ある日の部室。
今日は課題が難しいため、サブローは頭のいいハックに教えて貰っていた。
「ハック、ここなんだが…」
「これはこの数字を公式に当てはめて使うっすよ。」
「おぉ!解けたぞ!」
「ありがとうハック!」
問題を解けたことが嬉しかったのか、ニパ一っと笑いかける。
するとハックは顔を赤くして目を逸らした。
(なんなんすかその笑顔は〜〜っ)
サブローの笑顔にたまらなくドキドキしていたハックは逆にイラついてきてしまった。
(最近サブローくんにドキドキさせられてばっかっす)
(なんかムカつくっすから今度は俺がサブローくんをドキつかせてやるっすよ!!)
「サブローくん」
「なんだ?」
ちょうど課題が終わったサブローに声をかけた
「愛してるゲームやらないっすか?」
「愛してるゲーム?」
「お互いに愛してるって言い合って、少しでも照れたりしたらダメなゲームっす!」
ゲームの内容を知らないサブローにハックは優しく解説をしてあげた。するとノリに乗ったサブローはすんなりとOKしてしまいゲームを始める。
「じゃあ僕からいくぞ」
「……ぁ……あいしてる…」
言おうとした瞬間、顔と耳を真っ赤にさせて目を逸らしながら言った。
「サブローくんOUTっす」
「こんなの絶対照れるに決まってるじゃないか!!」
自分が負けたことに少し悔しがっているが、自信満々だったハックは続いていく
「じゃあ次俺っすね」
「ん”んっ」
咳払いをして声を整える。
「愛してるっすよ、サブローくん」
サブローの顔を見て微笑みながらそう言う。
「…っ」
「え?」
一瞬顔を赤くして胸をドキドキさせていたが
サブローはポカンというような顔をしながらこっちを見ていた。
「なんすかその顔は」
「……なんで」
「なんで最後に僕の名前をつけたんだ…?」
「…え?」
「愛してるって言うだけなのに、何故最後に僕の名前を…?」
確かにそうだ。
愛してると言うだけなのにわざわざ名前を呼ぶ必要は無い。それにサブローだってハックの名前を呼んでいない。
そのことを今気づいたハックは顔を一気に赤くして否定する。
「ちちち違うっすからね!??ついつけちゃったというか!!!」
さっきまであんなに自信満々だったのに、今では黒歴史並みに恥ずかしくなってしまった。
「ハック」
ハックの両手を握って、こう言った。
「僕も愛しているぞ」
微笑みながら言う。
するとハックはさらに顔を真っ赤にさせてしまった。
「ハックOUTだな」
「うざいっす近寄んないでください」
恥ずかしさのあまり顔を隠して悪口を言った。
「酷いぞっ!!」
「知らないっすこっち来ないでください」
今度はフードを深く被って顔ごと見せないようにした
(やっぱりあの笑顔には勝てないっすよ〜〜……)
そう確信したハックだった。
帰り道
(びっくりした何だあの顔…見たことないぞ…天変地異でも起きるのか…!?!)
ハックの照れ顔にとてもドキドキしていたサブローくんでした。
コメント
2件
続き...待ってましたぁぁぁ!!
ん”ん……スキィィィ