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僕は晴明公に連れられ牛車に乗った
牛車は3人ほど乗れそうな大きい牛車だった
晴「さぁ、乗りな」
「は、はい…」
麒「そんな畏まらなくて良いのだぞ?」
晴「紡くんは昨日来たばかりだし、それなりに僕も有名だからね」
晴「畏まる理由も分かるよ」
晴明公に流され牛車に乗る
僕が入ると晴明公が隣に座る
とてつもなく緊張する、流石に
晴「それじゃあ、麒麟、お願い」
麒「あいよ!」
すると牛車が浮いた感覚が体の全神経に伝わった
「っ!?」
晴「驚いた?」
晴明公は悪戯っぽく僕に微笑みかけてくる
晴「この牛車は麒麟が浮かせてくれてるんだ」
「なんか凄くかぐや姫みたいな…」
晴「かぐや姫、竹取物語のことか」
「はい」
麒「おっと」
麒麟さんが声をあげた時牛車が
ぐらりと傾いた
その時僕の視界は真っ白に鳴った
なんだか怖くて目を瞑った
晴「怖がらなくても大丈夫さ」
晴「急急如律令」
晴明公様がそう唱えたとき僕は反射的に目を開いた
そこには本で見た
平安京が広がっていた
そこには11人の人がいる
そこには
椛さん、霾伍さん、鑪さん、錦さん、庵さん
酩さん、月影さん、雨月さんもいた
晴「”それ”をよろしく頼んだよ」
鑪「陰の者かいな…」
酩「これなら別に数人でいいと思うけど」
よくよく見ると
そこには花魁の様な見た目をした人もいる
晴「さぁ、僕達は屋敷に向かおう」
そういうと僕達はなにかに乗った
麒「じゃあいきまっせ」
晴「よろしくたのむよ」
「麒麟さん…!」
麒「まぁ、あまり驚くでない!落ちるぞ」
頭の整理ができた時にわかった
移動中、敵が出てきたから麒麟さんが避けて牛車が傾いた
その時晴明公様が僕を抱いていてくれた
晴明公様からしたら僕は大切なのかどうかは分からない
だけど守ってくれたことは確かだ
数十分すると大きめの屋敷が見えてきた
麒「ついたぞ」
晴「ありがとう」
晴「さぁ、紡くんもこちらへ」
「は、はい」
その屋敷はとても大きく、首を動かさないと全体が見渡せない程だった
僕は驚いて晴明公様の屋敷を見ているとあることに気づいた
「あれ、平安京、晴明公様宅… 」
「ここって、京都…京の都…?」
晴「よくわかったね、そうさ」
晴「ここは1000年の都と呼ばれる京の都」
なぜ異境界に京都があるのか考えてみた
ここの世界は
穢と呼ばれる敵対存在
そして
妖怪の出現
陰陽師の存在
だから京の都…
異境界自体も何故あるのかは分からない
晴「さぁ、こちらへおいで」
考えていると晴明公様に呼ばれたため
ついていく
行先には長い廊下がある
その横には襖の扉が連なってある
京都ということも相まってか
正面から見ると横に広がる形になっているから
ずっと一直線に進む
でも
この廊下の長さは尋常じゃない
異常だ
晴「ごめんね、この世界に来てから妻がいないもので」
晴「橋の下に式神を置いたりしないから、部屋につい置いちゃって」
「いえ!お気になさらず…」
晴「そう言ってくれると少し安心するよ」
「はい…」
しばらく歩くと晴明公様は立ち止まった
晴「さぁ、此処だよ」
晴明公様が襖を開けるとそこには少し広めの部屋が広がっていた
部屋には耳、尻尾の生えた白髪っぽくもあり銀髪にもみえる
男性が座っていた
晴「白虎」
白「晴明くん?と、」
晴明公様がその男性を白虎と呼ぶと男性は振り向いた
前髪は目まで伸びており、まろ眉
目も大きくどこか虎のような威厳を感じさせるオーラを纏っていた
僕が立ち尽くしていると突然視界がぐらりと傾いた
白「わぁ!君が紡くんかい!? 」
白「とても楽しみにしていたよ!四年くらい前の使いから白虎は途絶えてたから嬉しい〜!」
晴「でも平安京は前より妖から守られやすくなったから」
白虎さんは目を輝かせながら僕に抱きついた
この様子を晴明公様は微笑みながら見ていた
………
いや助けてくださいよ