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コメント
7件
男性恐怖症結構大変なんだよね〜 友達が男性恐怖症だからわかる
ああもう、このエピソード胸がギュッてなったよ…!😭💔 らんの「壊れ物を扱うみたいに優しい」声と、すちが怯えながらも少しずつ心のトゲを解いてく描写がリアルで刺さった…。男性恐怖症のすちに「距離取るから」って両手上げて敵意ないって示すところ、細かい気遣いに泣ける。自分で手首傷つけちゃったって自覚ないまま助けられるすち、不安と恐怖の中で「守らせて」って言われてどう感じたんだろ…もう続きが気になって仕方ないよ!🌸
壊れた君を救うまで 6
「……ん、……ぁ、……っ」
喉の渇きと、手首に感じるズキズキとした鈍い痛みで、すちは目を覚ました。
視界がさっきの狂乱からすっきりと戻っている。
でも、自分が今どこにいるのかが分からない。
「……あ、目が覚めた?」
すぐ近くから、低くて、でも驚くほど穏やかで優しい声が聞こえた。
すちはビクッと身体を強張らせ、シーツを顔の近くまで引き上げて身構える。
枕元に座っていたのは、さっき自分を部屋に連れてきた、体格の良い男の人の一人――らんだ。
男の人が怖いすちは、恐怖で涙がじわりと溢れ、呼吸がまた浅くなりそうになる。
「あ、ごめん。怖がらせるつもりはないんだ。……ほら、離れるから。大丈夫だよ」
らんはすちが怯えたのを瞬時に察して、椅子をごそごそと後ろへ引き、ベッドからしっかりと距離を取った。
両手をそっと上げて、敵意がないことを示す。
「ここは隣の部屋……俺たちの家だよ。……すちくん、で合ってる? 君の部屋の机に、学生証が落ちてたから、名前見ちゃった。勝手にごめんね」
「おれ、なんで、ここに……」
すちは自分の包帯ぐるぐる巻きの手首を見つめる。
ODの副作用で錯乱していたせいで、自分が狂ったように笑ってカッターを突き刺した記憶が、すっぽりと抜け落ちていた。
「覚えてない、かな? 君、ベランダから落ちそうになっててさ。危ないからこっちの部屋に連れてきたんだけど……そのあと、ちょっとパニックになっちゃって、自分で手首、深く傷つけちゃったんだ」
「おれが、自分で……?」
「うん。すごく血が出て、俺たちみんな心臓が止まるかと思った。でも、もう大丈夫。俺の仲間が、綺麗に傷を縫って、手当てしてくれたから。命に別状はないよ。安心しな?」
らんの言葉は、まるで壊れ物を扱うようにどこまでも丁寧で、温かかった。
男性恐怖症のすちでも、らんのこの落ち着いた優しいオーラと、自分を絶対に傷つけないという真っ直ぐな瞳のおかげで、怯えながらも「この人の話なら、聞いてみよう」と、少しずつ心のトゲが解けていくのを感じていた。
「君を怖がらせちゃったのは、本当に申し訳ないと思ってる。みんな、君が死んじゃいそうで必死だったんだ。……男の人が、苦手なんだよね?」
「……っ、……うん。こわい、です……」
すちが小さく声を漏らすと、らんは責めるようなことは一切せず、ただ愛おしそうにふわりと微笑んだ。
「そっか。教えてくれてありがとう。じゃあ、君が慣れるまでは、できるだけ近づかないようにする。でも、君を一人にして、またあの部屋に帰すわけにはいかないんだ。……お願い、すち。君が元気になるまで、俺たちに君を守らせてくれない?」
次回♥️380💬1