とんでもない魔法使ってそうだよね。」
🫘「暴走してるって言ってるしな。」
「どうか、勇者様方のお力を貸していただけないでしょうか。」
えぇ…、
突然そんなこと言われても…。
🐸「ん〜…。」
🍯「力を貸すのは全然いいと思うし、はるーもそうしてくれると思うんだけど、そもそも私たちの力で太刀打ちできるかどうかがわからないんだよね。」
なんではるーならそうするって勝手に認識されてるの?
🌙「ですよね、相手は名の知れた大魔導師ですし、こちらが数では圧倒的に有利であるとは言え、下手にかかれば全滅、なんてことも考えられないことではないはずですし…。」
うーん確かに、そもそも対等に戦える相手かどうかすらわからないしな…。
🍷「いいんじゃね?引き受けても。どっちにしろくろばらに会いに行くことには変わりないでしょ。」
いや、そうだけども、
🧣「そうだけど、みんなが躊躇する気持ちも分かる。一応、争いは起こさずに交渉する予定だったからね。」
そうそう。
🍷「いいじゃん別に!!勝てばいいんだよ勝てば、俺相手に勝てたお前らなら絶対勝てるから、な?自信持て。」
⚡️「せやで、たぶん何とかなるわ。」
🍷「でしょ?ほら、マナトもこう言ってるし大丈夫だよ、いけるいける。」
「引き受けてくださるのですか…!!」
👾「いや、あの、」
🍷「もちろんです、さあ早く向かいましょう。 」
「ありがとうございます!そう仰ってくださると期待しておりました、それでは私に着いてきてください!!」
いや、ちょっと待ってよ…………………。
「誰かああああ!!助けてくれえええ!!!」
「私の子供がまだ家の中にいるの…!!」
「もう…無理…助けて…。 」
「いやぁぁぁぁぁあ!!!熱い、熱いよ…。」
「うわぁぁぁあああ…!!!!」
街についた。
そこはもう地獄そのものだった。
街人らは悲鳴をあげ、逃げ惑っており、到底街とは言えない姿になっていた。
辺り一面は炎で燃え上がり、至る所に巨大な岩が生え、住人の家にはツタの化け物がまとわりついていたりした。
💭「なに…これ。」
🦊「怖いよ…。」
俺たちは想像を絶する光景に、恐怖を覚えた。
今、目の前で起こっていることを飲み込めずにいたのだ。
「くろばら様はここより奥の方にいらっしゃいます、直ちに向かいましょう。」
くろばらは、ここにはいないらしい。
ここは既に犠牲になってしまった場所なのだろう。
俺たちは男の人の誘導のもと、さらに街の奥へと進んで行った。
🥀「ヴェレズ!!」
「いやぁぁぁぁぁあ!!」
「やめてくれえええええ…」
「ギャーーーーーー!!!ゲッホゲホ」
「うわぁぁぁぁああああ!!!」
…ん?今、誰かが魔法を唱えたような声が聞こえた気が。
🧣「この声は。」
🦊「うん、間違いない、くろばらの声だね。」
くろばらの声?
🫘「あれじゃね?」
🍷「ほんとだ、あれっぽいね。」
ごまめの指さす方向に視線を向けると、そこには街人を魔法で脅かすくろばらの姿があった。
「あちらに見えますのが、くろばら様でございます。お気づきの通り、今も暴走状態に陥っておりますので大変危険です。」
⚡️「なるほど、あれがくろばらか。」
🕯「相当やばそうだね。」
🐸「あの人と今から戦うの…?」
🍷「そうだよ。」
🦊「でも、どうやってここから戦闘状態に持っていくの?」
🧣「とりあえず、ここの遠距離から攻撃を飛ばしてみてくろばらの照準をこっちに向けよう。」
なるほど。
🐸「じゃ、じゃあはにけーきのショットガン使おう!!」
🍯「は、ちょ、」
💭「おお〜!いいじゃん!!」
🍯「良くないわ。」
💭「ついでに弾に氷の魔法をかけて、冷やして、当たったときにビックリさせようよ!!」
🍯「は?」
🍷「いいじゃん、面白そう。」
🐸「でも氷の魔法なんてなくない?」
💭「ん〜………あっ!!」
🍷「お?」
💭「私がワレモノさんに乗っ取られてた時、マナトに撃たれた即死魔法があるじゃん!!」
⚡️「あぁ、フリーズトートのことか?」
🦊「なにそれ?」
⚡️「相手の心臓を凍らせて即死させる魔法。」
🕯「そんなの銃の弾にかけたら、弾無くなっちゃうんじゃないの。」
⚡️「知らんけど、弱めに撃ったらちょうどよく凍るやろ。」
🌙「弱めに撃つとかできるんだ。」
💭「さすが賢者。」
⚡️「んじゃやるで、フリーズトート!」
見事に弾が凍った。
💭「すげえ!!ほんとに凍った!!」
🫘「やるやん。」
🧣「それじゃあ、あとはくろばらに向けて撃つだけだね。」
🍷「いったれはにけーき、ミスって外すなよ。」
🍯「んんっ…もうどうなっても知らないからね!!」
結局最後まで撃つ気にはなれなかったはにけーき。
🍯「おりゃっ。」
はにけーきが撃った弾は綺麗にくろばらの元へと飛んでいく。
🍷「いいんじゃね?」
そのまま弾は調子よく飛んでいき、くろばらの手に直撃した。
💭「当たった!!」
🦊「よっしゃあ!!」
🥀「?」
弾の当たった衝撃で、くろばらの持っていた魔導書が弾き飛ばされた。
くろばらは、落とした魔導書を拾い上げると、こちらの存在に気づいたのか、鋭い形相で睨みつけてきた。
🐸「気づかれたっぽい?」
🕯「やばいね。」
くろばらは街人らへの攻撃を中断し、こちらに照準を向けた。
そして、魔法を放つ準備を始めた。
💭「えっ、ちょっ、やばいって、やばいって、ねえ!?ねえ!!!!!!!」