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崩壊した街、誰もいない店、家。静寂に包まれた世界。
そんな街中を徘徊する幻影獣がいた。
グガルルルル
その背後に人影が
と次の瞬間
グサッ
幻影獣の頭を何者かが刃で刺した。
倒れる幻影獣。
一体この世界は?
そいつは黒髪の…女?何故か見覚えが
起きろ…起きろ!!!
何者かの怒号で俺は起こされた。
さっきのは夢?いや、あれは…この世界の
“未来だ”
コンコンッ
アニスが扉をノックする。
すると数十秒後に中から声がした。
「カギは風に」
その言葉にアニスは躊躇いもなく答える。
「扉は影の中」
「時の流れを超えて?」
「扉は開く」
しばらくすると
ギィイイイ
中にいたやつが扉を開けた。
「入れ」
中に入ると、そこは薄暗く不穏な雰囲気が漂っていた。
ぱっと見ただの酒場のようだが、そこに居座っている奴らは何かを諦めたような目をしていたり、今にも人に襲いかかりそうな感じだ。
案内人か何かだろうか人が1人やってきてこっちだ。と言って俺らを奥へと案内をした。
いく途中 俺は小さな声で
「何故こんなに手慣れている?」
と聞くとアニスは俺の方をチラッと見るだけで何も答えてくれなかった。
アニスってこんなやつだったか?
そんな疑問を浮かべているといかにもこの部屋がボスの部屋です。というような感じの部屋に案内された。
入ると目の前にボスらしき人物が座って俺たちを待ち構えていた。
「なんのようだぁ?にいちゃんと…ん?青臭いガキじゃねえか。ここはお前みたいなガキが来ちゃいけねぇとこなんですよ?バブちゃん。」
とそいつが言うと周りにいた奴らが全員笑い出した。
俺は頭に血が昇って
「俺はガキじゃ!」
と言いかけるとアニスが俺を手で制した。
「取引だ。金はある。」
と言うとアニスはそいつの元へ歩いていき
「近頃舞踏会が行われるだろ?その招待状が欲しい。」
「何枚だ?」
とそいつが言うとアニスは手のひらを広げ5の数字を示した。
ドサッ
アニスは袋に入った金を机に置き
「100万だ。」
アニスがそう言うとそいつは袋を開け、中の金を確かめる。
「交渉成立だ。おい!招待状をもってこい!お前ら2人は別室で待ってろ。今から用意する。」
俺たちは別室に案内された。
「ここです。」
ガチャッ
扉を開けられ、入るとそこは寂れた部屋だった。そこには椅子が用意されており、俺たちはそこに座らせられた。
待つこと10分。その時間を待つ間俺たちは全くと言って良いほど会話をしなかった。
ガチャンッ
扉が開いた。
「準備が整いました。」
と俺たちは案内されてさっきの部屋に戻った。
扉を開けると、銃を持った男たちが俺たちに銃口を向けていた。
慌てて後ろを振り返るが、時すでに遅く俺たちは銃を構えた男たちに囲まれていた。