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💜 side
「ひかるって最近佐久間と喋ってるよな。」
思わず漏らした言葉が、胸のざわつきをそのまま写し出していた。
練習後の楽屋で、俺は隣に座る目黒….めめにぼそっと呟いた。
めめは眉を少し眉を上げ、不思議そうに俺を見つめてくる。
[ふっかさん、それ気になります?]
「別に。」
否定の言葉口から出たけど、胸の奥では
「気になるに決まってんだろ。」
と叫んでいた。
視線の先では、ひかるが佐久間と楽しそうに話している。
佐久間の明るい笑顔に、ひかるが穏やかに笑っている姿は、見ているだけでどうしようもなく落ち着かない。
[ふっかさんって岩本くんのこと好きなんですか?]
唐突にめめが投げかけてきた言葉に、思わず息が詰まる。
「….そんな事ないけどね。」
反射的に返事をして、立ち上がった。
「ちょっと外の空気吸ってくるわ。」
めめの視線が背中に刺さるのを感じながら、俺は逃げるように楽屋を出た。
💛 side
[ふっかさん、そこ、もう少しここを意識した方がいいんじゃないですか?]
『ああ、確かに。ありがとっ。』
目黒がふっかにアドバイスする声が聞こえる。
その穏やかな口調と、ふっかが嬉しそうに頷く姿が視界に入った瞬間、胸の奥がジリジリと熱くなる。
(…なんで目黒なんだよ。)
1通りの会話だと分かっているのに、ふっかが誰かと楽しそうにしているのを見る度、心がかき乱される。
[照、どしたの?]
突然声をかけられ、振り返ると、佐久間が立っていた。
「いや、別に。」
素っ気なく返しながら、視線はまたふっかに引き寄せられる。
「..ふっか、そろそろこっちに戻ってきてくれよ。」
思わず言葉が漏れていた。佐久間が驚いたように目を丸くするが、俺は気にせずふっかに歩み寄った。
💜 side
「..ひかる?」
急に楽屋に戻ってきたひかるが、俺の正面で立ち止まった。
『ふっか、ちょっと来い。』
周りを気にすることなく、俺の腕を掴む。
戸惑う俺をそのまま廊下に連れ出し、ひかるはようやく足を止めた。
「な、なんだよ急に。」
『..ふっかさ、なんで目黒ばっか話してんの?』
ひかるの低い声には、抑えきれない感情が滲んでいた。
「は、?」
思わず言葉を失う。
『お前が誰と仲良くしようが、俺が気にしないと思ったの?』
じっと見つめるひかるの瞳に、隠しきれない嫉妬の色が浮かんでいる。
「….ひかるもじゃんか。」
「最近、佐久間とばっかじゃん。」
俺も負けじと返すと、ひかるの表情が一瞬驚いたように揺れた。
『..ふっかが、俺見てなくて..つい、』
ポツリと呟くひかるの声に、思わず胸が高鳴った。
「…それ、どういう意味?」
『好きって意味だよ、..ふっか。』
その言葉に、俺は返事もできず立ち尽くしていた。
けど、頬が熱くなるのを隠せなかった。
「…俺もだよ。」
小さな声で告げると、ひかるの表情が緩み、そっと俺の肩に手を置く。
『良かった..これでふっかは誰にも取られない。』
ひかるの不器用な笑顔に、俺も釣られて笑った。
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ちょっと短いので少し続きます。
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「ところで、..ひかる、そろそろ手離さない?」
廊下の隅っこで、ひかるに腕を掴まれたまま、俺は苦笑いを浮かべていた。
『嫌だ。』
即答されて、俺は少し肩をすくめる。
「ほら、みんな待ってんじゃん?」
『いいよ、待たせとけ。』
強情なひかるに、俺は小さくため息をつく。
でも、その手の力加減が微妙に優しくなったことに気付いて、少し胸が温かくなる。
「そんな俺取られんの嫌だったの?わら。」
冗談めかして言うと、ひかるは黙ったまま俺を見つめた。
その瞳に浮かぶ真剣な色に、思わず視線を逸らしそうになる。
『当たり前だろ。』
低い声が耳に響き、胸がキュッと締め付けられる。
こんな真っ直ぐなひかるが、やっぱり好きなんだと思う。
「ん、じゃあさ、俺にちゃんと教えてよ。」
「嫌だったら『嫌だ』とか『ヤキモチ妬いてる』とか。」
『ん?』
「だって、そっちの方がわかりやすいじゃんわら。」
ひかるは暫く唖然とした顔で俺を見ていたけど、やがて口の端を少しだけ持ち上げた。
『…努力する。』
その答えに、俺は思わず吹き出してしまった。
💛 side
楽屋に戻ると、案の定。
目黒と佐久間が訝しげな顔をして俺たちを見てきた。
[ふっかさん、大丈夫でした?]
目黒が心配そうに言う。
『大丈夫だよめめわら。』
ふっかが柔らかく返すその様子を見て、また胸がちりちりとするのを感じた。
「ねえふっか。」
『なに?わら』
俺がふっかの隣に立つと、佐久間がクスクスと笑い出した。
[にゃはっ、照、すっげぇ分かりやすい顔してる!笑]
「…やめろ。」
俺の即答に、佐久間はさらに大笑いする。
[でもまあ、照がこんな風になるってちょっと意外かも!笑]
「まあ、俺だってこうなることはあるよ。」
ブツブツと言い訳しながらふっかを見ると、ふっかも笑いを堪えきれないようだった。
『ひかるさ、さっきの話なんだけど。』
「ん?」
『ひかるがちゃんと努力するなら、…俺も分かりやすくする。』
ふっかの言葉に、俺は一瞬キョトンとしたけど、すぐに意味を理解して口元が緩んだ。
「そっちも頼む。」
ふっかの隣にいると、少しずつ俺が素直に心情を出せるようになった気がする。
これからもこの距離感を守り続けたい__そんな気持ちが胸の奥で強くなった。
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いかがでしたでしょうか!
…それよりも、SnowManの5周年ですよ!
いや~、ラヴィット最高すぎた~🤤💞
元々ラヴィット好きだったけどさらに好きになるって、あれは流石に。
SnowMan知ったきっかけ、色々あるけど、ちゃんと認識したのはラヴィットからだなぁ。
確か初見はバナナサンドの時だったような..🤔💭
語り始めたらキリがないのできります!(キリだけに)
では、ばばい!
コメント
7件
良すぎんで…(胡桃の方から失礼