「ん…?」
私は目が覚めたら知らない場所で横になっていた。
ゆっくりと目を開ける。
「あ、起きた」
「!?」
知らない人がいて、思わず飛び退いた。
「あ、怖がらせちゃった?」
知らない男性の人が心配そうな表情で話しかけてくる。
「ガチャ」
「あ、起きた?」
扉が開いて、また誰か入ってきた。
…おじさんみたいだな。
私は瞬時にそう思った。
そしてその後、私は震えながら問いかける。
「….お兄さんとおじさん、わたしになにするの…?」
「え、俺おじさんに見える?」
おじさんみたいな人は少し落ち込んだような表情をする。
「今気にするところそこ?」
お兄さんが言う。
私はそんな話を聞いていても、まだ震えが止まらない。
「…俺たちは何もしないよ」
「嘘だ」
私はすぐにそう言ってしまった。
「……だって、お母さんもお父さんもそう言って私を叩いたり殴ったりしてきたから」
「……俺たちはそんなことしないよ」
「ほんと…?」
そんなことない。
私はそう思いながら聞いてしまった。
「本当だよ」
「……っ」
思わず私は泣き出してしまった。
2人が私のことを優しく撫でてくれる。
…こんなこと初めてだなぁ…