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#塩レモン
comi
7,715
みゃく
「〜になって、〜〜が〜と…」
授業なんて全く耳に入ってこない。
なんで、高校生最初のクラスに曽野舜太が…
しかも…
「はい、じゃあ近くの人と話し合って〜」
❤️「柔太朗くん!」
🤍「ぅ…なんすか」
❤️「答えこれで合ってるかな!?」
🤍「いやわからん」
❤️「えぇ!?」
隣の席。
いつ、どんなときも。ずーーっと話しかけてくる。
俺は1人で居たいのに、よりによって俺の第二の性を知ってる奴が…っ
わなわなと腹の底から湧いてくる感情を必死に抑えて会話する。
❤️「てかさ、」
❤️「柔太朗くんっていつ俺の事名前で呼んでくれるん?」
🤍「は?」
❤️「名前どころか、苗字さえ呼んでくれたことなくない??」
🤍「いや…なんで呼ばなきゃいけないの」
❤️「俺が呼ばれたいねん!舜太とか舜とか呼んでくれへん?」
🤍「舜」
❤️「!!」
たった一言で目を輝かせていたのは、ちょっと大型犬みたいで可愛かった。
❤️「じゃあ!俺も柔って呼んでええ?」
🤍「…まぁ、いいよ」
❤️「やった!…えへへ」
いつのまにか、俺たちは仲良くなっていた。
冗談言って、笑いあって、いつも一緒に行動してた。
何日も何日も彼にずっと話しかけられ、すんなり仲良くなって。
俺は押しに弱いタイプなのだろうか。
🤍「ん…」
体育の授業。
なんか体に違和感がある。
ずっと熱っぽいっていうか……
なんか乗り気にならないからって見学しといてよかった。
❤️「柔?なんか顔赤くない?」
🤍「…そう、?」
❤️「それにいつもよりぼーっとしとるし!」
🤍「いつものことでしょ」
❤️「それ柔が言う?笑」
🤍「……ん、//」
❤️「…っ、?!」
❤️「柔っ、ほんまに大丈夫?」
🤍「…なにが、///」
❤️「ね、もしかして…」
舜が言い切る前に、俺は肩にもたれた。
なんだか体が暑くて重くて、耐えきれなかったのだ。
きっと、…ヒートだろう。
その時俺は、舜がαだということをすっかり忘れていた。
🤍「……ん、?///」
❤️「おきた?、」
🤍「、しゅん…//」
❤️「…っ、心臓に悪すぎる……」
上目遣いで見てくんのやめへん!?
さすがに可愛すぎるんやけど!!
❤️「じゅう、ヒート…やばい」
🤍「…ん〜?、///」
❤️「……っっ、」
こんな強いの耐えられないって、
🤍「しゅん、こっち… きて、////」
そう言って俺を抱き寄せてくる。
ただでさえ匂い強すぎるんだからそんな事しないでって!ほんまに頼むから!!!!
❤️「ん、…っ」
❤️「?、じゅう、なにして」
🤍「すー、はーっ…////」
❤️「…は」
俺の匂い、吸って…っ!?!?
ぐら、と視界が歪む。
そろそろ我慢できない、かも…。
ばさっ、
2人しかいない保健室のベッド。
そこに、俺が柔を押し倒す。
🤍「…?、////」
❤️「ふーっ、ふーっ…//」
❤️「ほんまに、っ……きっっつ……!///」
🤍「はーっ、/// はひゅぅ、っ///」
❤️「ふーっ、ふーっ////」
やば、トロ顔すぎひん?息遣い可愛すぎ。
俺の息うるさすぎんねん!柔の呼吸音聞こえへん!!
🤍「しゅん、なにかんがえてんの?//// 」
🤍「おれにっ、しゅうちゅう、して?///」
うおおおおおぉおおお!?!?!?
こんな赤ちゃんみたいな話し方されたらさ…
❤️「ほんま…やめてくれへん?」
❤️「おれ、じゅうのこと好きになってまうから///」
すると、柔は(俺にだけ見える空想の)猫耳がしゅんと下がるように悲しい顔をした。
🤍「しゅんは、おれのこと…すきじゃなかったの…?」
❤️「………は」
気づいたら家。学校での記憶(特に体育から)が全くない。
俺は多分ヒートを起こしたんだろうけど…
上半身を起こすと、部屋のドアが開いた。
❤️「柔!おはよう!!」
🤍「……ぇぇ」
なんで舜がここに…?
❤️「体調どうや?辛いとこない?」
🤍「大丈夫」
❤️「そ!よかった!!」
❤️「ほんま心配したんやで!さっきまでずっと……」
❤️「……っ///」
🤍「…ん?」
舜は”さっきのこと”を話そうとすると目を逸らして顔を赤らめた。
🤍「俺、さっきのこと全然覚えてないからさ、教えてくんない?」
❤️「は!?」
❤️「ちょ、おま…忘れたん!?!?」
🤍「忘れたっていうか…」
❤️「………ら」
🤍「なんて?」
❤️「……寝てる間、柔が腰振ってたから、」
❤️「だから、…心配してたん」
🤍「………ぇ」
🤍「……恥っず、////」
❤️「……っ///」
🤍「……ん?てか、心配って何を…」
❤️「いや、足りんかったんかなって」
🤍「は?」
❤️「俺のじゃ足りんかったんかなって!」
🤍「……!?!???!?!!!」
今思うと相当恥ずかしいこと言ってる気がすんなぁ…
まあもうええけど、。
いつもは冷たくて(優しさが隠せてないけど)。
でも、俺にだけは可愛いくらい甘えてきて。
ほんま、同じ人に見えへんくらい。
柔は、俺ので、特別な存在。
いつもは、大型犬みたいに可愛い。
けど、たまに獲物を見つけた狼みたいに豹変して。
絶対離さない、自分のものにしてやるって。
もうなってんのにな笑
お互い、なんとも言うことの出来ない関係を持ったまま月日が過ぎていきました。
そして高校1年生はあっという間に終わり、高校2年生になったのです。
それは、高2の夏のことでした。
コメント
7件
さいこうすぎる🙂
**リオンです。** 第3話、読みました。ABOものって世界観が命ですけど、この距離感の描き方が丁寧で好きです。柔太朗からすると厄介な隣席なのに、気づけば“舜”と呼んでるあの流れ、自然でした。α役の焦り方が「可愛すぎる」と「危ない」のギリギリを行ってて、設定のバランスいいなと。 まだ第3話、ここからどう育っていくか楽しみです。