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yuka🌃🪽💎
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公園で、お互いの想いを伝え合った日から一週間。
企画の最終撮影の日がやってきた。
────────
💜side
「おはようございます」
スタジオへ入る。
今日は不思議と緊張していなかった。
照と目が合う。
💛「おはよ」
💜「おはよ」
いつもと同じ挨拶。
でも、一つだけ違う。
誰にも気付かれないように。
すれ違う瞬間、照の小指がほんの一瞬だけ自分の手に触れた。
それだけで笑いそうになる。
(危ない危ない)
まだ付き合ったことは誰にも言っていない。
企画が終わるまでは。
二人でそう決めた。
────────
💛side
監督が最後の説明を始める。
「今日が本当に最後です」
スタッフ全員が少し寂しそうに笑う。
「内容はシンプルです」
「初日に待ち合わせした場所へ行ってください」
「そこで、この企画を終えての感想を話してください」
「以上です」
最初と同じ場所。
始まりの場所へ戻る。
────────
待ち合わせ場所。
初めて会った時と同じベンチ。
💜「ここ来るとさ」
💛「思い出すね」
💜「最初めちゃくちゃぎこちなかった」
💛「距離感分からなかったし」
💜「今じゃ考えられない」
二人で笑う。
スタッフは少し離れた場所から見守っている。
────────
しばらく歩いたあと。
監督が声を掛けた。
「最後に一つだけ」
二人が振り返る。
「この企画を通して、一番変わったことを教えてください」
ふっかが照を見る。
照も少し笑った。
💜「じゃあ俺から」
深呼吸を一つ。
💜「最初は仕事って割り切ろうとしてました」
💜「でも」
💜「途中から、照といる時間が普通に楽しみになって」
💜「撮影の日が待ち遠しくなってました」
監督が静かに頷く。
今度は照。
💛「俺は」
💛「人と距離を縮めるの、あんまり得意じゃないんです」
💛「でも」
💛「この企画で」
💛「隣にいて安心できる人っているんだなって思いました」
ふっかは少しだけ目を伏せて笑う。
────────
「以上です!」
監督が大きな声を出す。
「オールアップです!」
その瞬間。
スタッフ全員が拍手を送る。
「お疲れさまでした!」
「ありがとうございました!」
花束が渡される。
二人は笑顔で受け取った。
写真を撮り。
挨拶をして。
一人、また一人と帰っていく。
気付けば。
その場には照とふっかだけが残っていた。
────────
💜side
夕焼け。
誰もいない公園。
ふっかは小さく息を吐いた。
💜「終わっちゃったな」
💛「うん」
少し寂しい。
そう思っていると。
照がポケットから何かを取り出した。
小さな封筒。
💜「それ何?」
💛「これ」
照は照れくさそうに笑う。
💛「手紙」
💜「……あ」
あの日。
読まなかった手紙。
💛「返そうと思ったけど」
💛「やっぱ渡す」
ふっかはゆっくり受け取る。
自分もバッグから同じ封筒を取り出した。
💜「俺も」
交換する。
しばらく無言で手紙を読む。
ふっかの目に飛び込んできた最後の一文。
『企画じゃなくても、これから先も隣にいたいです。』
思わず笑う。
照を見る。
💜「同じじゃん」
💛「え?」
ふっかは自分の手紙を見せた。
最後の一文。
『この企画が終わっても、照の隣にいたい。』
照は一瞬驚いて。
それから声を出して笑った。
💛「考えること一緒だ」
💜「だね」
────────
照は少し真面目な表情になる。
💛「ふっか」
💜「ん?」
💛「この前好きって言ったけど」
💜「うん」
💛「ちゃんと言わせて」
ふっかは黙って頷く。
照は一歩近付いた。
💛「俺と」
少し照れたように笑う。
💛「付き合ってください」
ふっかはすぐには答えなかった。
わざと少し考えるふりをする。
照が少し焦った顔になる。
💜「……返事遅い?」
💛「ちょっと」
ふっかは吹き出した。
そして。
照の手を握る。
💜「お願いします」
💜「こちらこそ」
その瞬間。
照は安心したように笑った。
💛「よかった」
💜「そんな不安だった?」
💛「めちゃくちゃ」
💜「照でも?」
💛「好きな人の前では」
💛「普通に緊張する」
ふっかは耳まで赤くなる。
💜「そういうことサラッと言うの反則」
💛「本音だから」
💜「……ずるい」
二人で笑い合う。
もう恋人役じゃない。
カメラもない。
台本もない。
それでも。
繋いだ手は自然だった。
企画は終わった。
だけど。
ここから始まる物語は、誰かに作られたものじゃない。
二人が、自分たちで歩いていく物語。
『嘘から始まる、恋。』 完
コメント
2件

わーーーん😭 よかったぁ💛💜 やはりいわふかはこうでなくちゃ✨ 2人の気持ちを気づかせてくれる良い企画ありがとう!監督ー
完走、おめでとうございます……! 最後の手紙交換、本当に良かったです。「同じじゃん」って笑い合えるの、二人の距離がちゃんと縮まった証拠ですよね。カメラがなくても自然に手を繋げるところが、何よりものハッピーエンドだなって思いました。素敵な物語をありがとうございました🌷