劣等感

前やったテラルレで、推しの読み切りを書くってやつが出たじゃないですか。それです！ちなみにイギリスさんのお話だよ

それじゃ、行ってらっしゃい！

ふと目にした一枚の写真。それは幼い日の自分と兄だった。

昔から兄は勉強や運動、なんでもできる完璧超人のような人間だった。対して私は不出来な子供だったと言えるだろう。

思い出せば思い出すほど、不愉快にしかならない。そういえば、兄に対してこんなに不愉快だと思い始めたのはいつ頃からだろうか。

まぁ、そんな事はどうでもいい。よく見ると、他にも写真があることに気づく。そこには幼かった頃の自分や兄達の姿があった。

その他で目にしたのは幼かった頃の我が子達。自分よりも圧倒的に優れ、明るく、無垢で、純粋な。

あぁ、どうしてこんなにも、こんなにも腹が立つ？誇りに思うべきなはずなのに。あぁ、そうか。劣等感というものを、私は感じていたんだ。

私は静かに、写真を破り捨てた。