この方私じゃありません💦
イラストを描いてるところもありますが
私のイラストを無断転載されています…
本当におやめください。
⚠️自殺・嘔吐表現あり⚠️
前短文で行くと言いましたが
好きなままに書きたいので
長文で行くかもしれません
それでは本編let’s go!
太宰:視点
太「ん… 。」
目が覚め,視覚が開けて行く。
嫌な記憶と共に,そしてまた頭痛に
襲われ,苦し紛れの表情を浮かべる。
大丈夫,そう自分に言い聞かせ
体を起こす,視界がぐらついて
吐き気がする,袋をとり,
思い切り吐く。
太「ぅ”ッ…お”ぇッごほッ… 。」
袋の中にあるのは胃酸ばかり,
それでも私は何も食べなかった。
喉が胃酸で焼ける感覚がする,
暫くは喋れないだろう。
まぁ話す相手も居ないからどうでも
いいのだが,そう思っていた時,
ドアから音が鳴った,誰かが来たのだ。
まずい,私の部屋はカッターや
薬で今は散乱している。顔から
冷や汗が流れた,急いで片付け,
窓から下へ降りる,私の部屋は
2階だったがそんな事考える暇もなく
私は無我夢中で飛び降りた,
太「ッ… 。」
足から悲鳴が上がる。
恐らく捻挫だ,まともに歩ける
状況ではなかったが,私は
逃げたかった。誰とも会いたくなかった。
私はひたすら走った,
私が死のうとした川へ。
その時,
???「ねぇ、なんで逃げるの?」
誰かの声がした。
乱歩:視点
太宰を布団に寝かせ,
部屋から出た後何か猛烈に
嫌な予感がした,恐らく太宰が
起きるのはあと30分程度だろう。
そう思っていた時だ。
部屋の中から微かに音がした。
太宰が起きたんだ,そう思い
部屋のドアノブに手を出す。
開いた1分後程度の時,
部屋からドサッという
嫌な音が聞こえた,まずい。
乱「太宰ッ…!!!」
大声でそう叫んだ時には,
太宰はもう居なかった,
部屋の窓が開いている,
恐らく部屋から飛び降りたのだろう。
窓から下を見てみたが,もう太宰は
いなかった,もう少し早く行けば
良かったと後悔の念が押し寄せる。
急いで太宰が行きそうな場所へ走る。
ポートマフィアの最上階?
死体が見つかりにくい海?
否,川だ。そう僕の直感が言った。
お願い太宰,そこにいてくれ。
太宰:視点
???「ねぇ、なんで逃げるの?」
私は驚いて振り向く,
その姿を見て 目を疑った。
私だった。幼い,ポートマフィアの
私。だがその瞳には幼さを感じさせない
真っ黒な深淵があった。
恐らくこれは幻覚だ。
不眠症のせいでまだ
視界がはっきりしていないのだろう。
その偽りの,嫌,本物の私が 口を開く。
15太「逃げてもどうにもならないのに、
なんで逃げるの?」
その通りの事を言われ,瞳が揺れる。
だが,その通りの言葉が
余計私の心を抉った。
逃げてもどうにもならない。
嘘だ。織田作なら逃げても理解して
くれる。織田作ならッ…!!!
15太「いつまで死んだ人間に拘るの?
土から死体を掘り出したら
死体が生き返るわけ?」
煩い,煩いっ…!!!
それでも私は織田作を信じる。
15太「ふーん。だって織田さん?」
後ろから見覚えのある赤髪の人物が
目に入る,瞳が揺らぎ,涙が滲む。
太「織田作ッ…!!!」
私は急いで泣いて縋る,
その光景を15歳の私は
黙って見ていた。結末を知っているかの
ように。織田作は私に手を伸ばす。
太「私…がんばったんだよ… ?
織田作に似合う人になれるように。
沢山努力したんだよ… ?」
目から涙が溢れる,織田作の
服に顔を押し付ける,
織「…あぁ、お前は頑張ったな。」
私は目を見開いた。嬉しくて
頬が紅くなる,織田作の顔を見ると
あの時と同じ優しい笑みを浮かべていた。
私はにこりと微笑んだ。
太「へへ… 。織田作に褒めて貰えた。」
それがとても嬉しかった。
だが,15歳の私は。
15太「何言ってるの?さっきまで
泣いてた癖に,これは
幻覚だし,幻覚程度で幸せに
なるなんて 僕より 幼稚だね。
もういいんじゃない?」
その一言で心が壊れそうになった。
織田作も言い返そうとしてくれたが
相手は私な為,何も言えないようだった。
私の居場所はどこにも無いのかな…?
もう,味方は居ないのかな… 。
嫌,そんなの…嫌だ… 。
そう思った時15歳の私の体が透けた。
15太「じゃあね,精々頑張って。」
最後まで私に対して心を抉る言葉を
出してくる…。その時,私は気がついた。
私が消えたんだったら,織田作は?
私は焦って織田作の方向に目を向ける。
そこに織田作はもう居なかった。
なんで…ねえッ!!!
誰でもいいから答えてよ!!
私はなんなの?何の為に生きてきたの!?
助けて…救ってよ!!!
視界が暗転する。そして
また川の光景が映る,これは現実だ。
自然と目から涙が溢れていた。
うがいをしていない為まだ
喉が胃酸で焼ける感覚が消えない。
はは…結局人1人助けられなかったなぁ…
川から移動する。海に行こう。
死体が見つかりにくいもんね。
私は歩みを進めた,誰も止めてくれない。
織田作ももう居ない。なら…
15太『もういいんじゃない?』
あの言葉が頭の中で反響する。
確かに…もういいかもしれない。
全て,全て終わらせよう。
そうだ,探偵社だって乱歩さんの為に
設立された組織だ,私の力なんて
誰も欲していない,皆んなにも嫌われた。
やがて,潮の香りが私の鼻を刺激する。
今日の空はもう暗く,綺麗な星空で
私の最期を飾るには綺麗すぎた。
だがもうそんなことは考えなかった。
誰かに助けられないように私は…
自分の首を切った。
そして深い海に身を任せる。
自然と上を向いた時,美しい星空が
目に入った,肺の中の酸素が
抜けて,泡沫になって消えて行く。
私は手を伸ばした。生きたかったから
ではない,美しく,落ち着きのある
あの星空を織田作と重ねた。
私は目を閉じた,愉快だ。
不眠症になってから,こんなに
心地のいい眠りがあっただろうか。
自然と頬が緩み,笑顔になる。
織田作に会えるのなら,
こんな結末も悪く無いのかも知れない。
6月19日,私は海の星屑となった。
これにて!信じていたのは表面上。の
連載を終了させて頂きます!
支持してくれた皆様,応援の声を
頂き本当にこの小説を作って良かったなと
胸が暖かくなるばかりです…✨
完結にしてもいいのですが
番外編?や続き・乱歩さん視点が
欲しい方は是非コメントをください!!
本当にありがとうございました!
コメント
12件
初コメ失礼致します 主様は神ですか?最高です命日を見た瞬間フェ!?って叫びました☆
本当に最高すぎましたッ! 連載お疲れ様です!