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遠く離れた、エルヴィンと共に女傭兵・ゼルマの行方を捜していた、レオンの存在に意識を向けていたヴァレナ。
(えっ……一体何があったの!?)
レオンの焦りの感情を読み取ったことで、ヴァレナ自身も焦りが伝染していた。
急に目を開けたヴァレナに気づいたヨシュカも、驚きで目を見開いていた。
「どうされましたか?」
「……ごめん、緊急かもしれないから少し集中させて」
口調が崩れるのも気にせず、ヴァレナは再び目を閉じた。
レオンから、「ヴァレナたちの元に移動したい」という意思は伝わってこない。
ただただ焦っているためか、ヴァレナが祈りを向けていることにも気づいていないようだった。
(応えてもらわないと、強制移動になっちゃうんだけど……でも、こん**********
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