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桃くんサイコパス?! 続き楽しみᵔᢦᵔ
次回予告書くか迷ってる💭意見聞かせてね💕︎
それは、黒封筒に入った一通の写真だった。こさめのマネージャー卓上に、無造作に置かれた――
なつに抱き寄せられ、項を噛まれる寸前のこさめの姿。
そこには“番”の香りが、確かに刻まれていた。
🎼☔️「……これ、誰が……」
震える指先で写真を裏返すと、そこには一言だけ。
📄『Ωの“顔”でステージに立つな』
脅しではない。これは“警告”。
しかも、送り主は業界の内側の人間であることは明らかだった。
「こさめちゃん、大丈夫?」
そう声をかけてきたのは、みことくんだった。
メイク中だったこさめの顔色に気づき、駆け寄ってきた。
🎼☔️「う、うん……ちょっとだけ、気持ち悪くなって」
🎼👑「無理しちゃだめだよ。……すちくんに言ってくるね」
🎼☔️「……っ、みことちゃん……」
その名前を聞いた瞬間、廊下の向こうからすちが顔を出す。
🎼🍵「こさめちゃん、どしたの〜? 具合、わるいの?」
🎼☔️「……ううん、ちょっとだけ、ね……」
すちくんはこさめの前にしゃがんで、目をのぞきこむように微笑んだ。
🎼🍵「ちゃんとお水飲んだ? ……俺、こさめちゃんのこと、ずっと見てるからね〜」
その笑顔の奥。
どこか、やっぱり“気づいてる”気がした。
🎼☔️(すちくん……怖くはないのに、全部見透かされてるみたいで、苦しい)
⸻
同じころ、事務所の最上階――
モニターの前ではいるまとLANが、問題の写真データを見ていた。
🎼🌸「……完全にアウトだね。こりゃバレたら、炎上確実」
LANがため息まじりにつぶやく。
🎼📢「写真の出どころは?」
🎼🌸「まだ調査中だけど、カメラアングル的に関係者の犯行濃厚。
あと、これ――最近こさめくんに付きまとってたカメラマンのスマホ履歴」
🎼📢「……こいつ、週刊“ゼロ”の記者と繋がってる」
いるまの目が鋭く細まる。
🎼🌸「処理する?」
LANの声が低くなる。
だが、いるまは首を振った。
🎼📢「まだ早い。なつから指示が来るまでは、動くな」
🎼🌸「はーい。お兄ちゃんってホント慎重だよね〜。
俺、けっこうそういうの、待てないタイプなんだけど」
🎼📢「……わかってる。でもこれは、“こさめ”だけの問題じゃない」
🎼🌸「ん?」
🎼📢「……“番をもつΩアイドル”の存在そのものが、
俺たちのグループ全体のイメージを揺るがしかねない」
LANが少しだけ表情を引き締めた。
🎼🌸「なるほど……つまり、“ばれたら全員終わり”ってわけか」
🎼📢「そういうことだ」
その時、いるまのスマホが震えた。
画面には、“なつ”の名前とともに、短いメッセージ。
📱『写真の件、処理を任せる。
ただし――他のメンバーには手を出すな』
🎼📢「……なつも本気だな」
🎼🌸「じゃあ動く? 俺、久しぶりに“仕事”したいなぁ」
🎼📢「夜まで待て。証拠はすべて潰す――
こさめを、守るために」
⸻
その夜、事務所裏口。
問題のカメラマンが車に乗り込もうとした瞬間、
背後からLANが声をかけた。
🎼🌸「こんばんはぁ〜。今日のお写真、ちょーだい?」
「……っ、誰だ……!」
🎼🌸「“見てはいけないものを撮った人”に、お仕置きしに来た人、かなぁ?」
闇の中、忠犬の牙が音もなく剥かれた。