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宝石の道しるべ

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宝石の道しるべ

1 - 第2話 不思議な名前

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2024年02月16日

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「新たな仲間へ。乾杯!」声が響いた。

私の右隣にいる女の子が言った。

「とあちゃん、こんにち、は!よろしくねぇ!」

片言のことばで言われた。

見た目でいうと、大体11歳くらいに見えた。この子も私と同じような境遇でここに来たのだろうか。

左隣の女の子は、「あぁ、その子。永海『えいみ』っていうんだけど。5歳のときに『死んだ』の。だから育った分見た目は成長するんだけど…実年齢は5歳なんだよね。みんなもそうだよ。私も。見た目は20歳ぐらいでしょ?でも、中身は10歳。まぁ、そのうちあなたもわかるよ。私は「幸『ゆき』」。よろしくっ!」

説明とともに自己紹介をされた。

「えっ…えっと…私「永愛『とあ』」っていうんだ。よ、よろしくね。

「うん!よろしく〜!」

この子とはとても仲良くできそうな気がした。

食事が終わると、幸が、

「後で気をつけてね。いろんな大群が群がってくるよ。どこから来た〜とかね。」と告げた。

幸の言う通りだった。色んな人が群がってきて、こんな質問をしてくるのだ。

「どこから来たの?」「何種?」など。たまに、こんなことを言ってくる人もいた。

「君綺麗だね。」「今度遊ばない?」と、なにかをさそう男子もいた。

_…そろそろ、尻尾出していいのかな?みんな尻尾とか出してるしいいか。_

寝る前にそんなことを考えながら布団を被った。


今日は尻尾を出してみよう!

そう思い、昨日行ったホールへと向かった。

ホールへつくと、皆が見開いた目でこちらを見た。

天使のような人も目を見開いて、こちらへ走ってきた。

「その尾は…お前 ゛サードオニックス゛なのか!?」

サードオニックス…?宝石の名前かな?

その天使のような人は私の手を引っ張り、玉座へとむかった。

玉座につくと私を玉座に座らせた。「え、ここ私なんかが座るところじゃ…」

とても高いところだった。下を見下ろしてみた。するとホールに居る人全員がしゃがみ、

「〜〜〜〜〜。」と何かを呟いていた。これはなにかの儀式なのだろうか。

ホールにいる人の中には、永海や、幸がいた。あの二人も?

隣りにいたおじいさんが叫んだ。

「そこまで!…1000年ぶりにサードオニックスが来てくださった…!

サードオニックスが、言葉をお告げになるのだ…失礼のないようにな。」

ホールにいた人は顔を上げなかった。私は、勇気を振り絞って

「かっ…顔を上げてください…!私をたたえてくれるのはう、嬉しいけど…も、申し訳ないので…!」

そういうと歓声が上がった。

「さすが!サードオニックス」と言う声、「偉そうに…」という声も上がった。

何がなんだか分からなかった。

でも、ここがどんなところかは、わかった気がした。




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