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『 優しいお手手で包んでね 』
政治的な意図等はありません
ソビロシ
白い煙が口から排出された。一月。まだまだ冷え込むモスクア。歩く度にレンガの床がコツコツ音を鳴らした。マフラーを片手で引っ張り顔半分を隠した。そして…隣にいる國と手を繋ぎ、歩いている。自分よりも遥かに高く、黒っぽい黄土色のコートを見に纏い、下には黒いセーターを。俺とお揃いのマフラーを付けている。顔を上げて、其奴の顔を見ると、片目は黒い眼帯を付けている。俺がそっちを見ているのに気付くと、口元を弧の形を描き笑い。
「どうしたあ…ロシア。俺の顔を見て。」
空いている片手で俺の頭をぽんぽん、と撫でた。そのまま、手を離し俺の腰に手を添えて歩く。恋人の様な近付き方だが。俺の親父だ。
「いや…ちょっと顔見たいなって思っただけ」
感情を込めずに事実を述べた。腰が固定されていて少し歩きやすい。
「ふうん、可愛いじゃねえか。」
にや、とさらに口角を上げて満足そうに鼻を鳴らした。俺の親父、要するにソ連は家の前までつくと鍵を探してそのまま扉を開けた。俺は靴を脱ぐと、少し小走りでソファーにダイブした。
「んっ…………」
ふへ、と顔を緩ませていると。ソ連が俺の近くに座り、俺の傍に手を入れては膝の上に俺を乗せ、頭を撫でてきた。心地良くて目を細め、体をソ連に委ねる。
「ん………ぅ……」
とろん、と蕩けた瞳でソ連を見つめた。ソ連の喉が上下に移動した。涎を飲み込んだ様だった。俺の頬に口付けを落として、俺が眠るまで優しく抱きしめ、撫で回してきた。
コメント
1件
うぁぁぁぁぁぁ尊すぐるよぉ...