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初描きパート2
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砲声が、何度目かわからないほど空を引き裂いていた。
崩れかけた街の路地裏で、rbrは瓦礫の影に身を縮めていた。
ここはA国。
祖国であり、そして今は“敵国”と呼ばれている場所。
rbrはA国で生まれ、育った。
だが戦争は、そんな事実を一瞬で「罪」に変える。
武器はない。
軍服も、もはや布切れ同然。
それでも、止まるわけにはいかなかった。
――生きるために。
角を曲がった瞬間、視界の先に立つ人影。
反射的に足が止まる。
こちらに向けられた銃口は、迷いがなかった。
「……お前、A国の兵か?」
低く落ち着いた声。
白い軍服を纏う男は、他の兵とは違う圧を放っていた。
zm。
「……違う」
rbrは短く答えた。
嘘をついても、見抜かれる気がした。
zmはしばらく黙ってrbrを見つめていた。
A国出身。
年若く、消耗しきった目。
「……来い」
引き金は引かれなかった。
「どうして……?」
思わず漏れた声に、zmは一瞬だけ視線を逸らす。
「今のお前は、敵でも味方でもない」
背を向け、歩き出す。
A国に残れば、いずれ死ぬ。
ついていけば、A国を裏切る存在になる。
それでも――
rbrはその背を追った。
こうしてrbrは、
A国生まれの存在として、zmに拾われることになる。
戦争の中で、その選択が何を意味するのか。
まだ、誰も知らなかった。
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初描きの長いやつ絶賛お試し中✌️
あ、主人公はrbrです
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