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掃除屋本部
「ボス」
「その “ボス” って呼び方私あんま好きじゃないんだよねぇ」
ボスこと、アルハは呑気にコーヒーを飲みながらそんなことを言った。
「そんな事より緊急事態よ。ルド含む “アクタ”4人 “チャイルド”4人 フロント “1人”、荒らし屋に攫われ現在行方不明!グリスからの連絡で探索に人員回してほしいって。それから…」
「それから?」
「ラムが、”頼む”…と」
ラムレザルからの言伝を聞いたアルハはコーヒーを飲み干し、指示を出した。
「動ける者を集めてくれ。行方は私に任せなさい。彼女のことはなんでも分かるからね」
「2人が何者かって…?何が言いたい?」
「そのまんまの意味だ。答え辛いなら1つずつ質問しようか」
「待てジジイ」
待ったをかけたのは本日4本目の煙草に火をつけたデルタだった。
「別に質問に答えんのは良いぞ。でもな重大情報を引き出そうっつー魂胆なら答えねぇ」
「あ〜、誤解しないでほしいんだが俺はすこぶる個人主義でね。この質問もあくまで俺単体の好奇心と探究心から来るもんだ。だから荒らし屋に渡ることは無い。分かったかい?デルタ嬢」
「これに答えなかったらお前は手を出さねぇ、と?それじゃあ脱出どころか帰ることも出来ねぇな…オーケイ、姐さんのはオレが答える」
「では早速、情報交換と行こうか。」
その言葉を皮切りにブンドゥスはラムレザルに対する質問をデルタに聞き始めた。
「好きな食べ物は?」
「片手で食べれるやつ」
「年齢は?」
「知らん」
「外出して遊ぶ事は?」
「夜からなら」
「いつから掃除屋にいる?」
「知らん」
「力を使うのを見た事は?」
「前に1度だけ」
思ったよりも普通の質問に度肝を抜かれたブロ。おそらく、ボスの事を聞かれても同じ答えしか返せないだろう。(似たり寄ったりの2人なので)
「じゃあ次は俺の番だな。お前たちが負けたら斑獣の供物になってもらう予定なんだ。あ、ラムレザルは違うが」
「姐さんだけ?」
「詳しくは知らないがゾディルがやけに彼女の事を気に入っていてな引き入れるとか…」
「………は?」
「(マズイ!!ラムの結婚に関する話は地雷なんだ!!やめろブンドゥス!死ぬぞ!!)」
「……まぁいい。この話はあとにしてやる。まずお前んとこのボスは殺すとして、コレ知ってるか?」
デルタが手にしていたのはラムレザルが見つけた暴走していた斑獣の中にあった箸だった。
「やたらしぶてぇ斑獣の中にあったらしいんだけどよぉ…お前らに関係あんのか?コレ」
「そこまで知っているなら話は早いな。そうだ。荒らし屋は斑獣の生成に成功している」
「姐さんの読み通りってわけか…」
「デルタ嬢、ブロ…お前達がくれた情報はこちらの情報を渡すのに値したのさ。ラムレザルは…俺達荒らし屋の中でも飛び抜けてミステリアスな存在でな。とある記録以外何も残っていない。2人は上手く隠せているなぁ。自らの正体を」