狐さんが私に近寄る。
「◯◯、本当駄目ですね。ただの飲み会だと言いつつAの親睦会で。それに黙ってお酒を飲んで。酔って。キスマつけられて。俺が怒らないと思う?」
「へ…、どうしてっ」
寒気がしてきた。
どうなるかなんてわからない。
「あ、あのっ、狐さん…」
「言い訳なんてないですよね。」
首筋にそっと触れる。
「口紅…?」
大きなため息を吐く。
「悪戯、ですか…。でもそれ以外は嘘じゃないから駄目ですね」
暗い部屋に連れられ足枷をつけられる。
夜は思いっきり抱かれた。
目が覚めると誰もいないのだろう。
そんな時ふと、玄関が閉まる音がした
「狐さん…!!」
部屋の扉が開く。
「…」
真っ赤になった狐さん。
色々と察する。
「狐さん、私は怒らないです。あなたが好きだから。愛しているから。私も共犯になりますよ。一緒に逃げましょう?」
優しく抱きしめると狐さんは泣き崩れ
「◯◯さん、愛しています…。これは愛の為だ。あいつは要らない。だからっ、私は悪くない!」
「そうですね…」
そうして私たち2人はある程度生活に必要な物を持ち逃げた。
後の話
狐さんは私が本当に好きらしい。
ある日狐さんといつも通りハグをする。
視界がグラグラとなる中、腹部が痛む。
ああ、幸せだな。よかった、最期は愛してる人に殺されるなんて、
意識が朦朧とする中、生暖かい感覚がした。最期の感覚。
私を刺した後すぐに自分を刺した狐さん。
最期は2人抱きしめあって
「愛してる。」
そう告げて去った。
最期なんて私たち2人しか知らない。
コメント
6件
あ“ーやばい、本当好き ハッピー版も見t(((殴自分の想像で止めとこ
す、すごい好きです……
まってさいこーです🫶結末が面白すぎですよ!!わたしこんなの書けないからめっちゃ尊敬です🥺