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「うわ、びっくりした!」
急にシャワーを捻ったゆうたさんが、俺のリアクションを見てクスクスと笑っている。
「あ! せっかく拭いたのに、また濡れちゃうじゃないですか」
「……僕、濡れてるいつきさん、すごくえっちで大好きなんです」
ゆうたさんが、トロンとした熱い眼差しで俺を見上げてきた。
そんな顔で、そんな声で言われたら、俺のブレーキなんて一瞬で消し飛ぶ。
柔らかそうで、吸い付きたくなるようなぷっくりした唇に、強引に舌を捩じ込んだ。
口の中は甘くて熱い。
「んっ、……いつきさん、僕の、触って」
耳元で急かすような甘い声。
左手で彼の熱を掴み、右手はゆっくりと後ろの窄まりを解いていく。
「……どっちが、気持ちいい?」
「あっ……!」
思わず漏れた声を唇で塞ぎ、左右の手を同時に動かした。
可愛い。本当に、全身どこを触っても柔らかくて、可愛い以外の語彙が消えてしまう。
「……いつきさんの、が……奥まで入ってくるのが、一番気持ちいい……っ」
ほい、きた!! そういう直球なやつ!!
ゆうたさんの、こういう時にだけ出る「正直すぎる言葉」が、俺はたまらなく大好きなんだ。
片手で彼の脚を持ち上げ、俺の熱を後ろに宛がう。
少し力を入れるだけで、吸い込まれるように奥まで届きそうだ。
「あ、……ゴム。つけ忘れちゃうところだった。取ってきますね」
「……いつきさんのそういうところ、大好きです。僕のことを大切にしてくれてる感じがして、きゅんきゅんする……」
ダメだ。またキュートアグレッションが出そうになる。
今度こそ、可愛すぎて抱きしめ殺してしまうところだった。
「あっ、……気持ちいいです、もう、イっちゃいそう……っ」
先端を少し侵入させただけで、ゆうたさんの身体がふるりと震え、大きく仰け反った。
俺だって相当ヤバいけど、ここは男らしいところを見せてやらないと。
ゆっくりと、入り口付近で前後させながら快感を促す。
あーもう、今すぐ叩き込みたい。もっと気持ちよくさせてやりたい。早く全部、吐き出したい。
「……ゆうたさん、気持ちいい?」
「うん……きもちい、はぁっ、……ヤバい。いつきさんの顔、エロすぎんだけど」
うわ、出た。「裏ゆうたさん」。
言葉遣いが崩れて、本性が丸出しになった彼。俺、こっちのゆうたさんも大好物なんだよな。
「今日のゆうたさんは、優しいのが好きなの? それとも、本当は中を激しく突かれたいの?」
腰をゆっくりと揺らしながら、彼の目をじっと見つめる。
本当は知ってる。この人が、実は激しいのが好きだってことくらい。
でも、言葉にしなきゃ、一番気持ちいいことはしてやらない。
「……いつきさんので、奥まで激しく突いて。いつきさんに犯されるのが……一番好き」
うお、待って!! マジで興奮してきた!!
「……っ、望み通りにしてあげる」
「あっ……あっ!! 激しい、気持ちいい、もう……イっちゃう!!」
浴室に響き渡る水音と、激しい水飛沫。
俺は理性のタガを外して、愛おしい恋人のすべてを蹂躙するように、その奥深くへと何度も何度も情熱を叩きつけた。
「ゆうたさん、俺も……一緒に……っ!!」
快感の絶頂と同時に、ふと現実が脳裏をよぎる。
やばい。今、何時だ? 俺、まさか遅刻してないよな!?
「……遅刻してないかな?」
俺が息を切らしながら訊ねると、腕の中のゆうたさんは穏やかに微笑んだ。
「……きっと大丈夫です。僕の腹時計はまだ鳴っていないので、まだ六時にはなっていないはずですよ」
「ふふっ。ゆうたさんの腹時計って、そんなに正確なんですか?」
使い終わったものを処理しながら、なんて和やかな会話をしてるんだ、俺たちは。
萩原なちち
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