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催眠
 
 ⚠注意⚠
🎲
青桃
微R
nmmn
何でもありな方のみ⬇へ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 催眠パロ(桃視点)
 最初はただの企画のはずだった。
「催眠術って本当に効くのか、?」
半信半疑で笑いながら始まった遊び。スタッフも半分ネタでカメラを回し、俺たちは輪になってじゃんけんをした。
 「負けたやつが催眠にかかるんやろ?」
初兎がにやにやしながら言う。
結果、俺とまろが残った。
 「……俺、かかんの怖いんやけど」
「ビビりすぎだってw、まろ」
そう返してやると、周りが笑い声を上げる。俺は正直、ちょっと乗り気だった。ほんとにかかるなら面白そうだし、映えもする。
 だが、予想以上に“本物”だった。
 まろが選ばれ、先に術を受けた。
術師が何やら声をかけると、まろの目がとろんと落ち、すぐに俺をじっと見つめてきた。
「……ないこ、好きや」
普段絶対に言わないような言葉。
しかもその目は本気で、♡を浮かべてるみたいでゾッとした。
 「は?きもっ、……」
俺は思わず笑いながら拒否る。けど――相手の熱っぽい眼差しに、背筋が冷えた。
まろが俺の肩に手を置き、囁く。
「ないこ、俺だけ見て」
 観客のメンバーたちは爆笑してる。
「ないくん本気でドン引きしてるじゃん」りうらが笑い、
「うわぁ……これ映像で見返したらめっちゃおもしろそう」いむが肩を震わせる。
しょーちゃんも「お前らほんまカップル企画やん」と煽ってきた。
 俺は内心「いや、これ本気でヤバいやつでは?」と焦っていた。
その時――術師が俺にも仕掛けた。
「じゃあ、ないこさんにも……」
 気づいた時には遅かった。
ふっと意識がゆらぎ、視界が溶けていく。
次の瞬間、俺はまろしか見えなくなっていた。
 「……まろ、好き」
自分の口から勝手に言葉が漏れる。
目の奥が熱くて、視線を逸らせない。
 「ほら見ろ、ないちゃんも♡になっとるやん!」
誰かの笑い声が遠くに響いた。
だが俺はもう止められなかった。
 まろの顔が近づき、唇が重なる。
全員の前で。
「うわぁぁ、やばいやろ!」しょーちゃんが叫び、
「ないちゃん放送事故!」いむが頭を抱える。
りうらも「これ、流せないよ……!」と真顔になっていた。
 唯一、止めたのはあにきだった。
「――まろ。やりすぎや」
低い声で鋭く刺され、まろは舌打ちをした。
 「邪魔すんなや」
そう吐き捨て、不機嫌そうに俺をお姫様抱っこで上げた。
「お、おい……!」
「黙っとけ、ないこは俺のや」
 スタジオの空気が凍りつく。
そのまま控室に連れていかれ、ドアが閉じられた。
――暑い夜が、始まった。
 
 翌朝。
頭は冴えている。催眠も解けている。
だが……まろの顔を見ると、昨日の光景が脳裏に焼きついて離れない。
 「……おはよう、ないこ」
「……ああ」
 ただのメンバーとして接するつもりなのに、胸が変に高鳴る。
意識したら負けだ。
俺は必死に平静を装った。
 けれど、視線が合うたび、まろの眼差しに、昨日の熱が残っているようで。
「(……これ、もう普通に戻れるか……?)」
 心臓が嫌にうるさく響いていた。