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「好きだよ! もうずっと、ずっとずーっと何年も!! 俺がどれだけ片想い拗らせてるかなんて佐久間くん知らないでしょ?!」
「へ…? か、片想い…??」
「Jr. の時に一目惚れしてからもう何年も、何度も何度も一目惚れし直して! 俺の一生分の恋心全部使い切るんじゃないかってくらいなのに!! 好きになるわけじゃないなんて、そんなことあるわけないだろ!? もうずーっと好きなんだよ!!」
「ちょ待って、一旦止まって蓮!」
「無理。もうずっと抑えて隠してきたんだから。佐久間くんがどういう気持ちで言ってるのかは分からないけど。俺は佐久間くんを抱きたいって、そういう『好き』でずっと見てたんだよ。むしろ俺の方が、佐久間くんに恋愛対象に見てもらえるわけないって、そんなこと分かってるからずっと何も言わずに過ごしてきたんだよ…!!」
無理矢理に抑え込まれてた、俺の数年分の恋。一度吐き出したら止まらなくなって、とにかく言いたいことを全てぶちまけてしまった。
多分曝け出し過ぎたし、吐き出し過ぎた。
もう普通に接してはもらえないと覚悟を決める。
黙ってしまった佐久間くんの顔を恐る恐る見て、俺は目を見開いた。
顔も耳も首も、何なら指先まで真っ赤に染まっていて。更に大きくなった目は、今にも涙がこぼれ落ちそうなほどに潤んでいる。
いや待ってよ佐久間くん。
『抱きたい』なんて言っちゃってる相手の前で、その表情は駄目だって…!!
「…蓮、俺のこと、好きなの?」
「そうだよ。大好き。もうずっと好きだった」
「じ、Jr. の頃から…? 一目惚れ??」
「そう。何年も何年も拗らせてる」
「何度も何度もって、ど、どういうこと?」
「言葉の通りだよ。新しい面を見付けたり好きな表情を見る度に、また新しく一目惚れして恋に堕ちてる。未だにずっと」
「へあ…」
「他に聞きたいことは?」
少しやけくそ気味にそう言った。
ここまできたら、何をどれだけ曝け出そうと同じことだ。
驚愕した顔で俺を見てた佐久間くんが、こくりと喉を鳴らす。
「だ、抱きたいって言ってた…けど、あの…蓮、俺のこと抱けるの…?」
「『抱ける』じゃないんだよ。『抱きたい』の。これだけ佐久間くんのことが好きなんだよ? 全部欲しいって思うの、当たり前だよ」
「ぜんぶ」
「…そんなこと、メンバーで、しかも歳下の俺に言われても困るだろうけど。でもこれが俺の本音だから。気持ち悪いよね、ごめ…」
「お、俺だって蓮に抱いて欲しいって思ってた…!!」
「…は?」
俺の言葉を遮っての佐久間くんの発言に目が点になる。
タチの悪い冗談かとも思ったけど、未だに全身真っ赤な佐久間くんは真剣な顔で。
その潤んだ大きな目が扇情的にすら見えて、一瞬目眩がした。
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